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2025/06/15

ニンテンドースイッチ2 保証書の話 2

追補。

『保証規定を見れば「初期設定の日付が確認できる場合は領収書等が不要」との記述があるではないか』という主旨の指摘コメントをヤフーニュースで見かけた。
確認すると確かにそういう規定になっている。任天堂というのは太っ腹なのだな、と感心する。
私も見ておらず、記事を書いてしまったのは落ち度であった。

ただ、これを前提に考えても、実際には「領収書なし入手」が高リスクであることはあまり変わりがないと考えられる。

まず、初期不良でありがちなのは「箱から出して電源を入れたが入らない」「ある日、電源を入れようとしたが入らない」だろう。
このような状況であれば「電源が入らないので、初期設定の日付が確認できない」と見なされるのが当然である。
そもそも設定が出来ない状態だったら論外。故障・不具合がありながら設定をするのもマヌケな話。

設定してしばらくは遊べていたとして「俺のニンテンドーアカウントを調べてくれれば分かるはずだ」と言ってみても無理。その調査は修理の着手に相当する。修理着手前に有償無償、というか見積もりを出すのが常識的な話だから時系列的に無理なのだ。基板とかじゃなくてバッテリー周りなら確認できるはず、という話も同様。

このような面倒事を回避するために「電源が入らない」事象の場合には、領収書を修理依頼者から入手すること、という内部ルールになっていても不思議ではない。そこで文句を言う人が多発すれば、今後、そういうルールが明記される可能性もある。ある日から「(受付時トラブルが多いので当面の間は)原則として修理依頼時は領収書等が必要です」とある日突然変更されても全く問題は無い。

もとより自由に変えられると書いてあるし、保証書が紙で本体についてきてそれに書いてあれば無理だが、オンラインのみとしているから、それができる。この点が変わっても、一般的にみて「その方が普通だよね」「むしろ今までが神対応」でスルーされるだけの話。それを「改悪だ!」「横暴だ!」なんて騒ごうものなら「転売ヤー乙」とか言われかねないレベルの話である。

次のパターンとしては「コントローラの故障」や「ドックの故障」の類があるだろう。
この場合、普通に考えれば本体を送りたくはないわけで、故障したものだけ送ればいいのでは、と思うかもしれない。
ところが「本体の初期設定の日付」を確認するには本体も一緒に送らないとダメなのは当然の理である。

領収書があればコントローラと領収書を送れば良かったのに、という話になる。
通常価格より高い金を出して買ったぐらい熱意があるのに、たかがコントローラのために本体も送るなど考えたくないだろう。
どうせコントローラ買い増しするから店で買ってくる(ネットで即日配達させる)わ、とか、その間はプロコンでやる、ということが許されないのだ。

これ以外に「本体は動くのに修理が必要なケース」なんてレアケースになってくるのでは、と思う。
ありそうなケースとしては液晶だけイカれたとか、逆にディスプレイ出力がでない(この場合は本体よりドックを疑うか)とか、バッテリーの持ちが非常に悪いとか、だろうか。それはレアケースなので構わないだろう。領収書なしで入手した人にとっては「超ラッキー」だろう。

このように実は非常に巧妙な罠を仕掛けているということに気がつかないのだろうか。

 

そもそも購入日が一年以内云々の証明だけが本当に必要というのなら、発売直後の現時点では領収書等など必要ないのだ。
購入後一年以上経った本体を持っている人など、まだ、この世には存在しないのだから。
もちろん一年後に改定するのもおかしな話なので今のうちから書いておくのも当然の理である。

巧妙な理屈の組み合わせで、その場しのぎではない、正に一石二鳥、三鳥をを狙った対策を打っているのが凄い、ということなんだろう。

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