ITmedia News:暴力的ゲーム批判、米大学の銃撃事件で再浮上
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また、スケープゴートか。
というのが普段の私の思考パターンならそう思っていたのだが、今回はちょっと違った印象をもった。
記事がどうこうではなく、私が昨今のゲームをみて考えが少し変わっていたことに気付いた。
昔から人殺しや暴力や戦争などを題材にしたゲームはいくらでもあった。
でもそれはほとんどがガチの渡り合い・戦闘だったのだと思う。
殺る前に殺れ。という世界で現実に躊躇したらこちらがあっけなく殺される。
まさしく決死のサバイバルであったのだ。
しかし昨今いくつかのPS3のゲームをみると大きな違いを感じ、違和感を感じた。
ひとつは「ガンダム無双」である。まぁ、ガンダムではなく無双シリーズでも同じらしいのだが凄く嫌悪感を持った。
自分は圧倒的に強いガンダムに搭乗している。それが雑魚である設定のザク等を倒しまくる。
これを爽快と表現しているのだが私は嫌悪感を持ってしまっている。
ザクはほとんど動かず棒立ちである。棒立ちといっても前線基地の倉庫で壊しまくっているわけではない。
ザクは無人操縦はできないので各一体に必ずパイロットが乗っていると考えるべきである。
つまり圧倒的な武力を持って、弱いモノをなぎ倒して大量殺戮をしているのである。
このような設定をゲームとして成立させるという考えにも非常に疑問を持つし、それを爽快と表する神経も私は疑う。
もう1つは「Lair」である。
プレイヤーはどうやらドラゴンに乗る騎士(いわゆるドラゴンライダー)になって敵を蹴散らしていく役割を担うようだ。
ファンタジー的な世界観ではこのような戦争においては通常の人間の兵では敵わない強いトロール兵や象など巨大で屈強な敵にあがなうために活躍するものだという認識がある。
ところが、デモ画面では一般兵を蹴散らしていた。
逃げ惑う姿や勇ましく闘う兵などが見られるので凄い性能だという評価もあるようだが、正直見ていて気分が悪くなり止めてしまった。
これも自らを武装(ドラゴンという力を借りて)して弱いモノを蹂躙して大量殺戮をしているだけである。
なにをたかがゲームでそんな想像を膨らませて、というかもしれないが、実に気持ちが悪い。
一口にゲームで表現されている暴力や殺人といっても昔と今では質が大きく違っているところもあるのだな、と思った次第である。
なお、たまたまPS3に興味があってゲームを調査してムービーやデモをみて思ったことでPS3が特に悪いという話ではないことは断っておく。
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