デジタル嫌いを増やしている3悪
私がコンピューターというモノを知ったのはマイコン時代からパソコン時代に代わっていったような時代。そのころから非常に興味を持ち、コンピューター大好き人間になった。その頃からすれば凄く出来ることが増えている。もっと便利になるべきだとずっと思っている。
しかし誤ったデジタル化方針によってデジタル嫌い、デジタルアレルギーを招きかねないことが最近目につくようになってきた。
私からすれば本当に許しがたい。
デジタル化というのは本来人間がつまらないことは全部デジタルに押しつけて楽をするものである。
かえって面倒を起こすのなんて私からみれば許されないのだ。
意味不明な言い訳をしてごり押ししようなどというのはまったく許しがたいのである。
その中で3大悪と言えるものをあげつらっていきたいと思う。
マイナ保険証
日本政府がやっているから質が悪い。
既に(ネット上では)論議が尽くされているが、本来やる姿は簡単である。
従来の保険証は維持しつつ、ヘビーユーザーなどデジタル化の恩恵を受けやすい人はマイナ保険証(スマホ連携を含む)を利用申請してつかえるように誘導すれば良いだけ。
そもそも「保険に加入したのだから保険証を発行しろ」というのは当然の要求でしかない。それを出し渋るとはどういう了見なのか。
それなのに保険証を廃止して・・・なんてやったものだから世間や医療機関は大きく混乱をしている。
結果として「マイナ保険証と資格証明のお知らせ(だっけ?)を持っていてください」ということになっている。
従来は「保険証」だけだったのに持つものが増えているではないか。
よくある「不正利用ガー」は、そもそも不正利用なんて本当に少額であることがバレている。少額でも許さないというのなら不正利用できないような制度を作るのが本論であり、こんな社会混乱を起こす方が問題であろう。偽造・偽証を防ぐ手段などいくらでもあるのだから。
これは制度設計の間違いであり、デジタル化の問題では無いのに、「マイナ保険証はデジタルディバイド」とかいう論議になって本当に腹立たしい。
後述する2悪はある程度やむを得ない事情というのはあるのだが、これについては全く情状酌量の余地が無い。
メリットがある、といわれる点についても多くの人、少なくとも私には全く利点がないものばかりだ。
せめてお薬手帳代替えについては即時反映するシステムにしないとダメだろう。少なくとも翌日には反映は当然だろう。
現行のお薬手帳は薬を渡される時点で情報アップデートされるのだから、それに劣るのはダメだろう。
セルフレジ
本来はセルフレジの問題であるが、キャッシュレス(電子決済)の問題とごっちゃになっている。
レジというのは店舗の接客の中でも重要な位置を占め、結構難しいものだ、それを客にやらせようというのだからトラブルは起こって当然である。
今はバーコードを読み込ませるだけ、とはいうが、バーコードを見つけるのもなかなか難儀するし、商品によってはスキャンしにくいところにある。バイトでやれば数時間もすれば慣れてくるだろうが、逆に言えばそれだけかかるという話である。
「一億総レジ係」化である。
窃盗・詐欺に類する犯罪行為を誘発(誘惑)するし、単なるミスも誘発する。
これもデジタルがどうこうではなく、レジ処理が大変、面倒臭い、客にさせるんじゃねえ、というのが本質的な議論だろう。
それを老眼が進み、細かい作業も不安になっているシニア層にさせるのか、という点での問題であり、デジタルディバイドの問題では無いのだ。
キャッシュレスに関してはシニアでも全く問題は無い。デジタルや家事は全くダメ、という後期高齢者のうちの父親でも結構前からSuicaを使って電車に乗っている。スーパーでもSuicaで払うこともあるそうだ。別に難しくも面倒でもないという。慣れでつい現金を出すことが多いしチャージが面倒臭いだけの問題らしい。小銭を探さないですむから楽だな、とも言っていた。東日本、Suicaでは電車に乗るときタッチして改札を通る。これは21世紀になってからずっと慣れてきた。これに「デジタルディバイド」なんて議論はほぼなかった。切符を買う方が面倒だし、切符切りと切符をやり取りする方が面倒だったからだ。
よく混乱した議論の中で出てくる、スマホ決算、とりわけQRコード方式はダメだろう。私だって面倒臭いから一切やっていない。単に面倒というだけのことだ。デジタル化すると難しいとか言われたくない。そもそもが決済までの手順が多すぎる。システム的にアウトだ。業者側の都合で投資が少ない方式であるのは理解できるが、客には関係ない。比較対象は財布からカードを取り出しタッチする、である。
QR方式(PayPay)に関して兄弟は大好きだったが、それは単にポイント大盤振る舞いに釣られていただけで、最近は面倒臭いのであまり使わない、という。単に「面倒臭い<お得」の境界点(臨界点)が違うだけの話だったのだ。私はQR方式は徐々に廃れていくだろうと思っている。超巨大企業ソフトバンクGrのPayPayは完全には消えなさそうだが。
Windows11
Windows10サポート切れに伴い、11への移行が言われている。
使い勝手とか、UIの違いとか、そんなものは慣れの範疇なのでどうでもいい(もちろんこの設計考えた奴はバカじゃねえのとは思うが)。
私はPC複数台あるが、無料アップデートでもあり、ほぼ問題は無かった。移行時の不安はあったがバックアップを取って備えるのは今始まった話ではない。
問題なのは10年ほど前からCPUが変わっていない「一番高かったPC」である。高くて高性能であったが故に今でもスペック的には全く問題が無い。静音化も詰めていていじるのが嫌だということもある。
スペックは現在でも申し分ないのに、古いが故に「Winsows11に非対応」とされてしまっているのが問題なのだ。
TPMというモジュールが必須とされているのだが、当然そんなものは無い。PCIスロットは有り余っているのでそこに後付けして対応できるのなら買っても良いのだがそうでもないらしい。
仮にできたとしてもCPUが非対応ということなので、CPUを交換、つまりマザーボード、メモリも交換という連鎖が発生する。
さらにたしか電源もCPU電源がない時代のものだし、ストレージ以外は全交換という奴だ。
一般的な人はPCごと交換なのだから自作PCはまだ救いがあるとは言われるが、残るのがケースとストレージだけというのも嫌な話だ。
懸念するのはこういう所業によってPC嫌い、脱PCが加速するだろうということである。
多くの人には「意味不明なことを言われてPCの買い換えを強要されている」としか映らないだろう。
今まで以上に新Windowsへの移行が進まないのは当然と言える。
従来はWindowsのアップデートが有償、もしくは新しいWindowsを買う、となっても数万円程度の話である。
ところが今回は10万円近く、人によっては数十万になる話なのだから。
PC市場は好景気だと言うが、それが過ぎ去った後には大幅な市場縮小となっているのではないのか。
スペックが足りない、メモリが足りない、ストレージが足りない、というのなら物理的に分かりやすいので納得感がある。
多かれ少なかれ不満を感じながら使っていた面もあるから、良い機会と考えることもできる。
今回の話はセキュリティリスクが高い、という最もユーザーが分かりにくい、自分事では捉えづらいことだから問題なのだ。
負担額が高く、問題点が分かりづらい、これが大問題であるといえる。
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