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2008/03/22

ガソリン税について

暫定税率の議論が全く見えてこない。

まず必要かどうかという議論、つまりそもそもガソリン税とはなんであったのか。
どうあるべきなのか。そこの議論にいかないと全く話にならないのではないだろうか。

一般財源化すべきなのかどうなのか、その点もそれに含まれる。
福祉目的といえばなんでも一般財源にしていいと理解されると思っているのか。
馬鹿にするのもいい加減にして欲しい。
それで騙されるような馬鹿もいい加減にして欲しい。

ガソリン税はそもそも非常な重税であることが最初にある。
ガソリン税に限らず重量税など自動車を持つことは非常に重税を背負うことになる。

それはある程度仕方ないことだとは割り切っている。
その前提はそれが道路に使われているということに他ならない。
自動車用の道路というのはともかく高品位で金がかかる。
人が歩く道路など、ぶっちゃけ獣道みたいなものでも十分で、自動車がなければガードレールもいらないし舗装すらそこそこでかまわない。
しかし自動車が安全に走行するには常に整備された、基本的に良い道が必要だ。
もちろん歩行者に対する配慮もそれに含まれるからだ。
その額は半端ではない。
その維持のためには一般の歩行だけの人にその費用を負担させるのはお門違いである。
つまり特定財源としてガソリン税をはじめとする自動車専用の財源を作り、その中から拠出すべきであるのが本筋だ。
この財源が道路整備以外の、なんたら博物館とか啓蒙活動とかそういう無駄なものに使われていることには非常に憤りを感じている。無駄な道路が作られているのも問題だ。
しかしそれはそれできちんと管理すべきことであり一般財源化への理屈に使われているのは明らかにおかしい。
一般財源化なぞされたらいまなど比べ物にならないくらいどこかに霧散することは目に見えている。

一般財源にすればこの重税に耐えている意味がまったくわからなくなる。
なぜ自動車を持つものが重税を背負うことになるのか。

自動車がぜいたく品などとのたまうのはごく一部の都心に住むものの驕りである。
自動車がなければ生活用品も買えない。会社にいくのも無理だし学校に生かせるのも無理なところはいくらでもある。
バスも満足にないし電車など数十kmも移動しないと駅がないところだってある。
コンビニさえも歩いていけば一番近くでも20分ぐらいかかる。うちは駅付近だけあってまだましなほうだ。
病院にいくにも自動車は必要だ。
それが前提で生活圏が形成されているのだ。
アメリカほどモータリゼーション国家ではないが、自動車がなければまともに生活は出来ない。


しかしながら暫定税率はいったん廃止すべきだと思う。
無駄に高規格道路の推進が目立つし、無駄な施設への支出などが目に見えてきている。
これは自動車税が余りだしているという何よりもの証左であると私は考える。
窮していればこんなことはありえないからだ。
私の住むまわりでもそれがだいぶ目立ってきている。
もうそろそろ高度成長期に作られた税率はいったん廃止すべきではないのだろうか。

やっぱり足りなければ暫定税率をまた設定しなおせばいい。
今の暫定税率は高すぎる。暫定税を継続するにしても税率をきちんと算定しなおすべきだ。
もし算定しなおした結果必要である、という論議であれば納得がいくが、現在はそれすらない。

馬鹿みたいに継続か廃止かなどという○×論議は無能さを露呈しているとしか思えない。

つまり私の結論は「一般財源化絶対反対」「暫定税率廃止」である。

もうすこし論を進める。
私がすべきだと思うのは自動車税全般の地方移譲だ。

国家主導による道路作りはそろそろやめたほうがいい。
宮崎県県知事が騒いでいるように、弱い県には金が回っていない。
私は地方へ財源移譲をすべきだと考える。
小さな国家、地方分権への流れのひとつだと私は考える。
予算を渡されて権利を渡されても困るというのが実情でなかなか進まない地方分権だが、幸いにして地方は道路建設には手馴れている。
道路は国道だけではない。県道や市道など地方が作っている道路はたくさんある。

ガソリン税を初めとする自動車税全般を地方に移譲する。
そのかわり国道はもう作らない。維持は地方に任せる。それだけのことだ。
もう国家政策で全国をはりめぐらせるべき国道はもうないだろう。つまり国道の時代は終わったのだ。

これにはもうひとつのメリットがある。
自動車を多く保有しガソリンを大量に消費する、つまり収入が多い地方はたくさん道路が必要であり道路を作れる。
自動車の少ない地方は収入が少ないが、道路が必要ないわけだから道路を作る必要がない。
つまり無駄な道など自然と作られないわけだ。

国会議員の「道路族」もいなくなる。国土交通省もスリム化できる。
そのかわり県会議員や市会議員の「道路族」ができるかもしれないが、それはいまさらということもあり、国家議員のそれがいなくなるだけ良い方向に行く。

県知事会ももっとそういう観点でもっと動くべきではないのだろうか。今の彼らの動きはまったく理解できない。

過疎化するところは税収がすくないからさらに過疎化するとかいう話はあるが、過疎化していても不思議と車は減らないのだ。
逆に過疎化するとバスさえもきられるから車を持たないとまったく身動きがとれないというのが現実。
電車などはもってのほかで本数の削減や路線の廃止さえも起きる。
電車がちゃんとあるところはまだまともなところなのだ。
国鉄の時代ならともかくJRになってからはともかく厳しい。

じゃあバイクは?とかいう人もいるがたいがいそういうところは冬は寒くてバイクなどつかうのがつらい。
最低限が軽自動車になる(農家なら軽トラック)。
自動車だけは切れないのが現実。つまり意外と自動車税というのはちゃんと必要に応じてあるはずなのだ。

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