今日から使えるITトリビア:さよならフロッピー――記録メディアの移り変わり - ITmedia エンタープライズ
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ちょっと足りないので補足しておこう。
CDに行く前には米国ではZIP、日本ではMOが広がりを見せていた。
FDでは不足しHDDでは足りなくなったときの保存メディアとしてである。
昨今はHDDが安く、DVD等のメディアではなくHDDに保存しようといわれることも多いですが、当時は桁違いに高かったのです。
MOは128/256/640/1Gと容量を増やしていった。
ただし、640の時代の頃にはCD-R/RWと競合し値段的にも合わなくなっていた。
もちろんドライブの普及率も大きい。
CD-R/RWであれば、CD-ROMのみ対応のドライブ(普及期にはこういうものも多かった)でも読めるために非常に便利である。
メディアの値段もいうに及ばず、MO640の値段とCD-Rの値段の逆転にはさほど時間はかからなかった。
RWは高止まりが続いたが、何度も書き換えるという用途は意外と少なくRで問題がなかったのである。
1Gの時代には所詮はCDの倍程度という感じで受け入れられることが少なく、一方でHDDの容量の伸びと値段についていけず衰退の一途を辿った(当然だがメディアの価格下落も鈍くなる)。
書き込みが遅いという本質的な問題もあったがキャッシュや書き込み方式の工夫によってかなり改善されていたが、そのころにはもう時代から取り残されていたという感がある。
そういった中でも多種多様なPCの間でのデータ交換の方式としての位置は長く続いていた。
共通項がFDDしかない、ということは多かったのである。
割合小容量のデータであることがほとんどなのである。
しかしこれもCD-RWの価格下落、ネットワーク、USBメモリといった普及によりどんどん狭められていく。
小さいデータならメールで添付して送る、今は珍しくない光景になった。
昔は無闇なデータ添付は会社だとネット管理者から怒られたものだが、今は1MByte程度のデータを添付しても全く問題ない。
ノートPCではFDDがないモデルも散見されるようになりFDDは外付けとなりオプションとなっていった。
FDDがメディアとしては不要になった後も長らくその位置を確立していたのはHDD以外の「ブート可能なデバイス」であったことが大きいとおおもう。
いわゆるWindowsにおける「レスキューディスク」の作成はFDであった。
これはPCのBIOSがサポートしているかどうか、という点が大きい。
いうまでもなく今日ではブート可能なデバイスはCD(DVD/BD)-ROMドライブでも可能だしUSBメモリ等のUSBデバイスでも可能となっている。
むしろFDDはコスト増やコンパクト化の障害となり活躍の場は著しく減っていった。
私が始めてFDを自分で使うようになったのは1986年ごろ、X1TurboIIの時だっただろう。
それからもう22年も経つわけか。
自宅でFDDをPCから外したのはいつだったか。
ケースを新調したときだったので2年ぐらい前だったかもしれない。
もうFDDが斜陽になったころ、50枚で特売していたのを買ったFDがまだ使い切れずに残っている。
そろそろこれも捨てる時期なのかなあ、と考えたりもする。
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