空気中の二酸化炭素の濃度をお米に例えてみる
最近はドライアイスが品不足であると言う。
ネットのコメントを見ていると安易に「空気中から取って凍らせれば良いのに」という人が散見されてビックリする。
「空気中から取って(濃縮して)」なんてコストが合わなさすぎるのは明確なのに。。
地球温暖化議論でも二酸化炭素の濃度なんかすっごく薄いのに「影響」をおおげさに言う人がたくさんいるのだから勘違いしても仕方ないのかもしれないが。
(私は二酸化炭素の濃度の上昇を否定はしないし、地球温暖化や異常気象を否定もしない。単にその二つの因果関係は薄い、あるとしても因果関係が逆と考えているだけである。温暖化により海水温度が上昇しているのも周知のことだろうが、それによって海中の二酸化炭素が空気中に放出されて濃度が上がることも知られており、因果関係があるとしてもそっちではと思っている。ではなぜ温暖化しているのかといえば「地球上のあらゆる地域でヒートアイランド現象が起きている」だけではと考えている。実際、産業革命以後、地球上では「都市化」した地域(領域)は拡がる一方ではないのか。また海水温度上昇は原子力発電所の温排水も寄与していると思っており、仮に二酸化炭素の温室効果があるとしてもそれよりもはるかに直接的であり怪しい。)
では、どの程度の濃度なのか、少しはイメージを持つために簡単な計算をしてみた。
もちろんこれはかなりざっくりとした話であるので「あくまでイメージです」ぐらいで考えて欲しい。
まず、空気中の二酸化炭素の濃度は400ppm程度である。一般的に「空気が汚い」といわれて息苦しさを感じ始めるのは1000ppm程度からであるとされる。
ppmというのは百万分の1を単位とした表現である。よく使われる%は百分の1で、二酸化炭素の濃度を%でいうと0.00・・・みたいになってしまってわかりにくいのでppmというのを使われる。
まず、計算のため二酸化炭素の濃度は400ppmとする。
それでは空気中の二酸化炭素を石に混じったお米に例えてみたいと思う。
二酸化炭素以外は全部お米と同じ粒の大きさ・重さの石として、その中に米粒が混じっているとする。
その中から米粒を取り出すとしたらどれだけ大変か、というお話だ。
ここで米粒が何個とか言われてもピンとこないだろうから、重さでも考える。
お米20kg=100万粒
お米1合=6500粒
だいたいこんなものであるらしい。
この前提で計算すると、お米1合(御飯茶碗で2杯分)のお米を石の中から取り出すためには325kgにもなる。
つまり、空気中から二酸化炭素を取り出すというのはどれだけ大変かことかといえば、
325kgの石粒の中から選別をしてやっと1合(御飯茶碗2杯)のお米になるぐらいの話ということになる。
「これは無理ゲー」「そんなのやってられるかー」と思うのが当たり前だろう。
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