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2022/01/03

KURO-DACHI/CLONE/U3でクローンできない問題

既にこの機種は結構前から使ってバックアップダビングなどで重宝しているのだが、今回はシステムディスクが一杯になってしまったので、新しいHDDへの移動を試みた。
Windows10マシンのシステム更新の一環である。
現在はまだSSDが高い時代に買った60GBのシステムディスク。コンパクトが売りだったWindows8.0の頃に導入し、コンパクト戦略をとるのなら60Gでも十分にいけるだろうと目論んでいたのだが、現在のWindows10に至るまでどんどん余計な機能や行き当たりばったりのUIなどでじわじわとでかくなる一方である。もちろんシステムのクリーンアップや過去への戻りは削除していても、である。Windows11ではもう無理そうだ。
Microsoftとしては当初は軽量コンパクトでスマホやタブレットでも使えるという目論見だったようだが、もうそれを諦めたのか、SSD自体も容量単価が安くなったのを受けたのか、もはやタガは外れているのだろうか。

ぼやいていても仕方ないので、SSD500Gを購入して先のシステムディスクをコピー(クローン)して移行しようと考えた。
しかしうまく行かない。
KURO-DACHI/CLONEでコピーしようとすると途中で止まってしまうのだ。

ネットで調べるといくつかの助言が得られた。

・コピー元ディスクにエラーがあるとダメらしい→チェックディスクなどしてみたが問題ない。
・コピー先ディスクをクリアしてみたら良さげ→状況に変化なし
・このソフトを使え→おいおい、要するに諦めたんかい
・ACアダプターの品質が悪いようだ→ACアダプターを別のもの(もちろん電源容量はそれより上)にしたが変わらず

パッケージを見るとWindows10対応とは書いていない、つまり古い時代のハードであり、Windows10のコピーはできない?
そこでWindows10を余っているHDDにクリーンインストールしてコピーしてみたら、これは成功する。

ん?混乱してきた。

ダメ元で60GSDDから適当にあった3.5インチHDDにコピーしてみたら、なんと成功する。(もちろんコピーしたHDDで起動できる)

どういうことだ???SDDとHDDの違い???そんなわけないよな。

試しに60GSDDから2.5インチHDDにコピーしてみると、これは失敗する(途中で止まる)。
つまり、SDDとHDDとかいう問題では無い?

ますます混乱してきた。

ものは試しで3.5インチHDDからコピーしようとしていたSDD500G(新しいHDD)にコピーしてみると成功する。

話を整理しよう。

SDD(60G)→3.5インチHDD (360G)
3.5インチHDD (360G)→SDD(500G)
と3.5インチHDDを経由してコピーすればできる。
とりあえずはこれで問題は解決した。一度やればいい話なのだから。

しかし納得はできない。
ソフト的な要因、論理的なセクタ不良(エラーセクタ)とかそういう問題では無かったということだ。

実は上記以外にも色々実験したのだが、Windowsシステムディスク云々ではなく、結果としてSDDと2.5インチの組み合わせでは動作不良となり、SDD/2.5インチHDDと3.5インチHDDの組み合わせなら問題がない。

なぜこんなことが起こるのか。

いわゆる”相性問題”で片付けるのは私には許しがたいので、ひとつの仮説を立てた。
それはHDD電源周りの設計上の問題だ。
SDDや2.5インチHDDは基本的に5Vのみで大電流が必要。今回の事例ではSDD(60G)は不明だが、2.5インチHDD(1T)で1A、SDD(500G)で1.6A。例えば2.5インチHDDとSDD(500G)の組み合わせでは5Vで2.6Aは必要で、結構大きな電流量である。
一方で今回の事例では3.5インチHDD(360G)は5Aで0.36Aと12Vで0.67A。

一方でKURO-DACHI/CLONEへの供給電源の電圧は12V(付属ACアダプターのスペックは3A)である。
つまり12Vから本体内部で5Vを作っている。常識的にDC-DC変換で効率がそこそこ良いとしても余裕は感じられない。動作変動時のラッシュ電流やリプルなどを考えるときちんと設計(部品選定も重要)していないと動作不良に落ちそうだ。
挿した双方(HDD/SSD)への5V電圧の供給電流量が足りておらず、電圧低下が起きて動作不良になっている推測される。
つまりKURO-DACHI本体の中の電源系の回路設計(設計目標)に問題があるのではという話だ。

ACアダプターの性能不足という記事もあるが、12Vを使わないSDDと2.5インチの組合わせで動作不良を起こす理由としては疑問。突入電流で電圧低下はするが、12Vから5Vに落とすのだからよほど酷い電源や電源設計でもなければ問題はおきない。

 

玄人志向というのは確かにサポートは飛ばして安く仕上げるという指向は否定はしない。
多様なPCの世界で全てをフォローしろというのは金がかかる。そこををすっ飛ばすというのも否定はしない。
しかし、今回のこの事例は設計上の問題であり、製造上の無責任と感じざるを得ない。

<おまけ>
5V電圧の供給量が不足しているのなら、USB端子経由で供給してやればいいのでは?と考えた。
しかしUSB端子から電源供給(いわゆるUSBで挿すACアダプタに接続して供給)をするとLEDが青色点灯してしまう、つまり「USB-HDDモード」になってしまい、クローンボタンによる操作ができなくなる。

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