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2013/04/06

不可思議なWindows8の様々な仕様

Windows8を使ってみるとその仕様には色々不可思議な点が多い。
レビュー的なところを含めてつらつらと書いていきたいと思う。

○ なぜガジェットを無くしたのか。

マルウェアやらのせいという説明だが全く筋が通っていない。
そもそも自由にアプリをインストールできるPCなぞマルウェアの巣窟である。
なにをいまさらという感がある。
だからそれを防ぐためにMSは提案をしてきた。
一つはユーザーアカウント制御(UAC)と言われるもので中途半端なシステムである。
「プログラムの実行」という観点で制御しようとするので様々な問題が起きてしまう。
発想はOfficeのVBAにもみられ「マクロはともかくも使うな。使うのならお前の責任だからな。」という管理である。
もうひとつはそれに関連する「認証」である。その認証も大問題なのである。
要はお金と時間がかかるのである。
MSの社会的立場を考えれば「利権」の発生といえる。
特にドライバの類は未認証で発売されているものが実に多い。
この未認証のままの率を考えるとよほど高いか、時間がかかっているとしか思えない。
これは「OKを押す」しかないので「警告に対して」めくらで「OKを押す」習慣をつけてしまう。

それを防ぐためにソフトの検閲をするためアプリストアを創設したという流れがある。
それならガジェットの導入先をアプリストア登録品に限定すれば良いだけのことだ。
それで解決できないのならアプリストアの存在を自己否定していることになる。

要はこれらはただの言い訳だと考えれば理解はできる。
要するに“デスクトップ”自体の否定である。
スタートメニューを全面に出していることからもその意図は伝わってくる。
アプリを全画面にしてあたかもタブレットかスマホにしたいのである。
意味が分からないが。

○ なぜアプリを全画面にしたがるのか
これも意味が分からない。
というか、たくさんのWindowが画面上に重なりながらも複数表示する形で作業をするスタイルだから“Windows”なのである。
厳密にはWindows2.0の時代はマルチタスクすらきつい時代だったのでウィンドウもシングルだったが(笑)
Windows3.0以来(1990年代前半からの話である)、ずっとマルチウィンドウとして進化を続けてきたWindowsが旧石器時代への先祖返りを目指しているのか、という皮肉も言いたくなる。
そういえばVistaからの透明感というかガラス感と立体感のある窓枠だったのが、Windows8なにか無粋な単色で四角ばった窓になってしまった。
タブレットOSとしてのWindows8の立ち位置もあるのだろうが、それなら「デスクトップテーマ」で吸収すれば良い話である。
Vista/7でもガラス感が嫌いな人はテーマでXP風やらにしていたものだ。
マシンが非力で重かったりするのならそうすれば良いだけの話ではなかろうか。

○ なぜ解像度が1366x768以上限定なのか。
窓7のユーザーを調査したところこの解像度以下の人が皆無だったことが理由として挙げられているらしい。
そりゃあ7のPCを普通に買えばその解像度未満のものなぞ、手に入れる方が難しいぐらいだ。
確かMS自身がXPはセキュリティサポートを辞めたいのでそれを使うのは辞めて8を入れてくれと言っていたのではないのか。
もちろんアップデート版の対象もXPからになっている。
それならば調査とやらはXPユーザーに対して行うべきことではないのか。
そしてそれをやるとネットブックの存在を無視できない。
MS自身がネットブックへのライセンスとしてディスカウント設定をしたが、その時縛った1280x600という解像度が出てくる。
つまりここが最低ラインとなってくる筈である。
だいたいWindows8で新規創設された全画面アプリ形態だが、それは別段高密度な情報を必要としないからだ。
アプリストアで縦がはみ出ると言うが、タイルを一つ分、減らせば良いだけではないか。
新設のチャームメニューシステムにしても縦の解像度は関係なく、縦方向の何十%という比率で構成しないと使いづらいのは当然の理である。
つまり全く合理的理由が無い。
おそらくはネットブックを切り捨てたいという意図と考えれば納得がいく。
ネットブックはタブレットと使用シーンが重なる。
つまりネットブックは捨ててタブレットを買って欲しいという意図なのだろう。

○ なぜスタートボタンがないのか。
デスクトップの否定なのだろう。
デスクトップを使いづらいものと印象づけたがるせこい意図は随所にみられるが、これもその一つである。
右下隅をクリックすればスタート画面になる。
そんな隠し機能のようなことをせずにスタートボタンをきちんと設置してそれを押すとスタート画面に移るようにすべきである。
だいたいスタート画面にデスクトップタイルを置いた以上はそれを押すとデスクトップに行けてしまう。
その場合にその「隠し機能」を知らない人は戻れなくなってしまうのだ。
チャームを出す操作はマウスでは隠し機能かと思うぐらいに非直感的で記憶しづらい操作である。
これまでの窓でも初心者にタスクバーを隠す設定で使わせるとスタートボタンが見つからずに困ってしまうケースは珍しくないが、それをWindows自身が基本構成でやっているのだから始末が悪い。
更に言えば電源を切る操作も極めてわかりづらい。
「ユーザーに使いやすい」タブレットPCを目指すべきWindows8の仕様があちこちでとても分かりづらいものになっているのが現状だ。

○ なぜUIの互換性を意固地なまでに捨てているのか
マウスとタッチ操作での両立が全く練れていない。
少なくとも今までのOSユーザーを移行させるための用意がされていないのが大問題なのだ。
スタートボタン(メニュー)を完全になくす理由がどこにあるのか。
スタートボタンの場所はタッチではホットスポットになるらしいが、それならメニューのオプションで出せるようにしておけば良いだけのことだ。
スタートメニューを出さなくてスタート画面に移行するボタンでも許容されるだろう。
「左下隅をクリック」では操作感が明らかに異なって違和感がでてしまうのだ。
他にも「チャーム」からでないと入れない設定項目がある。
基本はコントロールパネルに設定を集約するのが伝統だったのにそれをぶち壊した。
せめてコントロールパネルとチャームからの設定を相互に行き来する手段があればまだしもそれすらない。

初心者はいわずもがな、中級者すらも多いに惑わせるひどいUIと断罪せねばなるまい。
初心者は特にどうやっても使いづらい、覚えられない、のだから、一番良いのは変えないことである。
そこに気がつかない技術者は意外と多い。

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