国民年金運用で胡散臭い動きがあるらしい
BSのマイナーニュース番組のINsideOUTというところで特集をしていてたまたま見て知ったのだが、一般民放のニュース等やネットでのニュース記事さえみかけないのでかなりマイナーな話題のようだ。
有識者会議だかなんたら委員会だかで国民年金の運用で株式投資をもっとやれ、という意見がでているらしい。
番組ではとんでもないという論調であった。
国民年金の運用に関して基礎的な話をまずする必要があると思う。
基金は全部で120兆円。これを運用しなくてはならない。
運用は独立行政法人.の年金積立金管理運用というところがやっている。
ここで「どうせ厚生省辺りの天下り期間なんだろう」と思った人、ご明察。全くその通りである。
要するに運用に関しては素人集団ということである。
運用はどうしているかといえばこの基本ポートフォリオにある通り、6割が「鉄板」の国内債券、要するに国債であり、株式は国内外で24%。つまり1/4程度である。
なのでもっと増やしましょう、これから株も上がっていくからと言う脳天気なご意見らしい。
株は上下するので儲けるのには手腕が必要である。
右肩上がりの経済成長時ならともかく動かず定期的に買い続けていれば多少の変動があっても長期的には必ず儲かる、というものであり、バブル崩壊前には鉄板テクニックとも言えた時代もあったろう。
しかし今は山師ともいえる手練れの投機筋が跋扈する世界であり、騙し合いの様相すら感じるくらいだ。
やばいのは資金力が今でも十兆とか二十兆とかそういう規模であり、市場に与えるインパクトが大きすぎることである。
ある程度公的機関に近いこともあり臨機応変な投機的行動をとりづらいということがひとつ。
投機筋から目をつけられており繰られる危険性があると言うことである。
まあそれは心配のしすぎとして置くとしよう。
ともかく必要なのは実績である。
その点は番組でも取り上げていて、ここ10年間の実績は、運用全体としてマイナスの年もありながら結局プラス二十兆円ぐらいだそうである。
株式運用での実績トータルを知りたいと思うのが普通だと思うが残念ながら番組でもはっきりといってくれず、私がちょっと探したくらいですぐにでてきそうな資料でもなさそうだ。
まあ、それでも「全部国債で運用したとしたら80兆円は増えていると試算できるので」といっていたので株式運用で相当の赤を出したのは間違いないようだ。
実績で赤字続きの腕しか無い連中に「株式を増やせ」とかアホとしか言いようが無い。
知らないなら実態を知らないで論議するアホどもだし、知っているなら救いようのないアホである。
昨年度はここ10年ない運用益がでていて、多分それは株益が貢献したのは容易に推測できる。
しかしかなり不景気のどん底だったところからアベノミクスという呪文と円安誘導によって株を沢山発行している大手企業の業績回復(の見込みもあわせ)から急騰と言って良いレベルの上昇をしており、儲からなかった方がバカという状況だったろう。
既にピークは過ぎ、間違いなく今年度集計なら悪くなるし、来年度はもっと悪いという予想をしたほうが妥当だろう。
規制緩和もそこそこで景気回復よりNSCだの秘密保護なんたらとかにご執心で国会ももうすぐ閉会である。
閉会といえばトルコへの原発輸出関連で総理が約束してきたからみで国会の承認が必要なのだそうで、それをまだ手つかずで一週間で片付けようとか高をくくっている、もしくはその為に国会延長かなどといっているそうである。
秘密保護なんたらでは延長無しでやるからと切り上げたのに整合性がとれなくなっている。
政治運営も自民のひどい舵取りだし、消費税で好景気感に冷や水はぶっかけられるし、あとは春闘で賃上げが本当に行われるかがかなりの鍵になろう(鍵といってもここは政治の話では無い)。
さらに社会保障プログラムもほぼ削減プランばかりだから将来不安で財布が固くなるのも必然である。
そんな景気動向の中で素人が株式運用なんかしたら真っ赤になるのは必然だ。
むしろ減らせ、つか株なんかヤメロというレベルの状態だ。
まあ、最大の問題はこういう話題が多くのマスコミ新聞テレビなどが取り上げないことだろうか。
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