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2007/02/09

PS3とWindowsVista

昔なら飛びついていただろうに、なんかとびつけないもの2つ。

なんか共通点が色々あるよな。

なんか高い
高性能とか高機能とかあるんだろうけど、それにしても高いとしか感じられない。
高機能だろうが高性能だろうが、価格を維持しつつ値段が下落するもの、というのがハイテク商品の常であろうに、その空気を無視して値段を決めているからなんだろう。

PS3は普通なら8万か10万ぐらいの価格をつけないとつりあわない、といわれている。
そうなのかなぁ、とは思うけれども5万でも高いようにしか感じないのはなぜなんだろうか。
昔を思えば5万ぐらいのゲーム機はあったわけだし、PS2もそのぐらいだった(けっか?)から高いわけでもないだろう。
でも高いと思ってしまうのは、ゲーム人口がうんと増えているんだからむしろ安くなって欲しい、という考えがあるからに違いない。
また、ゲームというものに渇望がなくなっているからなのかもしれない。
ゲームは極普通の生活の一部になっている。さりとてないからといって困るものでもない。
むしろもう飽きたというところもあるのかもしれない。

WindowsVistaはどうか。
これも極めて事情は似ている。
まず値段。高い。OSの利益率をみれば馬鹿馬鹿しいほどぼったくり値段であることがわかる。
ソフトウェアは生産=コピーであるからそのコストはほとんど開発費もしくは宣伝費となる。売り数が10倍になれば価格はほぼ1/10になってもいいぐらいのものである。なのに異常な高さである。
Officeはもっとひどいものであるが、どちらにしろこの2つでマイクロソフトの膨大な資産は形成されている。
(今進出を進めている自動車や家電、携帯は決して順調ではなくXBOXがかろうじていい感じというレベル)
市場ニーズの渇望という点でも似ている。
Windows3.1から95に変わったのは大きな違いがある。Windows3.1ではDOSがベースであるために640k以上のアプリケーションを同時に動かせない。俗に言う640kの壁であった。
DOSの段階で大きなドライバを入れておくとWindowsにも影響を及ぼすほどで困ってしまう。
特に日本では日本語表示ドライバ、仮名漢字変換ドライバ、さらにネットワーク関連をいれようなものならWindowsを立ち上げて使えるメモリは極僅かであった。
それが打破された。これは大きな違いであるから世界中が熱狂して受け入れたのは極当然である。
しかもNetworkに対応して、特に日本ではNetwork製品が一気に普及し値段が下落した勢いは凄いものがあった。(日本では、というのは英語版の場合Windows3.11forWorkgroupというものがあり、Network環境が整っていた。しかし640kの壁の面で95はありがたいのは同じこと)
Windows98ではUSBが、Windows2000ではNT系での安定性が(一般にはこれはXPの利点になってしまったようだが)大いに受け入れられたといえる。
ではVistaは何か。何もないのである。
Aeroが最初に出てくるのがその売りの弱さを示している。
どんなに誇張してみてもたかが外見である。3DFilpのタスク切り替えなんかむしろどこが判りやすくて使いやすいのかが全く理解できない。一般人にはスリガラスなのが何が良いのか全く理解できない。
では他に何かめぼしい機能はないかと探すと何も無い。
あえていえばドライブごとのバックアップがあるわけだが、まぁ正直期待するだけ損であろう。
バックアップをとったドライブをさしなおせば起動するものをイメージしているのだが、そんなことをMSが許すわけが無いからだ。私は現在Linuxにも対応したドライブバックアップソフトを買っているので別に高いのならいらない。
もう一点あげればBitLockerというものはある。これはOSでやるべき機能であるし、NotePCには非常に有用であるといえる。
しかしながら両方とも値段差がそれだけのために買うようなレベルではない。
OSに対してごてごてと使えもしないソフトをくっつけて(いわゆる抱き合わせ商法という奴である)高価にして売りつけているという印象しかない。
それにしても高い。買い換える意味が無い(Aeroがないから)といわれるHomeBasicでも27,000円というのはどういうことなんだろうか。

ところでAero絡みでもおかしな話がある。
HomeBasicエディションはAeroをサポートしていない。それは構わないのだが、AeroのみDirectXでの描画だということで、Aeroでないと描画性能が落ちる場合があるというのだ。
その場合とはグラフィックカードがAeroに適するレベルのものであるようだ。
これは納得がいかない。AeroであろうとなかろうとDirectXで描画すべきだ。描画がどちら(ハードかソフトかどちらがパフォーマンスが高いか)はDirectXが決めるべき項目である。
それがシステムの仮想化であり筋である。高度なOSを気取っているつもりならば筋を通すべきだろう。
こういう点でもシステム設計のセンスに極めて疑問を感じざるを得ない。

またAVGソフト(対ウィルスソフト)を阻害したり、OneCareという失格の烙印を押されているものやら、セキュリティポリシーの不具合やら(これはXPでも不満が大きい)、Homeでは手抜きで作られている点やら欠点の露呈が多すぎる。
もちろん新規に作り直したといわれているから最初から完璧を求めるつもりはないが、それなら謙虚に動いて欲しいものではないだろうか。

まぁ、そんなこんなで不信感があればOSを使うことはできなわけで(OSは信頼感が最優先だからね)、まぁ、どうしても使わなければならなくなれば買うようだろうか。

ところで実は細かいところが結構改善されているという話は散見するが、あまりピックアップされないのですねぇ。
MSもプッシュしてこないし、各メディアも取り上げない。こういう点もなんか不信に思う。

両者に共通している点といえば、その製品の担当トップが良く似ているといえる。
良いものを作ったから絶対売れますよ、買ってくださいよ、という文言だ。
どうみてもやばげな空気が漂っているのに、大丈夫です、これから絶対巻き返します、そんな言葉だ。
そういう言葉を聞くと白けてしまうのが正直な気持ちだ。

まぁ、次期Windowsはいやがおうでもリプレイスされるし(リースや新規購入は選択の余地が無いから)、PS3もゲームがそこそこでてくればそこそこ売れるようにもなるだろう。
ただPS4はもうこの雰囲気だとPS3の延長では絶対に駄目なのは誰の目にも明らかだし、Vistaの次はどうなるのか、PCのOSをすくなくとも主流には開発しないという意見もある(だから次の事業を必死になって探している)
そう考えるとあと5年ぐらいは何も起こらないようにみえてこの5年の両社の水面下の動きというのは非常に興味深いものになるのかもしれない。

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