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2014/02/12

酒たばこ購入時の「タッチパネル年齢確認」 はただのムダ

リンク: 酒、たばこ購入時の「タッチパネル年齢確認」 「合理性ない」とイオングループが廃止 : J-CASTニュース.

コンビニではたまーにしか酒を買わないのでわからなかったが、各コンビニでやっていたらしい。
コンビニではビールぐらいしか買わないし、普通はディスカウント系酒店で買う。
なにせ安いし日本酒や洋酒などは種類の数が全く違うから。

まあ、それでも私はたぶん確認とか出たらムカッとすると思う。
なんでだろうか。

いくつかの掲示板とか記事とか見ていたけど、腑に落ちたのはほとんど無かった。
「未成年に売っちゃいけないんだから確認を取るのは当然」とか「押すのに一秒もないでしょ」とか“正論”をかざしても何の意味もないと思ったりもする。

私は基本的にコンビニは滅多に行かない。
だって高いし品揃えは貧弱だし弁当もまずいし何も良いことはないじゃないですか。
でも行くことはあるのはなぜか。

理由の多くはその時の感情に関係があります。
気が滅入っていたり、イライラしていたり、ともかく気が急いていたり、他の店が開いていない時間なのに必要なものがあったりした時です。
何か一点だけ買う時(ドライブ中に飲み物一本だけ買うとかも自販機よりは品揃えがあるので)便利です。
店が小さいので何点か買うものがあっても一分足らずで買い物が済みます。
店員がどうせバイトなので交わす言葉もどうせ紋切りで気が楽です。
機械的に袋詰めなども流暢で面倒がありません。
私がコンビニに求めて入るのはこれらの利点があるからです。

だからものを買うという最小限の行動以外は眉ひとつ動かしたくないのです。
某チェーン店では「○○カードありますか」と聞かれますが、それに答える気すらありません。
「しまった、××(←コンビニ名)はいちいち聞くんだった」と毎回嫌な思いをします。
私がコンビニで弁当を買う際に常に不愉快なのは「温めますか」と聞く慣習にあります。
これらは全く無視すれば問題は無いのでそのまま会計で済みます。
店員も無視すれば全部否とみなして進んでくれるのです。
しかし年齢確認のタッチは無視すれば買い物の行程が止まります。
止まる秒数が問題では無く、止まること自体が問題なのです。

「あなたは未成年ですか」という極めて馬鹿馬鹿しい問いに対して答える気分では全くないのです。
「簡単な事だろう」とかそういう次元の話しではないのです。

これらの“細かい”ことにピリピリしないような気分の時であれば、私はそもそもコンビニなんぞには行かないのです。
普通の買い物ならスーパーに行きます。しかし結構な距離を歩き時間もかかります。
弁当ならいわゆるホカ弁の方が美味しいです。でも調理時間分は必ず待たされます。

常にコンビニを愛用しているような方々には理解できないのは当然のことでしょうし、そもそもこんな人は少ないのでしょう。

器物損壊は犯罪ですが、正直、確認を求めた液晶パネルをたたき壊した人の感情は理解できます。
正確に言えば問われたことに腹を立てたのではないのです。
もともとからモノを壊したい、破壊衝動があるようなイライラしてその気持ちを理性で抑圧しているところに、このような人をおちょくっているような問いが引き金を引いてしまっただけのことなのです。

もう一つの観点は、問答であれば聞かないような言葉を、レジの表示画面に出して押させるという行動を取らせていると言うことにあります。

どうみてもご老人の域で、髪も真っ白で皺もある方に「お客様は未成年ですか」なんて聞けばよほどの方でなければ「はぁ?」と多少なりともイラッとするだろう。
いくら「規則で聞くことになっているので」と言われても納得できるのだろうか。
逆に童顔でいつも居酒屋で未成年扱いされるような人ならばコンビニで「未成年ですか」と聞かれれば「ああまたか」という感じで済むだろう。
どうみても未成年で揉めるのであれば、それは店長が出てきて対応すべき事だ。
バイト店員に対応させてトラブルを減らす為にこんなシステムを作ったとしたら根本から考えがまちがっている。

ここまでは“感情論”を言ってきた。
お客商売なのだから“感情”“客の心理”を考えることは重要な事の筈であるからだ。

ワザと最後に持ってきたが、感情論だけで済む話でも無いのだ。
そもそも販売に際してこのような確認方式で“済ませている”こと自体に問題がある。
法律では「未成年に売るな」と言っているがその確認手法については言及していない。
タバコ販売には許可が必要であり、酒も免許が必要な代物だ。
タバコの場合は認可制度であり当然申請や遵守すべき要件があり、守らなければ取り消しである。
その中に

未成年者と思われる者に対しては年齢確認(「運転免許証」等、購入者本人の年齢が確認できるものの提示を求める)を確実に実施すること

という項目がある。
「成年であることを確認しろ」ではなく「年齢確認ができるものの提示を求めろ」が要求事項なのだから、「はい」「いいえ」を押させるだけでは不十分である。
やるべき事はレジ打ちの店員が提示を求めて目視確認を行うことである。
一方で「未成年と思われる者」に対して行えば良いのだから明らかに見かけが成年であれば提示を求める必要はない。

要するに「余分なことをしながら肝心なことをしていない」という間抜けなことをやっていたというのが実態ではないのだろうか。
別の言い方をすればお客に意味のないことをさせていたのである。
「合理性がない」とかそういう以前の問題では無いのか。

それにしてもJTの人もコンビニでタバコを買う人もいるだろうからこの実態を知らないわけがないと思うのだが、なんで認可取り消しをしないのだろうか。
その点も不可解であり、胡散臭いのである。

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コメント

「未成年と思われる客には年齢確認をし、明らかに成人と分かる客には普通に売ればよい」

対面販売であれば未成年への販売は防げると思われがちだが、国や行政は現場で起こりうる様々なトラブルを想定した法整備や指導をしていない。酒・タバコ販売の行政指導の要請に「未成年者と思われる客への年齢確認」とあるが、店員によって客が20歳以上かの判断は異なる。人間の主観が入る以上、客の容姿や見た目だけで確実な判断を行うというのはできない。そのため年齢確認が必要であるが、客の中には「自分を見たら未成年じゃないのは明らかである」と身分証の提示に応じず、恫喝や時には暴力的な態度を取る者がいる。年齢制限のある商品の購入時、身分証の提示を求められても仕方ないという意識が日本では希薄であるからだ。

そもそも法律では購入者に対して年齢確認への協力を義務付けておらず、売る側にのみ責任を押し付けているので、いつまでたっても現場でトラブルが絶えない。どれだけ丁寧にお願いしても「年齢確認を~」の一声で態度を急変させ、文句を言う客は多い。

『どうみても未成年で揉めるのであれば、それは店長が出てきて対応すべき事だ。』とあるが、どうみても未成年だと分かる客とのトラブルよりも、むしろ20歳を超えているとは思うが確証が持てないので一応年齢確認をした成人客(主に20代)とのトラブルが圧倒的に多い。さらには未成年に対して酒・タバコを買い与える成人や、身分証を貸し借りして購入を図る客も多く、実際にどう対処してよいのか分からず戸惑う販売員も多い。現行法では未成年に買い与える成人への罰則は1万円以下の科料で、前科は付かない。一方未成年に売った販売員は50万円以下の罰金が科せられ、前科が付く。

20歳かどうか確証が持てないグレーゾーンの客とのトラブルを見越して、レジ画面で「20歳以上ですか?身分証を見せてもらうことが有りますよ」とワンクッション置くことでトラブルを避けようと導入されたタッチパネルでの確認。これが成人客からの文句で撤廃されたというのはどうもよろしくないのではと思います。タッチパネルのシステムがあったとしても、身分証での確認は必要であり、成人である購入者が責任を持って買うという意思表示を何らかの形でするのは悪くないと思います。指でひと押しというだけが何だかなあ…という感じはしますが。

投稿: 通りすがり | 2014/02/13 09:29

古い記事へのコメント失礼します。
私は以前コンビニでアルバイトをしていました。
その時に社員さんから聞いた話で、あのボタンに法的な意味は全く無いです。
ですが、販売した側が許される場合が多い
(学生服である、などあからさまな子供に売ってしまった場合を除く)
というのも事実の一つらしいです。

投稿: no name | 2015/12/14 22:32

こんなことでイライラするな
ボタンくらい押してやれ
それが嫌ならコンビニ行くな

投稿: | 2020/05/26 07:17

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