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2018/02/16

ひさびさのヒット「キラキラ☆プリキュアアラモード」

リンク: 「キラキラ☆プリキュアアラモード」が大成功を収めた5つの理由 (2/4) - ねとらぼ.

なるほど。自分的にも久々に見ていたシリーズだったが、世間でも大成功だったらしい。
初回作「ふたりは~」からかならず数回程度はチェックしているのだが、初回作、二作目以降は結局は最後までみないでスルー状態が続いていた。
マジカルは半分程度までは見ていたが、途中でつまらなくなってしまった。

今回作が良かったのは、久しぶりにみな“キャラが立っていた”ことだったと思う。
初回、二作目あたりは「ふたりは~」とついていた通りそのふたりが対称的な二人だったからこそ面白かった。(三作目も「ふたりは~」だったがマンネリ感が勝っていた)

それ以降は「なんでこんなに人数がいるんだ」「キャラの差がよく分からない」というのが致命的だったのではないだろうか。
「戦隊もの」もそうだし「RPG」のパーティなどは正にキャラが違う、役割が違い、それぞれがスペシャリストだからこそ、多人数で組んでいる意味がある。

今回はその原点に返ったという感じがある。
トップのいちかは純粋無垢で裏表がなく、ぐいぐいとチームを引っ張っていく。
テンプレ通りのキャラだ。
他のキャラも同様にキャラ分けされており、セーラームーンレベルのきちんとした“棲み分け”である。
これくらいはっきりと色分けされてこそ「君は誰派か?」という話題が面白いのである。

コンテンツ力の強さも確かにあります。
久しぶりにポップで可愛らしい、線の柔らかさや色使いを見たような気がして、卓越したできばえです。
キャラデザ自体もプリキュアは初回からツンツンとした感じのものが多かったですが、プリキュアの前作のおジャ魔女シリーズのような可愛らしいタッチでとても好みです。

深夜アニメの多くは凄いんだけどギスギスした絵柄が多いので辟易としてきます。
このポップな感じがなぜかさらに強く出る戦闘シーンもよくわからないんだけど凄いです。
「食い物で闘うなよ」とツッコミをいれたくもなりますが、それを超越します。
冷静に見ると異様に複雑でややこしい動きですし、色使いも良い意味で理解を超越して画面が展開します。
普通に肉弾戦の方が楽じゃないかというほど難易度が高いのではと思います。

そして今回の作品の卓越したものは確かに「ぶれない個性」を前面に押し出し、曲げる必要はない、お互いに認め合えばいい、ということで突っ切っています。
これが実に気持ちよいし、いまどきの世相を反映して素晴らしいんじゃないでしょうか。

かなり心理的にディープな描写をするアニメでも意外とないですし、ましてや“まだ純粋な子供”にそういう態度をさせるというのはなかなかないでしょう。
「大人の態度として相手を尊重する」という感じになってしまうからです。

少々驚くぐらい感心したのが敵からプリキュア側に寝返った後の「ビブリー」の扱い(描写)です。
ここまで「敵だった頃の言動とぶれない」キャラは珍しいのではと思います。
それでも、そういう行動も認め「ああだけど彼女も楽しんでいるんだよ」というかのように受け入れます。
誰かに「もっと楽しそうにしなよ」とか言わせがちです。でもそれはしません。
そこが素晴らしいです。
「こういうときはもっと楽しそうな顔をするもんだよ」とか言いがちです。
でも当人は楽しいし、無理に笑おうとすれば変な顔になってしまう人だっているのです。
それが苦痛な人だっているのです。

これもお約束なのですが「今日は○○の回」という話がちょくちょくあります。
べたですが、これはやっぱり必要だと思います。

新しい試みをたくさんやったという一方で“温故知新”、昔からの良いパターンというのを改めて整理して丹念に当てはめていったことも成功の要因ではないでしょうか。

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