あれ?もう電気自動車オワコン?(3)
さて、2つの記事でさんざん電気自動車をこき下ろしたが、別に今の電気自動車を全否定している訳でもない。
なんでも適材適所があるわけで、使用ケースによってはピッタリハマル場所がある。
単に「全てのクルマを電気自動車にする」とことに対して、そこまでの性能・汎用性を持ち得ていないという話でしか無い。
いくつかの事例が考えられるが、私が最も卑近に感じるのが、集落(過疎地)での足である。
一番近いガソリンスタンドは、隣の村で数十km走らないとない。そこも寂れていていつ無くなるか心配だ。
ガソリンが無くなるとそこにいくのだが、ガソリンスタンドに行って帰るだけで何リットルか使うのも馬鹿馬鹿しい話だ。
もちろん電気は来ているから充電はできるし、なんなら太陽光パネルを車の置場にも使っている納屋(といっても都会の一軒家よりでかい)に上げても良い。
そこそこの農家なんで税金対策でやってもよさそうだし。
まあ、普段は田畑を見に行ったり村の中を走るだけだし、病院とかたまの買い物とか、大きい町まで出られればいいし、別にいざとなれば他のクルマ(軽トラ)もある。遠出するなら子供に連絡すれば連れて行ってくれるかもしれないし、町まで出ればレンタカーもある。そもそもそんなに村から出ないし。
こんなユースケースだったら小型の電気自動車があればピッタリだ。日産のサクラはピッタリと当てはまる、というか上記のような想定で企画発売したんじゃ無いかと思うぐらいだ。
電気自動車を買った人の話でも「セカンドカーならいいんじゃね」という話もある。
家充電だけでほぼ通勤にだけ使っているという人もいるようだ。まあ数十kmなら確実に夜中のうちに満充電になる。給油する必要も無いのは気楽でいい。家族旅行など遠出をするのは別のクルマだから長い航続距離はどうでもいい。
いわゆる見栄とかを抜きにすれば、これからの過疎、高齢者多数時代に即して、時速30kmか50km程度までしか出ないような電気自動車もあり、というか必要だと思う。
近所のスーパーや病院、といっても遠くは10kmくらいはある、となると歩いては無理だし、公共交通機関はない。
タクシーはなかなかこないし高いし、やっぱり自分で思いついた時に自由に行きたい。
バイクは冬に風が冷たくてつらい。夏はヘルメットがすごく熱い。
まあ、わがままかもしれないが、こういう理由で老いても免許返上せずに自動車に乗りたいという人は多いだろう。
そういう人のためにはガソリンエンジンは有り余るから電気自動車が上手く嵌まりやすい。
この速度なら事故を起こしても大事になる確率を抑えられる。
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