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2018/10/13

鉄道の計画運休は「利用者に迷惑」!? 92歳男性投書が波紋「こんな奴がいるから...」 : J-CASTニュース

リンク: 鉄道の計画運休は「利用者に迷惑」!? 92歳男性投書が波紋「こんな奴がいるから...」 : J-CASTニュース.

台風の位置や規模などから見て、かなり先走った感があるのはどうかと思います

男性投書のこの意見の問題は「先走った感がある」という表現であり、単なる印象論で展開しているのが問題では無いのでしょうか。

私は「台風の位置や規模などから見て」「妥当である」と考えていました。
「位置や規模」をそのまま捉えれば、どう考えても営業などできません。
実際に「位置や規模」がそのまま現実になって営業は不可能だったわけです。

この表現になる背景には2つの要素があると思われます。

1つは「位置や規模」の情報を正しく解釈できていたのか
「950hPa?なんだそれ」「風速 50m?たいしたことないだろ」では話になりません。

1つはその情報自体を信用していないのか

「先走った」という表現は「天気予報なんか信用できるのか」という思いが背景にあるように見えます。
仮に100%あたるものなら早く決断するほうが良いわけで「先走る」という表現が生まれないからです。
つまり「外れたらどうするのだ」という考えが根底にあるのでしょう。

これらの点について考える必要があるのだと思います。
例えばこれが「考え方の違い」「様々な考え」の範疇ではないのではということです。
言い方が悪いかも知れませんが「幼稚な思慮」「稚拙な考え」までも「様々な考え」とするのは問題では無いのかということです。

台風の規模は950hPa

私は比較的天気関連には科学的側面で興味はあって、子供の頃にラジオを聞いて等圧線を作成していたり、自由研究で雲に関してやったり、今もウェザーニュースをなんともなしに見ていたりするレベルです。

そういう人間にとっては低気圧・高気圧の強さや台風の規模などをあらわす数字を体で理解しているのはある意味当り前です。
950なんて数字を聞くと「・・・マジか」。
この勢力を保ったまま上陸すれば、ニュースで騒がせたあのような光景になることは「ああ、やっぱり」という印象しかないのです。

風速も本土上陸後も毎秒50m以上と予想されていたわけで、電車が走れるどころのレベルでは全くありません。
電車というのは比較的脆弱な交通手段です。
軌道上に小石があるだけで脱線を起こします。架線にものが引っ掛かったり、切れたりすれば走行不能になります。
また縦長の形状ですから風に煽られて転倒するリスクも高い。
風で停止するので有名な千葉の京葉線では年に何度も運休になります。野球の詳しい人なら千葉マリンズの本拠地球場の風の酷さとみてください。(実際球場は京葉線のすぐ側にあります)

まず、毎秒50mという速度にピンとこない人が多いようでこれも驚きです。
電卓を叩けば時速180kmと計算できます。小学校の算数レベルですね。
このような風に乗ってものが飛んでくれば、まあ、プロ野球投手が投げた硬球があたるようなものです。
鉄板とかも飛んでいましたから、これなら時速180kで暴走している車に突っ込まれるようなものです。(まあ鉄板ぐらい重いと遅いでしょうが、時速40kの車にぶつかれれてもどうなるかはいうまでもありません。だいたい鉄板なんて飛んでいるだけで凶器です)

台風の位置という予報信頼性

位置進路予想で関西直撃でしたが、進路予想が当たるとは思えないということなのでしょうか。
確かに昔は大ハズレであることも多かったでしょうが、昨今は的中率が格段に上がっています。
私の感覚では外れる方が珍しいぐらいのものです。

そもそも現代では世界各国の気象予報会社が世界規模で天気情報提供をしていますから、当然ながら日本の天気予報も入手できます。
そうなればお互いに予想情報やデータ入手なども協力したり比較したりやっているわけです。

台風ぐらいになれば重要関心事です。
直接レベルでも例えば日本を通過や逸れて韓国や中国直撃なんてケースも珍しくもありません。
同じ台風に注目しているのですから、当然お互いに情報交換しているでしょう。
異なる考えで予想をして共通項を見いだすというのは普通のことですし、一致をすればそれは信頼性がとても高いというのは当然の考えです。

情報の交換が瞬時にできるようになった現代だからこそできることといえます。

天気予報精度の向上

背景としては、まさに真の意味でのITの成果です。

例えば各地のデータをリアルタイムで入手できるようになった、という点が挙げられます。
大昔で言えば観測所から電話で集めていた時代もあったでしょうが、これこそIoTであって、各装置から電波で一瞬のうちにデータセンターに集約されます。
仮に人が目測するものであっても、スマホで書き込めば一瞬で終わります。

衛星観測も格段に進化しています。解像度が上がり、またカラー化されています。
画像処理の速度も当然向上しています。

また、過去の膨大なデータを蓄積・活用できるようになったことも大きいようです。
予報というのは昔は様々なデータからややこしい方程式を解いて未来を予測する方式をとっていたといわれていますが、現在では過去のデータから予想する方法が主流のようです。
今の各地の観測値を過去のデータと照らし合わせると「よく似たパターン」を抽出できます。

将棋や囲碁で言う定石のようなものです。
定石なんて所詮過去のもの、という考えもありますが、過去の経験則は大事です。
やっぱり定石通りやれば勝率が格段に上がるのは論ずるまでもないですし、少なくとも定石を知った上で打たなければ勝てません。
棋士と呼ばれる人達は定石なんか知っていて当然で、日々過去の棋譜を見て研究しているのです。例えば対局した後も延々と“検討”という過程によっていままさにあった経験を研究し学びとろうとするのです。

天気もそれと同じであると思えば良いのでしょう。
最近は「○○年にあった台風と同じ」というものがポンポンと出てきます。
あれも放送のために出しているのではなく、実際に抽出されたパターンとして出てきたものと考えることができます。

「予報円」ひとつとっても最近は小さくなっているなあと感じます。
あれを台風の規模と勘違いしている人も多いようで、わざわざフリップに書いているのが私には笑えるのですがまあそれはさておき。
あれは左右前後のブレ幅を示しているもので、「この的の中には入りますよ」と予告するようなものです。的が小さければ小さいほど難しいわけで、予想に自信があるわけです。(だから時間が後になるほど円がでかくなっていくのです)

天気予報への信頼

まっとうな判断ができる人ならばこういう背景は多かれ少なかれ知っていて、天気予報を信用して判断しているのです。
もちろんそうでない人もいるわけで、この投書をした人もそうなのでしょう。
「いろんな考え方」のレベルではなく、知見の有無の差ではないかと考えます。
または過去の知見への依存度や昨今の情報への感度というほうが正確かも知れません。

結果論

結果論でも、やっぱり電車が走れる状況からは程遠かったのです。
休止を決めた各会社判断は極めて正しかったと言えます。

それなのにこのような投書をすることが理解できません。

天気予報がまったくの大ハズレで、ピーカン晴れなのに鉄道運休とかであれば、それは文句のひとつも言って不思議ではありません。
ここのところほぼ完璧な的中をみせているのですから信用するのが正当です。

自己矛盾していることに気づかない愚かさ

私がこの記事を書いた動機は上記のこともありますが、これが私が実被害を受けた「バカ経営者」にダブって見えたからその怒りの部分もあります。
以下はただの個人的怒り(愚痴とも言う)なので読み飛ばしていただいたほうが良いかもしれません。

「利用者への配慮」ということを言いながら「安全第一」も求めている。
「安全も重要ですよねえ」とか一見まっとうな人間に振る舞っていることこそが欺瞞です。

老害とも限りませんが、一部の問題ある会社経営者とダブって見えます。

ダメ経営者にはよくあるのですが、平気で自己矛盾する方針を言うのです。
大目標を掲げ(会社理念とかでもよい)、中目標(年間目標とか)を掲げるのは普通ですが、論理的に実際問題として考察するとその両者に矛盾や不整合が見られるのです。
本人はどうやら気がついていないようなバカっぷりなので現場は混乱するのです。

「安全第一」とは、「運転休止」であり「計画運休」そのものなのです。
そういうと「いや、そこまでは言っていない」などとうそぶく。
一方では「運転休止はするな」という。
これも「いや、配慮した上でだ。絶対ではない」などとうそぶく。
では具体的にどうすればよいのかと問えば「それは現場で考えることだ」と逃げる。
で、最後は「お客様第一だ」で、ともかくがんばれなどとうそぶく。

「臨機応変に素早く動くのが重要だ」などともうそぶく。
自分の判断がおかしくて遅い上に二転三転する事への言い訳に使っている。
大きな組織は、トップ判断しても末端現場までのタイムラグは物理的に生じる。
その点を無視しているのが根源的な問題なのです。

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