フィクション作品にリアルを持ち込む気味悪さ
ワイドナショーをみて初めて知ったのだが、アニメ「スーパーカブ」の二人乗りシーンを問題視する人がいると知って驚いてしまった。
法的違反、具体的には道路交通法違反の話らしい。
付け加えと、いわゆる原付の二人乗り禁止ではない。作中で乗っていたスーパーカブは52ccにチューンナップ済みで原付といっても2種で、道交法上は原付でなく二人乗り禁止ではない車輌。もちろん運転手は小型二輪免許取得済で問題は無いし、二人ともヘルメット着用。
ただし、運転手が小型二輪免許取得間もないため、二人乗りがダメという、日本の法律に照らしても細かい話である。
まあ、そういうことはどうでもいい。
比較的リアリティの多い作品(いわゆる日常系)ではあるが、フィクション作品にリアルを持ち込んで問題視するのは受け手の問題(誤り)でしかない。
フィクションの主人公(登場人物)に日本の法律を持ち込んで「問題」と感じるメンタリティが気持ち悪い。
有名作品に対して、日本の法律に照らして違反行為をあげつらうのは、ある意味遊びとしては面白いが、如何にナンセンスなこと(くだらない行為)であると再認識することになる。
「スーパーカブ」は日本の物語であるとも言っていないし、いつの時代であるとも言っていない。
たまたま現存するホンダのスーパーカブを扱っているし、地域名等の様々な環境も日本に酷似しているが、法律(今回の問題となる道交法)が日本で現存するそれと全く同じであると言うことでもない。実話を物語にした訳でもない、たんなる空想上の産物(フィクション)である。
フィクションとリアルの境目が曖昧になる人には気味の悪さを感じてしまう。
リアルにフィクションを無節操に持ち込むことは極めて危険だが、フィクションにリアルを持ち込む人も実に気持ちが悪い。
「悪い見本となる(真似をする)ので云々」というのも聞き飽きた主張だ。
その発想自体がナンセンスであるし、今回の件でいえば、高校生が主人公であり、最低限でも原付バイク免許取得が前提の話だから、法的遵守とはなんたるかを知っているのが前提となる。それを知らずして免許を取れるとすれば、その免許制度自体が問題だ。
ありがちな「善悪の判断がつかない未熟な子供から云々」ですらない。
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