アベノミクス新第三の矢…これが「矢」?
もうデフレではない?
まだ物価上昇率は相変わらずマイナスなのだが原油安のせいにして「実質プラス!」と言い張っているらしい。
経済成長はプラスだが、デフレ時代の象徴と言われる民主党時代もプラスであり、今はその時の半分である。
雇用率も民主党時代前から上昇しており、民主党時代もそのまま上がり、現在もその延長線上にあるだけだ。
まあ、デフレではないが、インフレでもない。それをゼロ成長時代という。
結局日銀の言う2%は良くて瞬間風速程度だったし達成した感は全くない。
すると、円高・株価下落を避けるために金融緩和は続けるという極めて危険な状態となりかねない。
強い経済:GDP600兆
三本の矢とは戦略であり、指針であるはずだ。
あまりにも漠然としており、戦略の欠片すら感じない。
「強い経済」なんて誰でも望んでおり、バカでも言える。
強い経済のために、どうするのかを宣言するのがアベノミクスでいう三本の矢をではないのか。
文脈が破綻していて意味不明だ。
もっと酷いのは額設定はどうも2020年あたりに、ということらしく、自身の任期の無い時点の数値目標を立てており訳が分からない。
まあ、後で総括するとしても、オリンピック開催で特需を狙って「ほら達成した」とでもいうつもりなのか。
他の2本も数値目標は似たような辺り、もしくは更に後ろでありやっぱり「先送り内閣」と言わざるを得ない。
子育て支援充実
休職・育休をとれるような制度整備というが、そういう言い方では結局は企業頼みではないのか。そんなものは政策ではない。
また、希望出生率1.8になんら直結しない。
もっと根が深い、男女同じくして労働条件そのものに踏み込まないと解決はしないだろう。
「女性が輝くなんたら」よりも本来は「男女機会均等」が本論の筈である。
そこへたどり着くための施策も、男性への異常な労働条件の問題の解決が本質である。
女性はそれに様々な要因で“ついて行けない”から“女性は輝け”ないようになっている。
それの要因の一つが、女性に負担が大きく、男性も手伝えない状況に陥らされるために出産・子育てができないということなのである。
企業頼み以外に施策として出来ることはある。
例えば法定残業割増しを5割以上にすることである。
企業経営者は5割以上になると残業させるより人を雇った方が安くなると言う声を聞く。
逆に言えば今は残業させた方が安いから、夜遅くまでこき使っているのであり、それが家庭を破綻させている。
口先ではなく、真に「残業しないでさっさと帰れ」と経営者は思うようになるのだ。
しかし、ホワイトカラー・エグゼンプション実施や派遣法改正で「真逆」に舵を切っている安倍内閣が出来ることとは到底思えない。
社会保障制度改革
「介護離職ゼロ」を意識したというのはあっぱれだが、あまりにスケールが小さい。
だいたい自宅介護・家族による支援を強く打ち出して、これも「真逆」に舵を切った安倍内閣が出来ることなのだろうか。
全く理解に苦しむ。
だいたい社会保障とはなんなのだろうか。
医療・介護・年金・・生活保護などとっても難題山積である。
例えば医療改革はとても重い。
しかし医薬品のネット販売を結果的に規制を強めただけだ。
社会保障、とりわけ医療費(薬品価格)を下げるのなら、ジェネリックを進めるのなら、処方薬の解禁をしなくてはおかしい。
単純な価格競争は限界がすぐに来るのでジェネリックは自然に強く薦めるだろう。
ネット販売は「かかりつけ」をやりやすいし、メリットも多い。
しかしその本丸を全く“無視”して些末論を大事のようにし結局うやむやにした。
第二ステージとは
第二ステージというのは「選挙対策ステージ」であることは明らかであろう。
第一ステージを総括しないでうやむやにするという意味もある。
致命傷になりかねない安保法制は終わったので、今度は選挙対策に迎合的政策をどんどん打ってくるのは目に見えている。
「GDPを増やす」という宣言は、だから来年度予算に向けて、支出をがんがん増やしても大丈夫、という理屈への布石であろうことはごく自然の展開だ。
その予算が“効いてくる”あたりがちょうど選挙期間であり、単純な国民はころっと騙されることであろう。
目標額が取らぬ狸の皮算用であっても、目標を検証する時には安倍氏は総理ではない。
ましてや、来年の選挙では評価することが不可能な目標にあえて設定した、と考えるのが自然だろう。
ところで第一回アベノミクス三つ目の矢は存在したのだろうか。
どこに撃ったのだろうか。
私には全く見えなかったのだが。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)




最近のコメント