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2005/12/23

ETCがらみというのはどうも感覚からずれている・・

ETC普及アダ、徴収員4人死亡 増える労災事故
http://www.asahi.com/national/update/1223/TKY200512230266.html
だいぶ前にもETCがらみってなんかおかしいつうことを書いたことがあるけれども相変わらず何か感覚ずれてるなぁと思うわけで。

記事のETC普及アダっていう表現もどうかと思うが、労働省のその対策とやらもなんかずれている。

つうか、国土交通省や道路公団関係のコメントすらないっつうのはどういうことなんだろうか。
これは記者が悪いのかコメントしなかったのか。

  同省は、ドライバーにも、
  注意を呼びかけている。

つうことなんだけど、ドライバーにしてみればそんなこと知らないって感じだよな。

  ETCを通過する際には、徐行しなければ罰金を科せられることがある。また、
  人身事故を起こした場合、ドライバーの注意の度合いなどによって刑事処分されるのは、普通の交通事故と同じだ。

あぁ、そうですか。という感じですな。
どんな状況でも対人の事故は結局はドライバーの前方不注意で片付けられてしまう。そこも同じなんですね、と。

徐行しろというのもそもそもおかしい話で、知っている人は知っているが、
ETCシステムが異常に高額(依然として1万以上している)なのはほぼ速度をおとさなくても検出できるシステム
(話によると100km/hでさえ可能)であるためで、徐行
(通常10km/h程度)を求めるのならばこんなシステムを導入する自体がおかしいのである。
諸外国の例をださずとも、たとえばはるかに安価なSuicaでだって対応できてしまうのではないだろうか。

Suicaはご存知のようにJR東日本を中心に採用されている電子マネーシステムで駅内のKIOSKや周辺コンビニでの利用が可能である。
つまり料金徴収コストもさほどではないといえる。
また利用者の負担もカードの保証金として500円を余分に取られるだけで、カードを返せば返金される。
つまりは実は負担ゼロなのである。
処理も非常に早くタッチアンドゴーの広告のとおり、ちょっと慣れれば立ち止まることなく改札を通過できる。
別にSuicaを採用せよ、という論ではなくて同等レベルでも可能だったのではないか、ということ。

つまりは、高額なシステムを入れた以上は徐行しろなどという論はおかしいのだが。

  道路会社への指導では、
  地下通路などを確保するか、機器の故障対応をブースから遠隔操作できるようにするなどの対策や、
  外部委託が多い徴収員への安全教育を要請。すぐにできない場合は、年次計画をたてるよう求めている。

これもなんかおかしい。というか無能。
こういうやつらが行政をしているからいつまでたっても交通事故が減らないのだな、と理解してしまう。
ドライバーがなんで人をはねてしまうのか。簡単なことだ。
ドライバーから人が見えないからだ。
なぜ見えないのか。これも簡単な話で、人が車の位置から見えるところにいない、物影に隠れているからだ。

はねられたのはおそらくドライバーから見て、料金所の箱
(いい表現がないというか、あれはなんというのだろうか)や柱で陰になっているところで横断しようとして、
進入してきた車にはねられたのだろう。
ではどう対策をとればよいかはおのずからわかる。
料金所において、車が入ってくる方向は決まっている。進入経路も決まっている。
そこからみて見えるところを横断すればよいだけのことだ。

ドライバーの立場から考えてみる。
本線から外れて料金所が見え始めると、そこはきわめて広くひらけているのが通常である。
そしてドライバーはどこに入ろうか考えるために若干の注意とともに速度を落とすものだ。そこの時点で人影が見えれば必ず注意をする。
その人が横断するかどうかは別として動向に少なからず注意を払う。
これはもう慣習といえるだろう。(もしそれができないドライバーは、ドライバーとして問題がある。)

徴収員も入ってくる車が見えていなかったのではないのか。
料金所の車の進入口あたりから見た道路のほうをみた風景を想像してみよう。車が進入してくるのが見えるはずである。
本線から外れてきた車が見えてから実際に進入口に到達するまで、どんなに車が高速度で入ってきても10秒以上はかかるはずである。
(普通は再度、速度を上げない限り数十秒かかると思う)
それだけの時間があればむざむざと轢かれるようなことは考えられないのであるが。
徴収員も建築物の陰をいきなり走って横断するのではなく、
堂々と見えるところを手を上げて車を見ながら横断してもらえばいいだけのことだ。
どうせなら横断舗道みたいのをかいてもいいかもしれない。ドライバーはそれだけで反射的に気をつける。

自分が轢かれないようにする自衛方法。
それは往来するドライバーに自分を知らせることである。
これは小学生や幼稚園生に教えるレベルの交通事故回避の基本的なポイントである。

「横断歩道で手を上げてわたりましょうねー」

それこそ一般道路での常識である。しかも一方通行。
片側だけに注意すればよいから、むしろ一般道路より安全である。
また、明るい色の服を着る、夜ならば光に反射したり夜光塗料を塗った服やバンドをする。これも相手に自分を知らせるための基本である。
これは制服として支給すればいいだけのものである。
それをなんだ。遠隔操作だの、
地下通路を確保しろだのの金を使うことばかり考えている。
この程度の安全教育と方針ですむのに、困難なら年次計画を出せだの、あほですか。
そして高度なシステムを勝手に導入して高い金を負担させているくせに、それを活用できないようなことをドライバーにいってきている。
(徐行しろ、という言い草です)
ETC導入の主旨は渋滞緩和だったはず。徐行させたら必ず渋滞する。その時点で矛盾しているのは明白。

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