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2020/02/16

楽天市場送料無料の物議

楽天も送料無料にすると言い出して、何度かの世間からの反応の中で、三木谷社長は何言ってるんだと思ってしまった。
そもそも、Amazonも全商品(の合計額○○円以上)が送料無料ではない。
「Amazonが発送します」の商品に限る、というのは利用者なら誰でも知っていることだろう。

いわゆるマケプレ、個人出展者によっては送料有料のところは少なくない。各店の采配になる。
商品自体は異様に安いが送料が高く「送料で利益上げてるんじゃねえの?」と疑問を持つような商品もある。

Amazonもやっている“送料無料” 楽天だけ“総スカン”の理由

上記の記事に補足すれば、Amazonというのは物流に対して執念とも言うべき改革を続けていることが大きいと思う。
このことは書籍やマスメディアによって伝えられている。
GAFA等という言葉で括られ、特別視されているが、彼らがやっている主たることは絶え間ないコストダウンなのである。
Amazon帝国を支えるのは、社としてそれ自体が事業であると言うほどの絶え間ない物流革命とECサイトの更新なのである。
もちろんこの2つは密接に結合している。その結合具合、紙や人ががどれだけ介在しないか、それがコストに直結する。

クラウドが流行だが、Amazonもクラウド事業を行っている。
本当に力のある企業は自らサーバーを持ち(オンプレミスという)、余力でクラウドと称してサーバー貸しを事業化して販売しているのである。

日本の企業が弱いのはこの点だろう。DXだの、IT革命だの、色々な言葉で繰り返されるが一向に進まない。
もちろん日本の法制度(税制度)が足枷になっていることも否定できない。
「ハンコは文化だ」などと言うIT大臣がいる国家であるのは笑って済ませられることではない。
世界の恥であり、日本経済の足を引っ張っていると断罪したいくらいだ。

「ハンコは日本経済のガラバゴス」ではないのか。ハンコが介在するようでは物流革命は滞るのは明白だ。

法制度はおいても、Amazonが社をかけて取り組んでいるようなこの2つを、多くの会社では現場に丸投げしているのではないのか。
まさに会社の命運をかけて行う(口先ではなく命運を背負っていると見えるだけの投資をする)ことなんてあるのだろうか。

楽天も同じレベルなのだろう。
記事でも「革命が行われた」と過去形で書かれている。一方、Amazonは今も継続している。
それは商品を買っている人には容易に体感できる、言うまでも無いことだろう。

どこにイラッとしたのか

私が三木谷社長の発言に対して思ったのは「なんで各店舗に依頼するの?」である。

Amazonは自社の範囲で「送料無料」をやっているだけだ。
「概ね2000円以下が無料で、書籍を抱き合わせると何でも無料」「発送日がズレるときの分割ルール」のような細かい采配は時々微妙に変わるが、Amazonが自分のところで発送している商品で行っていることに過ぎない。
ただ、Amazon発送の商品は非常に多いので「Amazonにある商品は送料無料が多い」と勘違いしてしまうが。

楽天市場で送料無料をやりたいのなら、楽天自社の範囲で送料無料にするのがまず最初だろう。
楽天発送の商品はとても少ない。記事にある数字を見ても酷い数字だ。これではスケールメリットが出るわけがない。
私は楽天のショップについては商品を探すことがたまにある程度だが、てっきり各社発送なのだと思っていた。

楽天発送を送料無料とし、楽天は送料無料という印象を客に持たせるために楽天発送を呼びかける(仕組みに入って貰う)。
それが第一の筋ではないのか。
送料無料がAmazonに勝つ手段だというのなら、まず楽天自身が汗をかかなければならないのではないのか。

言い方もあるが、見方によっては「下請けにコスト負担をぶん投げた」景色である。
出展者はもちろんのこと、多くの人がイラッときたのはそこではないのか。

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