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2009/08/08

1000円高速:損失5億円 渋滞や新幹線利用減 - 毎日jp(毎日新聞)

リンク: 1000円高速:損失5億円 渋滞や新幹線利用減 - 毎日jp(毎日新聞).
東名高速での分析とのこと。

電車利用してエコに努めましょう、二酸化炭素排出を減らしましょう、といっている一方で自動車利用を誘導してこんな結果をひきおこしているわけで、愚策とか縦割り行政とかそんなそしりを受けても当然の結果になっているわけだ。
私が以前にも書いたETC陣営への利益誘導という側面ももちろんある。

景気浮揚高度成長でいけいけという時代ならともかく、国家緊縮財政・赤字解消をその理由としてさまざまな弱者への補助支援がカットされる一方で、同じ出所の税金が一部レジャーの利用者(しかも自家用車にETCを載せられるようなある程度の富裕層)の「得」のために流されているという見方も出来てしまうわけだ。

高速道路の無料化の議論はどんどんすべきだと思う。
凄く難しい問題だ。
ただいえるのはすくなくともETC利用者限定の割引とか、業務用車は対象外とか、そういう今の政策は間違いであると考える。
また、現在の割引による渋滞の原因でいくつか特殊な点はあると思われる。

・ETCでも所詮は減速させられ渋滞の要因は解消されているわけではない。
相変わらず料金所でETCを使って出させるためにかなりの減速を強要させられる。一度分岐させられた上に合流での危険もあり、そのために結局渋滞を引き起こしている。また異なる自動車道同士の区切りであるいわゆるゲート、バリヤーでも同様である。
これが完全無料となれば減速は一般道に出るところのみで生じるとは考えられるためかなりの緩和は期待できる。
例えば首都圏近郊で言えば東北などからののぼりでは川口料金所を先頭とする渋滞はなくなる。

・期間限定による駆け込み需要
2年の期間限定であるというのは周知だと思うがそのために、せっかくだからちょっと無理しても出かけようとか、定額だからどうせならなるべく得したいから遠くまで行くとか、いい機会だからちょっと遠くだけど一度いってみたかった名所に行こうとか、そういう心理が発生する。
限定ゆえにこういう心理が働くわけで恒常的に当たり前のように無料になってしまえば一般道と同じ感覚になるわけだ。
出かける自体の感覚は一般道と大差なく、実際に行くにあたり高速が良いのか一般道が良いのか、無理せずに最適なほうを選ぶ思考に落ち着く。
実際に親戚に友人連れ立ってこのゴールデンウィークに遠出してきた人もいたが、その理由のひとつはこの割引にあったということだった。
そもそも自動車での遠出はすくなくともドライバーという旅行者にとってはかなりの負担であり、別に急がなくて良いのなら体調の良いときに出かけたいし無理はしたくない。
しかしこの限定故にけつを叩かれて出かけたドライバーも多いのではないだろうか。

もちろん首都圏への配慮はすべきだろう。
それは首都圏への流入を抑えるという政策によるものであって、道路費用の償還等とは切り話して考えたほうが良いと思う。
基本はどんどん外環道路に流してどうしてもという人だけ首都高に有償で入ることを許すとかそういう形である。
一般道から首都高にはいるのは金を取るとかになる。いまのような距離でとるのではなく、首都高にはいるか否かで決めるだけ。
これは既にETC限定ではやっていることだから問題ないはずである。
分岐点近くやSAで今日は何時からはいくらとか、いまなら無料とかそういう案内をして誘導するのもありだと考えられる。

まあ、いずれにせよ議論は尽くして欲しいし、一部利権のために捻じ曲がった政策にはなって欲しくはないと願うばかりである。

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