AIも間違う食品の消費税を下げると外食産業が苦しくなるワケ
AIに聞いてすら「ウソ」が混じっていたのでここに書いておく。
それは「食品以外の消費税は変わらないから」ということ。
AIが間違えるということは殆どの人が勘違いしているということである。(AIというのは多数の意見を集約して出しているから)
一辺の記事が間違っているのは笑って済ますが、殆どの人が消費税の基本すら理解していないということであり、そのことに驚く。
これは誇張や比喩ではない。
これから書くことは財務省のホームページにも基本として書いてある事項に基づいているのだから。
外食産業にとって「食品以外の消費税は変わらないから」はウソ。
「食品も含めて消費税を含めた最終調達コストは変わらないから」がホント。
外食産業が困るのは「食品の仕入れが下がっているはずなのに何で値段を下げないの?」と言われることだろう。
言葉遊びに聞こえるかもしれないが
「食品の仕入れコストは下がる」が「食品の最終仕入れコストは変わらない」
ということ。
当たり前だがお店にとって最終的な利益(儲け)は最終コストを引いた後で考えるのが当然だから、途中の見かけの仕入れ金額が下がってもさほど意味が無いことは理解いただけるだろう。
この話を実例で説明したい。現状としては原材料の食品は8%、その他は10%なのでこの数字で説明する。
ある定食屋で出しているA定食は税抜きで1000円、その食品の原材料費は税抜きで300円としよう。
A定食の値段(販売価格)は1100円(=1000+100=1000+1000×0.10)で、材料費は324円(=300+24=300+300×0.08)
つまり材料費を抜くと1100-324=776円となる。
ここでお客さんに売る定食屋さんは税務署に消費税を納めないといけない。その額はいくらかといえば
100-24=76円となる。この-24は仕入れ控除といって仕入れに掛った消費税分を引いて良いのだ。還付という言い方もされる。
つまり最終的に材料費を抜いた残りは776-76=700円となる。
では食料品消費税ゼロになるとどうなるか。
販売価格は1100円(=1000+100=1000+1000×0.10)で、材料費は300円(消費税はゼロなのでそのまま)
つまり材料費を抜くと1100-300=800円となる。確かに材料費を抜いた価格は上がる。
しかし同様にお客さんに売る定食屋さん税務署に消費税を納めないといけない。その額はいくらかといえばさっきと同様に書けば
100-0=100円となる。さっきの-24は当然ゼロになる。
つまり最終的に材料費を抜いた残りは800-100=700円となる。
定食屋さんにとって消費税納税も含めて考えると、残りは全く変わらない、つまり材料の食品の調達コストは全く変わらないことがわかる。
食品以外の諸コストもかわらないのは理解しているだろうが「食品(材料)が下がった分くらいは安くしてよ」というのも全く間違っていると言える。
見方をかえれば、仕入れコストは下がったが、その分増税されている、とも言えるかもしれない。どちらにしろ納税まで考えれば手元に残るお金はまったくかわらないのだから、定食の値段を下げることはまったく無理な話といえる。
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