CEATEC行かなかった
結局今年も見送った。
Webで見る感じでは面白くないからだ。
こういうと歳がばれるが、晴海のころはよく行っていたが幕張になってから凄く遠く感じる。
またアクセス方法が単一なので中に入るまで苦痛なのもそのひとつにある。
注目するものが多いテレビ関連に絞って雑感を書いていきたいと思う。
・画質
みるべきものといえばこれ程度かもしれない。
薄型テレビの画質向上はまだまだ発展途上で特に液晶においては改善をすべきところはまだまだある。
しかし今回はさほど珍しいものはなく改良に留まっているようだ(それも重要なことであるが、ショーに行ってまで見ることでもない)
超解像度は興味がなくはないし、自分の目でいろんなシーンをみないとよろしくないが、私は元のソースからちゃんと情報をもっていなければ意味がないだろう、という感覚が根強いのでいまひとつである。
・薄さ
なにやら薄さ競争をしているようだが、私にはくだらないことをやっているとしか思えない。
携帯機器じゃあるまいし薄さはある程度あれば十分である。
ブラウン管のように奥行きを取るとそれは話にならないが、すでにおき場所としては薄さよりもそれを支えるスタンドの問題なのである。
例えば10センチが1センチになったからといってどうなのだ、ということである。
回路的には凄まじいほどのブレークスルーが必要なことは理解するが、それによって値段が上がることは必然だし強度や熱的に無理が生じ寿命に犠牲を伴ってしまったらそれこそ本末転倒というものではないのか。
そんなことに心血を注いでいるのは私には理解できない。
もちろん部品の削減やらの無駄の削減で軽くなっていくのは大歓迎である。
・YouTube対応等
対応自体はかまわないのだが「視聴サービスが開始されている」というくだりが問題だと思う。
つまりTVでの対応ではなくサーバー側での対応も一体としていることを示す。
つまりサーバー側での対応が中止すれば終わりなのである。
もちろんYouTube自体が廃止になってしまえばそれはそれなのだが、テレビへの対応が不評で採算的に困るので廃止(一般には中止というが)されてしまうことが不安要素となる。
そしてこのようなパターンは漠然とした不安ではなく、珍しいことでもないである。
Gigabeatのところで書いたのもその一例である。
・有機ELテレビ
ここ一年で進化はなかったようだ。11インチ発売で弾みがついて今年は急進する、というシーンがないと液晶に取って代わるというイメージが起きないのだが大丈夫なのだろうか。それとも展示の27インチはなにか中身的に(つまり商品になる要素として)展開があったのだろうか。
・レーザーテレビ
なかなか技術的に面白い要素があるが。
根本的にプロジェクションテレビであるという点。
つまり大型で無いとコスト的に合うものが作れないという根本的な欠点を持っているのである。
テレビは毎年値段が下がるのが当然と思っている人が多いがこの前提は半導体の下落であって値段の支配的な要素が半導体にある場合、また量産技術によるものであるから。
しかしプロジェクションテレビのそれは異なってしまうのである。
大型なら価格も高いので釣り合わせることは可能だが小型になると不可能になる。
そしてレーザーそのものが高いのである。半導体レーザーが開発されてから確かに家庭向けに出来る程度に安くなったが、しかしそれは全く高嶺の花から落ちてきただけである。
・ユーザーインタフェース
WiiやiPhone(本当はiPodTouchだが一般人の注目として)に刺激されたのかユーザーインタフェースへの革新への試みが垣間見られるのが嬉しい。
おそらく今回はセンサー系のところでまだまだだと思うので来年に期待したい。
一通り飛び道具的なところは飽きて練りこみ段階に入るのはその辺ではないかと思うからだ。
ようやく繋げただけのなんたらリンクと称しているTVとレコーダーの一体化についてもその辺も考慮できるのはまだまだなのだと思う。
| 固定リンク
「AV機器」カテゴリの記事
- 有機ELテレビって結局どうなのか(2022.03.20)
- オリンピック・ハーフパイプ報道失態に見えるNHKの問題(2022.02.12)
- ひかりTVの録画持ち出しの件(2022.01.23)
- (iTunes)項目をダウンロードしています(2021.01.30)
- 携帯電話料金値下げ議論(2020.10.31)
コメント