対中国円借款
対中国の円借款の問題(というか援助)が批判されるが、非常にわかりづらい。
いろいろ調べて総合しないとわからないというのがひどいものだ。
まず対中円借款とはなにか。
日本が銀行の立場でローンでお金を貸すこと、中国が借り主。
当然ながら返す義務がある。
もっともかなり一般的なローンより緩い。
対中国の直近のもので、金利が0.65%。償還期間が40年で据置期間が10年。
据置期間というのはこの場合10年は金利だけ返していけばよく、11年目から40年かけて金利と元金を返していけば良いことになる。
なぜ未だに円借款を出しているのか。
借款というとわかりにくいので、ローンと言い換えてみる。
日中間の競技でローンの新規契約は2007年で終了、という合意がされた。
これは北京オリンピックが2008年開催だから、ということが関係しているらしい。
ただしそのローンはその契約した年に全額貸し出すわけでもない。(道路工事や河川工事などで10年事業とかもあるわけで、そういうことがあってもおかしくはない)
もしかしたら契約してから5年後から借りる契約になっているのかもしれない。
そのへんの詳細はJICA(ODA関連の総元締め)のホームページにすら書いてないのでわからないのだが、例えば10年間で分割して貸し出、という契約になっていれば、2007年に新規契約したものは2016年まで貸出のために“支出”する形にはなる。
それがまだまだかなりの額になっているということのようだ。
要するに中国に金を貸す状態がいつまで続くのか、を(感情的な理由で)知りたいのだが、どうも簡単にはでてこないようだ。
とりあえずは、2007年に契約したものがあり、10年据置、40年償還のものがあるので2057年になってようやく全部が返ってくることになる。
なお、当然以前に貸したものは当然返ってきており、中国の場合はすでに返済額のほうが、今貸し出している額よりは大きくなっているとのことである。
ただし、この辺の額がわからない。
額だけ踊って、それがなんの額のつもりで書いているのかわからない記事が多いのだ。
もちろんJICAにも統計数字が見当たらない。
ちなみに、とある記事では中国だけではなく、インドネシア、フィリピン、タイ、韓国もすでに返済額のほうが大きいとのことで、GDP2位となった経済大国中国が返済額のほうが大きいのは当然ではある。
事業内容についてはいまさらどうしようもないのだが、釈然としない。
とりあえず2007年度契約のものを見ると環境整備やら廃棄物処理などの文字が多い。
カネになる事業は国がガンガン投資して収益を上げ、事業としてマイナスである環境整備や廃棄物処理は日本からの低金利の借入金でつけまわす。
無償技術供与やら未だに残る無償供与についても「環境関係」が多いようにも聞こえる。
「環境」というとどうにも日本人は思考停止しがちだが、環境というのはそれを悪用されてのクイモノにされやすい事業の代表格である。
日本にも悪影響があるから、などという理由で日本が自らわざわざ出張って「ゴミ掃除」しにいく理由など微塵もない。
「おい、お前らが出したゴミがこっちに飛んできたんだから賠償しろ」ぐらいの姿勢がグローバルスタンダードであり正常である。
結局これも口先だけグローバルスタンダードの現政権らしい“結論”である。
蛇足だが、
対中国の直近(2007年)契約のもので、金利が0.65%。償還期間が40年で据置期間が10年、と書いたがこの利率というのはどんなものだろうかふと気になった。
奨学金貸与利息は2007年、つまり平成19年の利率固定で年利1.5%〜1.9%であった。
当然ながら奨学金は償還期間が40年なんて悠長なことはない。
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