ワクチン報道に関する違和感
ワクチンが手に入らない。
常識的に国民の数割程度ワクチンを打てば、感染リスクは十分に減る。
集団免疫と言われるのが5割とか7割とかいわれるが、ここまでくれば激減、撲滅レベルとなる。
これは他の経験している感染症からいわれているし、今回の事例でも実証されつつある。
しかし、日本では未だに1%足らずであり、何割かに達するのはオリンピックどころか年内も難しいような空気感だ。
海外から入ってこない、というと、なんで国内開発が・・・とかいう理想論的話の展開になったりする。
そんな議論をしても全く意味が無い。これは国家100年の計レベルの話である。
問題なのは「国内開発できるか」ではなく「国内生産できるか」すら怪しいという話ではなかろうか。
ものづくりの基本として、大別して「研究開発」と「生産」という2つの過程に分けられる。
様々なものが「メイドインチャイナ」や「メイドインベトナム」となっているが、これは「生産」が中国やベトナムという意味である。
研究開発(試作)は日本で行われ、品質管理などは日本で行っているが、実際に作っているのは中国などであるというものが多い。
(もっとも開発まで中国に任せる(丸投げしている)事例も増えており、日本のものづくりの本当の危機はここにあるのだが、それは今回は置いておく)
ワクチンにおいても同じ事が言える。
基礎研究や開発には膨大な資金が必要で、製薬どころかワクチンという特殊事情を考えれば日本企業には難しい。
国家体制・安全保障・予算枠組みなどを考えての話だから個々の企業の問題とはいえない。
そもそも数年でなんとかなるような話では全くない。
問題点は、それでも製造工場ぐらいはなんとかならなかったのか、ということではないのか。
この点を指摘する番組(コメンテーター)を見ないのは残念で仕方が無い。
研究開発できる会社から製造ノウハウを含めてライセンスを買う。
単純に言えば金で情報を買う話だ。それを理解して製造するぐらいの技術力はさすがに日本にはあるだろう。
日本で製造すれば「欧州が個別に輸出許可をするから云々・・・」ということで出荷制限を受けるリスクはない。
もう少し言えば、原料を買ってそれを調整・瓶詰めして出荷する、という形もあるようだ。
どうやらアストラゼネカ社のワクチンについては、製品の輸入(購入)に加えて、ライセンスを受けて国内工場を立ち上げ、生産をするという動きに出ているようだ。
テレビでは見かけないが新聞にはでている。もっともその動きは今年に入ってからの話で、今急ピッチでという話だし、「年内には・・」という時間感覚での話で実に心許ないが。ないよりはかなり良い。
ここには国家からの補助金・資金注入が必須だから、つまりは政府(安倍政権)の初動の遅さのツケがここにも出ている。




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