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2011/02/01

RyomaX

リンク: 【小寺信良の週刊 Electric Zooma!】第499回:リビングのAVを再定義する、RyomaX「RY-MA1」 -AV Watch.

再定義というから期待したが内容を見るとがっかりした。
どうも私の考えている再定義とはかけはなれているようだ。

再定義といえば携帯電話を再定義したというiPhoneが筆頭だろうか。
いろんな技術的制約やら積み重ねてきたものをいったんとっぱらい改めて考え直して設計をしてみる、ということだと思う。
なんでこんなことをやるかといえば携帯電話はこうでなくてはいけない、とか、昔は技術的制約でできなかったが今はできるようになった、のだが、いつのまにかできないのが当たり前と思ってしまっていたりする。

なにががっかりなのか書いていこう。

リビングのAV環境といえばこの一台で完結するわけが無い。
まずテレビ。これとの関係が希薄だ。
この機器がアンプとなってスピーカーをつなげるのだが、そのスピーカーからテレビの音声を出す方法が無い。
HDMI経由、つまりARCを使ってテレビの音声をこの機器に導きアンプとするという解が妥当だろう、が、そういう提案がない。

結局AV環境ではなく、単にアンプ内蔵のレコーダーを作ったに過ぎない。
実につまらないし、狙いがニッチに過ぎる。
ミニコンポやアンプ付きスピーカーセットを購入したほうがよっぽど融通が利く。
いきなりオーディオに飛ぶなどと言っているがそんなことはなく選択肢はいくらでもある。
下はPC用レベルから結構いいものまでアンプつきや外部でセットで販売提案がある。
拘らなければレコーダーとTVはHDMI、TVから光(SPDIF)でアンプ接続で完結する。

ラジオ対応もこれではなんだかなあ、である。
ラジオは今はめんどくさいデバイスになっている。
うちのAVアンプはラジオが付いているがほとんど使わない。
窓にアンテナとか小型卓上アンテナとかうざったいにも程がある。
使うときに繋ぐのも面倒くさい。
内蔵だと窓から遠いのでそれもダメだ。
録音できるとは言うがいまどきタイトルが自動で入らないのはダメだ。
ClipOnを買って以来、自動で入らないようなシステムは興味すらわかない。
ネット接続ができるのにそれが何も活用ができていない。
ネットラジオ対応というが radiko対応ならともかく、MELINKとかいうサービスの対応ということだ。
失礼だが何年持つのだろうか。
世の中に大量にあるPCやスマートフォンに対応し、ラジオ各社が協力するradikoはもしかしたら次のメインストリームにすらなる期待があるが、MELINKに期待するのは人柱願望としか思えない。
radikoは当然電子番組表も配信しているわけだがMELINKはどうなのか。
再定義とかいうのならネットに繋げばラジオが聞ける。録画も番組表からワンタッチ、携帯プレイヤー用にはIDタグ付き(かファイル名)でSDカードへの自動ダビング。
こんぐらいはやってくれないと気を引けない。

もっといえば音をフューチャリングしながらCDに対する対応が皆無。

ぶっちゃけていえばラジオとアンプ内蔵のレコーダー、という域を脱していない。
いったい何を(誰を)狙っているのか不明だし、記事で言っている意味がわからない。

GUIも質実剛健で見た目の派手さは無いが軽快かつ親切で使いやすい、とかいうのなら期待する。
が、記事では一切触れられていないどころか、メニュー切り替え時に異常な遅さが感じられるというのでは話にならない。
ベータ版とかそういう話とは思えない。

それにしても残念だ。
最近のレコーダーはひどいものばかりでうんざりする。
コストダウンとかでチープになる一方だし、動作も緩慢だ。
久しぶりにソニーのXMBを見たがあれはパチモンだ。
昔のXMBはPS2のEEを使っていたという触れ込みだったが期待に違わずまさに飛ぶような高速動作だった。
XMB自体はあまり褒められた体系ではないがそれを補ってあまりある動作速度の爽快さ。
なんかPS3でTorneで高速動作ということは言われているが、それと似たような話だ。
それが今のは形だけXMBで爽快感が無い。
ドライブの動作速度もBDになって今までのデバイスも全部サポートとかのためか緩慢この上ない。
いっそDVD-R/RW/BD限定設定にすれば高速になる設定とか出来ないものだろうか。私にはRAMとか+とかいらない。

以前にも書いたが起動も緩慢だ。速くするには待機電力の増加を余儀なくされる。
電力は我慢しても夜中でも電気を食って発熱してファンを回されてうるさくなるのでは腹が立つだけだ。
学習するなり(SONYはそういう気持ちはあるようで偉い)設定ができるなりすべきだ。

で、結局はUSB-HDD録画でいいや、とかいう話になってしまう。

ついでだから書いておくとダビングは難しい。
なんでもっと簡単に出来ないのか、と思う。
DVDの時はDVDの制約上もあり非常にわかりづらかった。
CPRMという複製制御の規格もさらに拍車をかけて混乱させた。
技術的限界ではなく著作権保護のための方策のため理解が難しかった。
結局それをうまく隠蔽して解決できる提案を出せないままBDの規格に移った。
だいぶ制限が少ないので分かりやすくはなったもののまだすっきりしない。
難しいというのは初心者のための言葉で、別の言い方をすれば煩雑で面倒ということだ。
例えばディスクの半分だけつかってTSのHDD録画からなるべく高画質に自動計算でダビングする方法を呈示できるレコーダーは皆無だ。
(全部、なら普通に出来るが)

別の言い方をすればレコーダーにはまだやるべき課題が山積だ。
シニア時代に移ろうかというのにシニアどころか普通の青年にも理解に苦しむ煩雑さがある。
DVD/BDの両方のサポートに加えデジタルのできることの増加、テレビとのリンク、(私には無意味と思える)付加機能の増加、整理されぬまま肥大化する機能。

いまこそ再定義の時代だと思うのだがどこもやらない、できない。
おそらくは不景気に伴うコストダウン圧力、人員削減を含めた技術力の低下、企画段階の貧困な発想、事なかれ主義、そして成熟して変に凝り固まった体制。
いろんな意味で末期的状態なのではと思ったりする。

さらにテレビ側に録画機能がついたおかげで専用機は売れにくくなる、だからさらに安くしないといけない。
いや、レコーダーが売れなくなってきているからテレビにマギレを求めているのか。
テレビへの複合は基本機能すら省略されており、メニュー体系がテレビの延長であるため使いづらいし無理がある。
取説を見て想像した範囲だが、私は使いたくは無い。

どちらにしろ状況は悪化している。

だからjこそ再定義と見て期待したゆえにがっかり感は強かったのだ。

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コメント

素晴らしい考察。参考になる。
自分としては、正直レコーダーはいらないかなぁと。使いにくい癖に高いもん。

投稿: | 2011/02/02 11:20

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