JEITAがしびれを切らしたか~「JEITAの変化を高く評価」と権利者団体 HDDレコーダーやiPodへ補償金課金目指す - ITmedia News
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「消費者が使うメディアはシフトしているのに、補償金の課金対象機器は変化がない。同じ録音・録画ができるのに、課金される機器とそうでない機器があるという不公平な状況の中、補償金は年率2割ずつ減り続けている」と椎名さんは指摘
これについては私は自分の実感を鑑みて違和感を感じる。
メディアのシフトではなく、ライフスタイルのシフトである。
音楽。
CDから着うたなど携帯への移行をメディアのシフトと表現するのは正しいのかもしれない。
しかしながら着うたにはきっちりと補償金どころか販売金がかかり、機種を変えても移行できないほどの制約がかけられている。
だからこそさすがに携帯に補償金をという意見はでなかったのだろう。(でたら非難轟々だろうな)
結果として携帯音楽プレイヤーにその矛先が向かったのだろう。
iPodなどの携帯音楽プレイヤーに対する課金
これも違和感がある。保存する機器であるという認識があるようだが、実際には異なる。
HDDプレイヤーもそうだが固定保存するメディアではない。入れ替え差し替えを行う。
昨今はCDを聴かずにまずは変換しiPodにいれてから聴くという手段をとっている。
CDはただの搬送メディアだからこれならばむしろCDには権利金を入れて欲しくないのが実態だ(笑)
そしてそうならばiPodに権利金を付加するのは異論はない。
が、これは現実にはできないことなのだろう。
さらにいえばiPodでiTSで購入した曲には権利金がかかっている。
つまりiTSの曲のみで使用しているiPodに補償金をかけるのはおかしいのだ。
これにも対応ができないのが現実だろう。
まあ、なんだかんだで集金側はともかくも金をふんだくりたいわけで、消費者のライフスタイルが変化しても同じ収入を得たいと考えている。
理屈を曲げてもともかく金が欲しいと考えている。
だからこそ根本議論からすべきなのにそれをされると
最初に議論が始まってから立場が当然やばくなる。それへのいらだちが
「4年近く経ち、原理主義的な理想論がいろいろな立場から述べられて収集が付かなくなっていた」と、実演家著作隣接権センター運営委員の椎名和夫さんは指摘する。という発言に端的に現れているといえる。
そもそも音楽を聴かなくなっているのに、着うたへのシフトが進んでいるのに、音楽CDが売れなくなっているのはあたかもネットのせいにしたがる業界と同じ論理なのだろう。
(さすがに最近は着うたへのシフトは認めているようだが)
さて補償金はMDやCD-RやDVD-R/RWにかかっているらしい。おそらくこれがほとんどの収入のようだ。
まずはCD-Rについて考えてみる。
そもそもCD-Rはどんどん使わなれなくなっているのではないか。
携帯音楽プレイヤーにシフトしている、と感じているのかもしれないが、私はそもそも違うと思う。
現在で音楽CD-Rの使用はほとんどがこのレンタルであると考えられるから、レンタル層の音楽離れ、もしくは着うたへのシフトが原因ではないのだろうか。
近所のレンタルショップに行くとどんどんレンタルCDコーナーが廃れていっている。
目に見えて新作の数が減っているしコーナーの規模が縮小している。
代わりにコミックの古本とゲームコーナーが増えている。若干レンタルビデオも増えている。
ちなみに私自身はCD-Rの購入はデータ保存目的のみであった。
実験的・興味的に音楽を焼いたことはあるが実際にはほとんど使用していない。
また、音楽CD-Rでなくてもデータ用CD-Rでかまわないということが十分に浸透してしまっているのもあるだろう。
現在まじめに音楽CD-Rを購入している人がどれだけいるのだろうか。
次にDVD-R/RWである。
これはユーザーが気づき始めたことなのだが、DVD-Rに保存しても二度と見ない、という事実である。
もちろんテープの時代からあったのだが、昔はテープに保存するしかないのだからテープを消費せざるを得ない。数十回もくりかえせば劣化が目に見えてくる。
HDDに録画して見たら消す。このライフスタイルが確立してきているのではないだろうか。
つまりタイムシフトとしての録画である。
一時期はHDDにいれて丁寧にCMカットなどしたりタイトルをつけたりしてDVD-Rに保存してライブラリ化をしていた人たちも多かったのではないだろうか。
ちょうど東芝のレコーダーが高いシェアを取っていた頃に一致する。
もちろんDVD-Rなどメディアもどんどん買っていた。
しかし実際には二度と見る時間がないのが現実で、積み上がるばかりである。
そしてCPRM対応というメディアの実質値上げが直撃した。値段にして初動で倍以上であった。
しかもそのメディア限りで内容は死ぬのである。
たとえコピー10であっても、一度メディアに保存した場合、そのメディアの寿命が来た時に新しいメディアに移すことができなくなった。これは大きい。
継承できるからこそ苦労してライブラリ化しているのに、それができないのなら、やらない。もうやめた。
私の実体験だが、このように感じている人は私だけではないようだ。
果たして気がつくと私はDVD-Rをここ4年は買っていないようだ。
私のようなマニアよりの人間でさえもこうである。
かくしてタイムシフトのだけのために、まさにHDDレコーダーとしてのみ使用しているのが実態となった。
DVDトレイは映画などのDVDコンテンツを見るためだけに使われている。
2割減というレベルではない。
実態がタイムシフトなのに補償金課金をするのだろうか。私には違和感がある。
DVDに書き出してくれないからHDDに課金する?なんだそれは?って感じである。
やや離れるが、昨今はレコーダーもBDへシフトしつつある。
私はBDのメディアは歓迎する。HDTVで見たときのDVDのボケ加減はどうしてもある。
これがBDではすっきりするのだ。
しかし、BD-Rでの録画はどうでもいい。そもそも保存しないというところがある。
それを置いても値段が見合わない。有機BDがでても500円切るかどうかというところである。
バイト単価で言えばむしろ安いとはいえ、このボケ加減を解消するためにそれだけ払うかというと疑問。
しかも地上波デジタルはたかだか15Mbps。HD録画するに値しない。
さらにCPRMが大前提では誰も手を出す気にはならないのではないだろうか。
ところであまり関係ないがBD再生専用機は日本では売られないのだろうか。
PS3はオーディオラックに入りにくいしAV機器のように積めないので購入し難い。
フロントローディング(非トレイ方式)は嫌。
しかも消費電力が高い。普通にリモコンで操作したい。
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