子供のSNS禁止に関する考察
子供のSNS禁止に関してオーストラリアの法規制に伴い物議を醸していた。
マスコミに出ているのは「技術的にできない」「プライバシーがー」などと言うアホなコメンテーターばかりで辟易としてしまう。
携帯電話契約の年齢制限
前提条件となるごく当たり前の話をしていく。
当たり前だがスマホを使うには携帯電話契約が必要である。(WIFIで白ロムについてはWIFIの管理は親だろうし、公共WIFI等では著しく使用制限が生じるので話から外す)
それゆえに日本の法律の契約に関する年齢制限にかかってくる。
18歳以上は個人(”子供”が単独)で契約が可能。12歳以上は親(親権者)の同意を得た上で契約が可能。12歳未満は契約不能。
つまり12歳未満でスマホを持っている場合は当人のものではなく、契約をした成年以上の親等(以後、親とする)から貸与されたもの、ということになる。
だから所有者であるそのスマホの中身をいつ何時見ようが、返せと言おうが、そもそも問題ない。借りているものにプライバシーもへったくれもないのだ。いや、管理責任は所有者にあるのだからむしろ法や倫理・マナーなどに触れていないか親が逐次確認する義務すらある。
18歳以上は成年なのでこれも話の外。子供を守る、という主旨なのだから。
一番面倒なのが12歳から18歳の間である。
親の同意が必要とは言え、本人の契約なのだからその機器の内容についてはプライバシーなどが生ずると考えるのが当然だろう。
年齢制限(ペアレンタルコントロール)
年齢制限として昔からあるのがいわゆる“18禁”であろう。
私は「SNS禁止」ではなく、「SNSアプリは18禁」が適当だと考えている。
情報源としてSNSが有効なのも事実。好きな芸能人の直接発信を見たいというのもわかる。問題となっているのは「DM」や「書き込み」「リツイート」であり、共通しているのは使用者の発信であり、有害情報であっても受け取るだけなら実害は限定的になる。
それならSNS運用会社にはフル機能のアプリは18禁にして、発信に関する機能を削除した「ライト版」を用意してもらえば良い。
ただ、日本において18禁自体がかなりいい加減な運用であるようなので、これを機に契約とも絡めて厳密に運用するべきではないか、という話になるかもしれない。
実はライト版、私自身も欲しいぐらいだ。Twitter時代は1次情報を求める目的だけで見るだけでDMを切るのとかも面倒そうだ(一回も来たことはないままXに移行したのち切ったのでできるのかもよくわからん)。色々とよく分かっていない年寄りにも勧めやすい。
「SNSの広告による投資詐欺」が横行しており、「広告で誘導」も危険であると考えれば広告をクリックして飛ばないようにすべきだ、となれば広告による収益モデルに著しく制限がかかりねない。この辺は技術的にやや面倒になる。
もっともこれはそもそもSNS運営会社が詐欺者を排除できていないの問題なのだが。
リージョンコントロール
それならそういう法整備の無い米国版をダウンロードすれば?という人もいるかもしれないが、昔からある「リージョンコントロール」で既に制御されている。
著作権保護(収益確保)の観点から日本向けなら日本以外では見ることができないようにできる。
アプリストアはワールドワイドであるが、例えば説明書きやアプリの言語等の初期設定が日本語になっているのはそれを利用していると考えられる。
100%はもちろんない
IT機器にはかならず抜け道がある。それをキャリアやApple、Andoroidは塞ごうとする。それがセキュリティリスクになるからだ。そのいたちごっこは永遠に続く。
それでも「表だって言えない」「公の場では是とできない」状態を作り出すだけでも十分なものである。
子供の教育を言うのなら
制限はするべきじゃない、子供をもっと信用すべきだ、小さいときからIT機器に触れさせるべきだ、等々の主張がある。
教育でやるのなら、しっかりを親がついて指導すればいいだけだ。
子供に買ってやる、のではなくて、親がスマホを購入・管理し、発言を指導しつつ、教えていってやるのなら何の問題も無いと思う。
親のスマホとして買って、子供に貸す形にすれば良いだけだ。制限にかからないのだから何の問題も無い。
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