LED照明の何が良いのか
東京都知事がLED照明推進事業(補助金投入)をするという。
環境省の小池大臣がダブって見えたがその時の見識も入っているのだろう。
LED=省エネと勘違いしている人も多い。そんなに単純ではない。
だから値段の高さで敬遠する。
他にもメリットは多い。
白熱電球での違い
省エネという意味ではこの二つの差は大きい。
60W程度の電球なら、LEDでは10W未満でいける。
この消費電力量もあるが、発熱の差もとても大きい。
また、W数の小さい電球は赤みがかかってしまうが、LEDは普通に白色が得られる。
なによりも寿命が違う。
白熱電球はフィラメントで発熱発光しているために、どうしても寿命が短い。
LEDではコンデンサの寿命の問題になろうから何十年も持つ可能性がある。
ただし、安物は発熱処理や設計が悪い、また部品をケチっているものが多く、すぐに部品が傷んで壊れる。
ノイズを出してラジオに影響があるなんていう粗悪品すらあるようだ。
そこまで酷いなら回路の部品を痛めつけている可能性が高い。
蛍光灯との違い
蛍光灯との消費電力での差は倍と言うほども無い。
でもLEDならではの高機能の魅力が高い。
値段差もそれほどあるとも思えないので壊れたら買い換える選択肢として考えると良いのではと思う。
シーリングライトの薄さ
蛍光灯の太さはいかんともし難く、シーリングといいながらそこそこ厚い。
ところがLEDは本当に薄い。発光体自体が米粒のような大きさで、降圧回路の薄さ勝負になろう。
気のせいかもしれないが、紫外線量が少ないからか虫の寄りつきも少ないようにも思える。
蛍光灯は紫外線を発生させて蛍光体で可視光線にしているので、紫外線は避けられない。
調光できるがゆえの省エネ
かなり細かい段階で光量を変えられ、その延長上で常夜灯もカバーする。
あまり細かいと調整が面倒という判断か、例えばうちのものは10段階であった。
また、一度調整した後、徐々にこっそり暗くしていく機能もある。
人間の目というのは暗順応するのでゆっくり暗くされるとそれが分からないのだ。
またワンボタンで思いっきり明るくするモードを備えた機種もある。
捜し物をする時に使うモードらしいが、一時的に細かいモノを見るときは便利かも知れない。
時計が入っており、時刻を見て光量を調整する機種もある。
就寝時間に合わせて徐々に暗くすると寝入りをよくできるかもしれない。
調色もメリット大
LEDならではの機能として調色がある。
調色できない機種もあるが、調色も選択肢として考えると良いと思う。
蛍光灯でも暖色・寒色があるが、暖色はかなり赤く、寒色は白く中間がない。
暖色は夏場は鬱陶しい反面、冬場は見た目も良いが、蛍光灯を衣替えするのアレだ。
人間は壁などが赤いと暖かく感じ、青いと寒く感じる(体の表面温度に違いが出る)というのは実験で確認されている。
これが正に暖色・寒色と言われる所以である。
一日を通しても、通常は白色が良いが、寝る前辺りから暖色にすると良いという。
暖色は眠気を誘うらしい。
“ブルーライト”を気にする人は多いようだが、それなら照明もブルーライトカットすべきではないのか。
買い換えてからは、実際に私は寝入り時間に近くなると暖色にしている。
これは思い込みでも構わないわけだが、眠気にさそわれるような気分になり、効果はあると思う。
交換機会が激減する
蛍光灯式では、蛍光灯、常夜灯、グローランプを変える必要がある。
これらは消耗品であり、交換するのが当然となっている。
LED方式では、LEDが壊れるということはまず考えられないし、そもそも交換不能だ。
電気用品なのでいつかは壊れるが、消耗品部分がない。
御高齢の方ほどLEDを敬遠するらしいが、交換がしんどい人ほどLEDに変えるべきではないのだろうか。
| 固定リンク
「家電」カテゴリの記事
- 番組表から「常連番組」を消したい。(AQUOS L5の場合)(2020.09.20)
- 「超音波ウォッシャー」は使い物になるのか(2018.01.13)
- LED照明の何が良いのか(2017.01.25)
- フォルクスワーゲン不正とか“杭打ち”問題とか(2015.10.24)
- やっと「正解」のふとん掃除機(2015.04.22)
コメント