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2019/03/30

国会におけるNHKによるスクランブルに関する答弁について

NHK料金徴収問題が再燃している。
ワンセグに冠するもの、契約に関するもので最高裁がある判断を下したことによる。
この記事はその話ではなくて、以前に国会でNHKが「スクランブルの可否」について言及した件である。
このことを改めて考えるべきではないのか、と考えたからである。

まず、私はこの答弁を聞いて直感的には「ウソをついている」と感じた。
しかし、国会ではウソをつくことはできない。
結論を先に言えば
「ウソはついていないが本当のことは言っていない」
「質問に対する真摯な回答はせず、あたかもそれが回答であるかのように別の話をしてごまかす」(言うまでも無く森友家計問題以降、国会で頻発している)
という類のものである、ということだ。

そもそも、スクランブルとは何か。それ自体が曖昧ではないのかと考えた。
Weblioによると(以下の頭の数字は私が説明の為につけたもの)
①三省堂 大辞林
放送を特定の受信者しか受信できないように、電波信号を変調させること。
②ビデオ用語集(JVA)
映像や音声信号をエンコーダと呼ばれる特殊な装置で一定の暗号化法則に基づいて攪乱すること。これを元の形に戻して受信するには、暗号解読機能を持ったデコーダと呼ばれる特定の復調装置を接続した受信機が必要となる。BSやCSを利用した有料放送あるいはCATVでのペイサービスなどの伝送に利用される。
③AV機器関連用語辞典 HiVi
有料放送の場合料金支払い契約をした人のみ視聴が可能だが、契約をしていない場合画面が乱れ視聴が不可能となる。この画面が乱れた状態のこと。WOWOW、スター・チャンネル以外は当分スクランブルはかからない模様。(執筆:オーディオビジュアル評論家 麻倉怜士)※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。
④Wiktionary日本語版
有料テレビ放送で、契約者にのみ放送するための電波の暗号化。

内容は特に解説しないが、なんとなくでも色々な説明がされていることは分かるだろう。
技術的に見て、4つとも違う観点で話をしている。

NHKは「スクランブルをかけて放送を送出していない、それもできない」という。
おそらくそれは①や④の意味で言っているのだろう。
②はNHKや有料放送はもちろん、無料放送の地デジやBS/CS放送では基本的仕組みとして行っている。
それはBCASカードがないと放送を受信できない(正確には普通の映像や音声として見ることができない)のがその証左である。
もし「攪乱」していないのならBCASカードなんぞがなくても受信できる(見ることができる)はずだからである。
③は現象面でみた表現である。重要なのは技術的観点、電波や電気信号処理での論議は無視しており「(視聴不能なレベルで)画面が乱れた状態」を指している点である。
古い情報のように書かれているが、ある意味、この中で最も先進的で(デジタル放送時代として)正しい表現だと私は捉えている。

話を戻す。
NHKは『①④の意味で「スクランブルはできない」と言ったのだ』と主張すればおそらくそれは通るだろう。
なるほどその意味では間違いではない。虚偽答弁ではない。

しかし真摯な回答ではないというのは③の意味でのスクランブルに対して言及していないという点だ。
デジタル時代であるので、映像自体に特段のスクランブルを掛けなくても、スクランブルであるかのような状態にすることは可能である。
この点が極めて重要なのであり、逆に言えば技術的なことを知らない多くの人を騙すことが可能なのである。

それが国会である議員が言及していた「電話してね」という映像の下に出るメッセージの話である。
言及を聞いていて「惜しい!」というところなのだが、おそらく議員は技術的バックボーンがないために深く言及しなかったのかもしれないので私が代わりに言及する。(なんなら経産省-JEITA経由で各電機メーカーに聞けば良いのにと思う)

このメッセージは放送の映像としてあるのではなく、テレビ側が映像や音声と一緒に来ているある情報を得てわざわざ表示しているものだ。
dボタンでお馴染みのデータ放送と同じ仕組みである。
データ放送「モード」にすると放送の映像を縮小して(これもテレビ側の機能。PCやスマホでの写真表示の縮小と同じ理屈)周辺にこれもPCやスマホと同じようにTVがグラフィックとして描画する。

勘の良い人ならここまで言えば分かるだろう。
例えば「メッセージを出せ」という信号を受けたら、少なくとも画面を思いっきり小さくすることなどはごく簡単な事なのだ(いわゆるPINPやチャンネルナビなどの子画面を考えて貰えば良い)。例えば映像を白黒反転させたり、いっそ画面ミュートすることだって容易い。
実は技術的に(ICにそういう機能がないので)モザイクは難しいが、例えば思いっきり拡大して見た目モザイクにすることは可能だ。
パネルアタック25みたいに一部を隠すというのも手かも知れない。これはさほど難しくはない。

つまり「スクランブル映像を送出しなくても、スクランブル同等にすることは容易である」ということ。
なぜ各テレビメーカーがそれをしないかと言えば「NHKに睨まれるのは嫌」だからだろう。
(なぜそれが嫌かというのは話すと長くなるので省略。)
逆に言えばNHKが「メッセージを出せ信号が来たら、今までは普通に映像を出していたけど、今後の機種は黒画面(画面ミュート)にしてね」と言えば終わりである。
TVメーカーは「あ、そすか、いいすよ」程度の話でしかない(別に開発の工数が増えるわけでもない)。
黒画面は色々と差し支えあるというなら、あのメッセージを「画面80%の大きさにしてね」でも良いだろう。
技術的には番組表の全画面表示が可能ならできないということはありえない。

あと、管理がとか世帯毎がどうととかコールセンターがどうとか訳の分からないことを言っていたが、あれは虚偽答弁ではないのか、と思われる。
だって、あのメッセージを消すためのBCAS番号管理をしているではないですか。
あのメッセージにはフリーダイヤルが書いてあってそこ(コールセンター)に電話をかけて消してもらうわけで、管理としては既にやっていること。

というか、既に述べたようにメッセージを消す=スクランブルを解除と同等、なのだから。
追求されたら「新たにスクランブルを掛ける対応をすると想定して答弁したまでです」とかうそぶくのだろうが。

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2019/03/07

Linux/DM200の時刻ズレ問題

毎日のように便利に使わせてもらっているポメラDM200によるLinux。
時間がずれたのでDM200上で時刻修正をした後、Linuxを起動したら時間がおかしくなった。
驚いて調べたらDM200のファームウェアが Ver1.4の場合に問題が起きているらしい。
私もVer1.4にしており、特に問題なく使えていたのだが、たぶん時刻修正をしたのはその後初めてだったかも知れない。
で、それに対応したLinuxカーネル(?)も既に公開しているらしい。
でもカーネルを変えるのは怖いなあ、結構手番が複雑だし、最近頭がぼーっとしているのでミスが怖い。。
記事を読むとすっきりと解決するわけでもなさそう。。。。
困ったことにその記事とズレ方が違う。つまり解決するかも微妙。
うーん。
timedatectlで、local time/UTC/RTC timeが表示されるので落ち着いて状況を確認してみる。
ポメラで設定した時刻はRTC timeのようだ。
同じく日付は2日前になっている。
ネット情報によれば、RTCチップのバグで一年が常に366日であり、それをポメラ側でごまかしているので、2018年は1日、2019年は2日、2020年は3日、・・とズレていくらしい。

なるほど、理屈は分かった。
次の方針で、bash起動時に設定することにした。

時刻はRTCをlocal timeに設定する。

日付はRTCから二日後を設定する。まあ、来年になったら2を3にすれば良いだろう。
bash起動時に日付と時間を表示すればまたズレたときに気がつくだろう。
ということでbashスクリプトを作成。(Perlで作ろうと思ったがbashでチャレンジしてみた)
tt=$(timedatectl|grep 'RTC time')
if [[ $tt =~ ([0-9]+\-[0-9]+\-[0-9]+) ]]; then
  d=${BASH_REMATCH[1]}
fi
if [[ $tt =~ ([0-9]+\:[0-9]+\:[0-9]+) ]]; then
  t=${BASH_REMATCH[1]}
fi
d=$(date --date $d" 2 days" +%y-%m-%d)
tt="$d $t"
echo dm200|sudo -S date --set="$tt"
最後の行はsudoのパスワードはdm200であるのが前提。違う場合は変えるか、
sudo date --set="$tt"
にして、ログインするたびにパスワードを入れて欲しい。
最後に注意。
厳密にはコンマゼロ何秒かズレるだろうが、そんなにシビアな用途ではないので良しと考えている。
また、このスクリプトにたどり着くまでは時刻日付がズレているのでシステム起動中に何か不味いことが起きるかも知れない。
まあ、未来の時間ではないので多分大丈夫、ぐらいの感覚なので覚悟されたい。

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