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2020/01/25

5Gなにそれおいしいの?(2)

自動車の遠隔操作運転、はCESでも実演があったとテレビの報道で見た。
よかった。と思うと同時に、映像を見てやや不安を感じた。
遠隔地の駐車場(要するに私有地)をゆっくりとグルグル運転できるだけのものであるのだが、そんなものでも、どうにも遅延があるように運転がもどかしい印象を受けた。普通に運転できる感じがしない。

考えてみれば本質的問題があった。映像をリアルタイムに送信するという事自体の問題だ。
これはデジタル放送が本格になったときの生中継問題と同質だ。
デジタル映像伝送においては、映像を圧縮処理せねばならず、それには時間がかかる=遅延が生じる。
いわゆるフレーム遅延が起きる。
CPUの処理速度などの問題では無く、数フレームの映像が無いと時間軸方向の圧縮ができず、圧縮自体が効率的に行えない、つまり数フレームの遅延が本質的に起こってしまう、という問題だ。
5Gなどの伝送遅延の責任ではないのでいかんともし難い。

例えば、卓球の相手をするロボット、では人間の動きはモーションキャプチャの考えで捉えて伝送すればよく、本質的に処理遅延はほとんど不要だ。
自動運転でもモーションキャプチャに近く、ワイヤーフレーム状に分解して処理している様子から、伝送もそのレベルで良いという考えもあるかも知れない。運転においてはリアルな本当の景色は不要である、と割り切るのならば、ワイヤーフレームに分解して情報を伝送し、レーシングゲームのようにCGで再構築する、という発想もある。

「なんでやらないんだ」と言っておきながら、こんな問題へ考えが至らなかったとは我ながら情けない。

一方でこういうことを考えていると楽しい。
5Gはくだないと思っていたが、こういう創造力をかき立てられるという点で素晴らしいものなのかも知れない。
技術というのはどういうところで使われ、どのように作用するかは分からないものだ。

もっと何ができそうなのか、本質はどこにあるのか、考えて見ると楽しいわけだ。

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2020/01/23

5Gなにそれおいしいの?

映画ダウンロードが・・・

一番呆れてしまうのがこれである。何の意味があるのだろうか。
映画を見るのになぜダウンロード時間が重要なのだろうか。2時間映画を見るには2時間かかる。こんな単純なことも念頭にないのだろうか。
今でも始めの数秒をダウンロードできれば、再生開始できる。あとは再生しながらダウンロードを継続するだけのことだ。ソフトのアップデートだって別にその間待っている必要は無いのだし、新規ゲームのダウンロードが早いぐらいだろう。
これだってスタートアップはサイズが小さくて起動後に“アップデート”すれば良い。
今やっていないとすればなぜやっていないかを考えるべきだ。

高速になることによるメリット

4Gでもさほどないが、高速化に伴い1つ大きなメリットが生じる。
それは「容量単価が桁違いに安くなる(ならないとおかしい)」ということである。
5Gで宣伝通りの速度がでるのならば、普通の人の料金プラン設定では「ギガが足りなくなる」まで1分とかからないだろう。「ちょっと使ったらおわり」ではお話にならない。

速度が100倍なら、容量制限も同じ値段で100倍にしてもらわないと体感的に合わない。
3Gから4Gのときも、写真一枚送るのに気を遣っていたのから、動画を見るぐらいになった。
正に桁違いに安くなった。これがもっともメリットであり、携帯電話の世界の景色が変わったのではなかっただろうか。

3Gの時代は携帯電話で動画を見るなど夢の夢レベルだったのだから。

そうなると「WiFiステーション」にいくのがバカらしくなるだろう。街角WiFiにいちいち切替えるのも意味が殆ど無い。
テザリングを使っている人も多いに助かる。これは行動様式を変えるほどのインパクトではないか。

逆に言えばそうならなければ5Gへの移行なんか全く意味が無いとすら言える。

後述する遠隔操作でも殆ど動画を流しっぱなしということになる。この点でも桁違いに安くしなければ成立しない。

低遅延だからなんなの・・遠隔操作?

まあ、スマホで対戦格闘ゲームでもするのなら、4Gの通信におけるタイムラグは致命的なのはいうまでもない。
それ以前に入力デバイスがという話にはなるが、それはおいておく。

ロボット遠隔操作とか遠隔手術とか、噴飯物である。
光通信のバックボーンは同じなのだから、今でも光通信(有線)でならできていないとおかしい。
通信回線が有線か無線かの違いに過ぎないのだから。

このことに気がつけば、もっと他に重大な障害によってできていない、つまり5Gだからできるとかそういう話ではないことが容易にわかるだろう。

せめて「アバターが現実になる(1つの要素技術である)」ぐらいは言って欲しい。
本人は別のところにいるが、人型ロボット(アンドロイド)が身代わりに現場に行くというものである。自由に操作できたり、触覚によるフィードバックぐらいは得られる。
これは「オトヒメ」プロジェクトにもつながっていく。完璧な人型である必然はない。初期はガンダムにでてくる「ガンタンク」みたいな人型でも良いでは無いのか。

AIによるアンドロイドはまだまだ先の話だろうが、人間の遠隔操作ならまだ近い将来だろうし、人型ロボットという機械が成立していないのにAI(人工知能)アンドロイドはないだろう。

そう考えるともうひとつのアイデアが出てくる。それは自動車である。
完全自動運転はなかなかを持って難しい。しかし人間による遠隔操作ならどうだろうか。
タクシー、バスなどの公共交通機関でもいいし、運送業でもありだろう。個人でも誰かに運転を頼みたいこともあるだろう。
運転手はどこかで、ドライブシミュレーターを運転するような感覚で代行運転をする。
長時間運転に対しても何人かで交代で運転しても良いだろう。運転手は全員が同じところにいる必然も無く、人数制限もない。
このアイデアはレンタカーの回送運転でも使える。
個人でも目的地までは大変なので代行運転を頼んで、現地に着いたら自分で運転してあちこち回りたいという要望もかなえられるだろう。

なぜこういうことを言う人がいないのかといえば、おそらくは法規制の問題である。

自動運転のおかげで「ステアリングを人が握っていないとダメ」という馬鹿げた制約はなくなるだろう。
しかしこのアイデアでは「遠隔運転は運転なのか」「その場合の免許はもちろん必要だろう」「免許所持(確認)はどうするのか」「(人を乗せた場合)2種が必要なのか1種で良いのか」などの法的論争を呼ぶし、法的整備やらが必要となってくるだろう。

多接続

多接続は多くの単なる一般人には関係なくてということはさすがに認めているようだ。
そこでIoT+産業分野ということらしい。しかしそれはどうなのだろうか。

このためにはまずは基本料金(契約)の発想が根本から覆らねばならないだろう。
一台で月千円単位では論外である。多接続が生きるというのなら数十台は最低限の話だろう。
まあ、それくらいまとめて数百円ぐらいでも微妙なところだろう。しかしそんなのでキャリアが納得するわけもない。そもそも端末代だってあるのだ。

そう考えていくと各生産機器に5GケイタイがついてIoTで産業革命!的なイメージは全く見えない。
今でも無線LANを使えば結構なことができるはずだ。それと比べて革新的な要素(ブレークスルーしたい壁)があるだろうか。

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2020/01/19

香川県「ネット・ゲーム依存症対策条例」制定への驚き

マスコミでも取り上げられており、ネットでは炎上しているらしいが、驚いてしまった。

香川県の条例というローカル議会の出来事ではあるが、今の政治はこんなに酷いのか。

子供を制限対象とし、時間制限をかける内容だが、少なくともこれらの根拠や妥当性についてきちんと「説明責任」を果たして欲しい。
他にも色々あるがいちいち言及するのも馬鹿馬鹿しいので今回は省く。

制定するのであれば科学的、学術的根拠およびそこから派生し法制化する論拠についてきちんと説明すべきだ。
説明責任は香川県議会にある。

以下に一点だけ言及しておく。

対象が子供という不明さ

子供をターゲットにしているというのが不可解で不明である。
ゲーム依存症は子供より成人が陥ることもあり、より深刻である。
子供は実態として、経済的、法的に親(保護者)の管理下にある。
単純に言えば、なんだかんだで親の言うことは聞く。
ところが成人後はむしろ結構酷い(深刻な事態に陥る)ことになりやすい。

大人だから大丈夫、という考えは実態を見ていないし、合理性を欠く。

憶測だがターゲットを子供に限定したのはパチンコとの整合性を考えてのことではないのか。
法的にはパチンコは遊戯、「ゲーム」である。
そして現在のパチンコやスロットは実態として「(遊戯場に設置された)電子ゲーム」である。

このことを考慮すればパチンコの利用にも制限がかかるのは避けられないだろう。
大人も含めてしまい、パチンコは一日一時間とかになればパチンコ屋の商売に深刻な打撃を与えかねない。
特に過疎度の高い地方におけるパチンコ産業の存在は大きい。

いうまでもないが今回の規制対象となる子供達はそもそもパチンコ屋の客ではないため影響はない。
これらの状況に「配慮」したのではと訝しんでしまう。

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