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2024/05/01

史上最低?東京15区衆議院選挙

自民党の三戦全敗に終わった衆議院の補欠選挙。
唯一自民党が候補者を立てた島根県ですら財務省元官僚を立てるとか、初めから勝つつもりはないのだろうか。
まあ、島根県と鳥取県を首相が言い間違えるほどなのだからその程度の扱いなのか。
両県は合区にしてしまえという世論もあるが、与党首相ですら一緒くたにするのだから、もはや自民党も合区容認なのだろう。
それでも自民党が勝ってしまうのでは無いかという懸念もあったが、島根県民もそこまではバカでは無かったようだ。
結果論では何とでも言えるので言ってしまえば、親の地盤があり、なおかつ、ガチガチの連合議員なのだから、あんな貫禄や迫力も無い新人官僚崩れに負けるわけも無いとも言える。

何よりも酷いのは東京15区である。いつも低投票率で乱立しがちだが、改めて数字をみるとため息がである。
マスコミ等では「投票数」で語られるのであまり危機感を感じないのかもしれない。
ここでは選挙区の全有権者数を100%とした「得票率」を計算してみた。

今回の投票率は40.7%とのこと。すると有権者数は約419,521人と計算できる。
これを100%として各候補者が得られた票数から「得票率」を算出したものである。

立候補者   得票数 得票率
酒井菜摘 立民・新 49,476 11.8%
須藤元気 無所属・新 29,669 7.1%
金澤結衣 維新・新 28,461 6.8%
飯山陽 諸派・新 24,264 5.8%
乙武洋匡 無所属・新 19,655 4.7%
吉川里奈 参政・新 8,639 2.1%
秋元司 無所属・元 8,061 1.9%
福永活也 諸派・新 1,410 0.3%
根本良輔 諸派・新 1,110 0.3%
集計   170,745 40.7%

最高数を取り当選した酒井氏ですら、11.8%しか票を得られていないことに愕然とする。
本来であれば、全有権者数の過半数を取って、となって欲しいところだがはるか遠くに及ばない。
2位以下に至っては10%にも満たない。

これでは全員落選でも良いのでは?と言いたくもなってしまう。
ここまで低いのであれば、自民党がどんな酷い奴を立てても、あとは組織力でねじ込めたのでは、とすら思えてしまう。
自民党や岸田政府の支持率が地に落ちたと行ってもここまでは小さい数字では無いのだから(苦笑)。
逆に言えばそれすらもできない、勝てないと思った程、自民党内、自民党選挙対策が破綻しているのだろうか。

まあ、どうせ自民党が出ないのだから、色々な意味で投票するのがバカらしいという考えがあっても不思議では無いか。
この顔ぶれを見れば、まあ、組織力で立憲民主党が勝つだろうというのも容易に想像できる。
「自民を制裁する」選挙という空気で、かつ自民党が敵前逃亡したのだから、もはや選挙で示す民意ももはや無い。

それにしても酷い。

こういう倦怠感ムードを出すのがもしかしたら今の自民党として最善策と見ているのかもしれない。

ともあれ、こんな補欠選挙で水を差されたが、さんざん自民党が半年も引き延ばして何も進んでいない裏金問題とそれの決着としての政治資金改革という課題はまだまだ続いている。

さっさと終わらして、こちらも全く進んでいない経済対策や少子化対策に一刻も早く政策を打ち出していただきたいものだ。

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