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2006/01/15

テレビCMの限界・・いや、テレビがやばくないか。

民放の根幹を揺るがす、 ある“深刻な”事態(1)〜テレビCMの限界が見え始めた

面白そうなネタを取り上げている。
どんな展開になるのかこれから楽しみにしたいと思う。

「CMのCM」などという訳の判らないCMが流される昨今、TV業界もCMについて考え直さないといけないんじゃないの?と思うのだが。

放送のネットとの融合とかデジタル家電、HDDレコーダーによってCMをスキップされ見なくなったとか、 他人のせいにする発言を民放のお偉方がしているようでは民放の存在自体が危ういのではと思ってしまう。

まずそもそもTV離れが進んでいる、といわれて久しいがさらに加速しているのでは、ということ。
いまさらだがケイタイ、ゲーム機、パソコンと向き合っている時間が増えればTVから離れる。
TVだけではなくケイタイやパソコンを通じたネット情報の充実により情報を得る比重がどんどん増えていることは否定しようのない事実であろう。
放送業界は視聴率というのを非常に気にしているが、そもそも視聴している率がどれだけいるのか。
CMスキップがなくともTVでCMに入ればケイタイやパソコンに気をとられてTVはついていても見ていないというケースなどいくらでもあるのではないか。
その辺を直視しないで大丈夫なのか。

TV受像機自体にも変化が生まれている。最近のデジタルTV、液晶やプラズマTVでは殆どの機種でパソコン入力が可能となっている。 つまりパソコンを見ているときにはTVがみられていないこともありえる。

TVCMがどうのこうのいう以前にTV放送自体が深刻な事態にはなっていないだろうか。

間が悪いことに(と、あえて言う)放送のデジタル化が現在、起きている。
TVが壊れる壊れないを問わずに2011年には今のテレビがつかえなくなる。このことを一般の人はどう思うのか。
デジタル化をすると録画の自由度が非常に落ちる。コピーワンスという制約からだ。
せっかくHDDにいれて便利に見れると思っていたのに、DVDにバックアップをしようと思っても移動しかできない。 HDDが壊れたら終わりである。DVDがいつ消えるか不安でも複製はできない。
学校の友達に今度の新ドラマが面白いからみようよ、第一話貸してあげるから、といってもHDDから移さないとそれができない。 その友達がディスクを不慮で壊してしまうかもしれない、と思うと躊躇する。(せっかく只で口コミ宣伝してもらえるのに・・・)
現状ではあるがCPRM対応のメディアしか使えなくてそれは倍近く値段が高い。
SDカードに移してケイタイやPSPで見れるといってもそれも移動になるから、やってしまうとTVで見れない。

このようにデジタル化に伴う制約は実生活であきらかに浮き彫りにされてくる。
デジタル化で豊かになるってどこが?である。一度嫌になると坊主にくけりゃ袈裟まで、である。
もう面倒だから録画はいいや、って感じにもなりかねない。(実際私自身なりつつある)
次の段階はTV放送なんていいや、っていうことになる。
JEIDAが機器が売れないからコピワンを見直そう、と提言したようだが、 放送業界も自分達の首を結果的に締めることになることを真摯に捉えないとやばいのではないか。
放送業界は、元々視聴者にはそんな権利はない、制限があるほうが本来だ、などというような発言しているがそんなのことは関係ない。 既にある今の生活から不便になれば、それはただ不便になったとしか感じない。それが人間というものだ。

(特に民放の)TVというのは既に娯楽の王様ではなくて、既にたくさんの中のひとつに過ぎないのに。

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