« 「感染者が増えた」報道の問題 | トップページ | 後手後手に回り続ける安倍政権 »

2020/02/24

新型コロナウイルス状態分類してみる

技術者というのは職業病で様々なものを分析分類したがる。
色々な報道を見ていると、感染に対する状態分けというのは以下のようになるようだ。

状態 ウィルス量 検査結果  
健康 ゼロ 陰性 A
健康(症状なし) 僅少 陰性 B
健康(症状なし) 陽性 C
軽症 陽性 D
重症 陽性 E

A~Eというのは私がここでの説明の為につけたものに過ぎない。

ウィルス量というのは相対的なものでしか無い。
発症するかどうかはその人の免疫力との関係によるため、量が多いから発症するものでも無い。
だから濃度など定量的に表わそうとしても余り意味が無い。
A~Cは全く外見上差がない、AとBは検査しても判らない。
BとCを比較してもその差も明確ではない。
検査結果と言っても、どこでウィルスが増殖しているか、検査でどこを検体として取ったかにも依存する。

BやCの状態はウィルスの増殖力と体内の抵抗力が闘っている初期の状態で、ウィルスが優勢となりD(発症する)か、抵抗力が優勢となりA(ウィルスが死滅する)かのどちらかに向かうと考えられる。
Dになった場合「潜伏期間」と呼ばれるもので、数日から2週間程度はその状態にあり、どちらかになると考えられる。

健常者に対する隔離措置というのは、経過期間をおいてからD(少なくともC)またはAに移行するまで待って検査を行う。
論理的にはBの状態を2週間以上維持する可能性もゼロではないが、それは両者の均衡状態が続いたということで考えにくく、Dに至るのが潜伏期間であり、発症のないCでも検出できるので判定できると考える。

私はこのようなモデリングをしてニュースを見ている。理解しやすいし「まあそうだろうな」と腑に落ちやすく驚くこともない。
最近のニュースからいくつかの事例を書いてみた。

クルーズ船に立ち入った人に対して下船時に検査

普通に考えて、入船すると言うことはAからBに移行することと考えるのが妥当だろう。
いわゆる濃厚接触をしたということに相当する。
その後でBからCに移行するか、Aに移行するかは分からない。
数時間程度立ち入って下船時に(即座に)検査をしてなんの意味があるのか、という疑問が生じる。

まあ、政治的な意味合いなのだろう。副大臣とか、入船したから2週間隔離では仕事にならないだろうから。それ自体の是非はともかく。

ダイアモンドプリンセス号下船者が下船時検査で陰性で、下船後に陽性

隔離して経過観察したとされているが、どうみても確実に隔離されていない。
下船前の数日中程度に感染し、まだ状態Bにおいて検査され陰性だったが、その後数日でDに移行し陽性判定と考えるのが妥当。
というか、このような事例が出たことが、隔離が不確実だったという証左と考えるしかない。それを否定するのならもっと悪い想定をしなければならない。

一度治って陰性になって退院したが再発(中国)

陰性になった、というのはまだBの状態だったと考えられる。
普通に考えれば治療に成功して抵抗力が勝り、Bに移行し自然とAになるだろう。
しかし生活環境や栄養状態がよくなければ免疫力が低下し、再度発症する可能性はあるだろう。また薬の力を借りて勝っていたとすれば、薬を勝手にやめたり、薬不足で十分渡されずに退院となっていれば、総合的に抵抗力は弱くなるので、またウィルスが優勢になる危惧が生じる。

普通の風邪でも抗生物質系の薬は飲みきらないと駄目と言われる。きちんと死滅させないと生き残った菌が抗生物質への抵抗力を持って増殖して再発症することがあり、とても厄介なことになる。症状がなくなってもしばらくは油断してはならない。

|

« 「感染者が増えた」報道の問題 | トップページ | 後手後手に回り続ける安倍政権 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「感染者が増えた」報道の問題 | トップページ | 後手後手に回り続ける安倍政権 »