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2025/05/31

選択的夫婦別姓議論に怒りすら感じる

選択的夫婦別姓をまだ議論しているのか。さっさとこの制度を確立して終わらせろ。
私にはそうとしか思えない。

報道でもおかしな書き方をしているマスコミもある。「いずれも夫婦が婚姻後に別々の姓を選択できるように・・・」という表現はそもそもおかしい。「夫婦ともに姓を変えずに婚姻することもできるように・・・」と考えるべきである。別にどちらかの姓に統一しても良いが、同じのままでも構わない、というのが考えの基本なのだから。問題の根本は姓を統一しないと婚姻(家族関係)を認めない、というところにある。

そもそもこの制度が必要なのは「生涯同じ姓名で通す」ことができないと不利益を被る人がいるというところにある。
その要望が婚姻によって阻害されるということが問題なのである。

そんな人は現実には非常に少ない。そんなのは分かっている。でもそういう人達は社会的地位が高く、海外との情報・交流が非常に強い人達であるから重要視すべきである。だからこその「選択的」であり、関係ない人はずっと関係ないで済む話なのである。

「私は旦那の姓を名乗りたいから」は全く構わない。しかしそれなら賛成で良いだろう。あなたの思いには全く影響がない。反対すれば別姓としたい思いを阻害するのだ。あなたの思いを他の人に押しつけるのは間違いだろう。

維新などはゴマカシ案を出しているが、そういう複雑な制度自体が国際基準でアウトなのだ。日本以外では通じない、理解され得ない制度なのが問題なのである。
そもそも婚姻によって姓(名前)が変わると言うこと自体(事態)が国際基準では(日本以外には)存在せず、当然理解できないのだ。それを理解しろというのがおかしい。だからこそ問題となっているのだ。そんなことも分からないほどアホなのかと落胆する。

もしどうしても同姓的名乗りをさせたい、社会的混乱が云々というのなら、法制度上(国への登録)は婚姻によって改名する必要がない、する一方で、国内では通称として旦那の姓を名乗るなども認める、という建て付けならばまだ理解できる。これならば「混乱」は国内に留まるから。
例えば子供と母親の法律上の姓が異なる場合、子供の姓を母親が名乗ることを法律上も問題ないとするのである。
学校への届け出や旅行等での名乗り等、色々と考えられるが、何かトラブルがあったときも伴侶の姓でも問題ないことを保証するものにする。
普段から家庭内等では(そもそも母親等が自分の姓をわざわざ名乗ることも少ないだろうが)旦那の姓を使うようにすれば良いだけだ。

これを明示するのが国民民主のいう「筆頭」という考え方なのだろう。立憲民主も同様だがどこが違うのか私には記事では理解できなかった。
婚姻時に子供の姓を決めておく、というのも問題は無い。姓を変えねばならない親の不利益には全く影響がないからだ。
家庭内等プライベートではこの「筆頭」で決めた姓で両親とも名乗れば良いだけのこと。「今まで」と日常生活の風景としては何ら変わりがない。

法的要件が厳格に問われるのは会社内だったり国際的立場の時だったりするから、その時は本来の姓名を使えば良い。
その時に人によっては結婚しましたアピールをしたい人もいるだろうから、旦那の姓を「筆頭」にして、その姓名で社内での利用を法的に保証するような制度を作るというのもまた正論なのだろう。その辺は既に通称利用を認めている企業も多いようだから不要という考えもあるのかもしれないからそこは論議の余地ではある。

参議院選挙の公約化という話も出ているが、それは大間違いであるし、マスコミが書くにはミスリードにしか見えない。

一部の自民党議員以外は大筋賛成であり、国民の意見調査でも賛成多数である。ただ細かい制度設計において相違が出ている。子供の姓について書いたが私には記事を見ている限り表現は違うが実質的に何が違うのか分からないくらいだが、おそらく細かいところで違いがあるのだろう。

私からしてみれば「一部の自民党議員」と「本質を理解していない提案の維新の会」以外は許容範囲内である。

細かい呼称や制度設計のレベルでそれぞれの思いやせっかくだからベストな改正をしたいという気持ちもあるのだろう。ゲスな話で言えば自分の手柄にしたい的な思いのある人もいるだろう。
だからあとは徹底的に本会議と言うより委員会レベルで積めるしか無い。場合によっては勉強会という形や密談でもいいから本音でやってもいいだろう。もはや議員同士の合意形成というレベルに来ているのだと思う。

それにしても予算案の時もそうだったが、本当に維新の会は余計な邪魔ばっかりするクソだなと思う。折衷案のつもりなのかもしれないが、本質を曲げるのが私は一番嫌いなのだ。

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