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2018/01/31

Excel方眼紙以前にExcelで文書を作らないで欲しい

Excel方眼紙はなんでダメなのか。
様々な人の意見を聞くと、その人の“業務範囲”によって評価が分かれるようです。
比較的狭い人は“方眼紙でもいいじゃないか”、広い人ほど“ダメ”の傾向が見られます。

そもそも「文書」といっても様々なものがあるので、一概に「文書を作るならExcel使うな」とは言えないのは当然のことでしょう。
つまり条件付けがあるわけですが、少なくとも
・ある程度長い行がある
・印刷が前提
というだけで「ダメ」だと思うのです。
論外レベルでなぜ論議になるのだろうと不思議に思うくらいです。

逆に言えば、枠と単語(と短文)で構成されているような表をつくるのなら、私はExcelでもいいじゃないかとは思います。
また、印刷しない(“紙”の大きさを意識する必要が無い)のなら別に何でも良いのではとも思います。
(私の業務ではPDF化が前提なのでExcel方眼紙は使えないと言えます。)

まあ、そうでなくても方眼紙と結合でレイアウトを作るぐらいなら、Wordの表の方が自由度が高く、修正も楽に思うのですが、Wordの表作成はそれなりにコツがいる(ある程度の習熟度がいる)ために意見の相違がでるのだろうとも思います。まあ、これは今回の論点ではないので省きます。

そもそもExcel方眼紙というものについては色々な記事を読んでもよく分からないのですが、多分こんな感じでしょう。

ここでは説明の為に、印刷時の紙の端がZのところまでとします。
つまり横幅に入りきれないだけの行を入力したとします。
1

私の気持ちを忖度してくれるわけも無く(笑)どんどん右にはみ出てしまいます。
(前に書いたように「紙を意識する必要が無い」なら「はみ出てしまう」自体が問題ないので、方眼紙でも問題ないといえます。)

これを解決するには
・ 適当なところで次の行から書き始める
というのがありますが、これは論外に悪手です。
例えば後で気がついて文字を追加して、はみ出たらどうするのでしょうか。
これが文書のメンテナンス性の1要素です。

少なくともはみ出た分を削除-貼付けすることになり、こんなのは論外です。
もっといえば玉突きで何行分もやるハメになるわけでこれが問題ないと言えるのでしょうか。

よって次のような解決策しか私には思いつきません。
まずはセルを選択し、“結合”と“セル内で改行”を設定します。
2
次に、自動的にセルの高さは変わらないので、
セルの高さを手動で調整します。
3
まあ、これでなんとかなりますが、こんな面倒なことを一行ごとにやるのでしょうか。
作業性として話になりません。これで良いというのが私には全く理解出来ません。

Excel方眼紙“信者”の方はどうしているのでしょうか。
何か目からうろこの方法があるのでしょうか。教えていただければと思います。

もっというとここで「一文字分、インデントを右に」と考えたとしましょう。
・・・説明するのが面倒なほど手番が必要です。

実は私自身、昔はこんなことをしていた時があったのですが、Excel2013あたりで酷い状況が発生しました。
それが印刷したときの状態が、Excelの見た目と違いすぎる、という問題です。
(Excel95やら2007あたりではここまで酷くなかったと思うのですが。。。)

上記の文を実際にExcel2013で印刷した例示をします。

Photo
見比べてくれれば分かりますが、最終行で5文字分もズレています。
この場合はまだ良いのですが、大問題になるのは、このズレが次の行に行ってしまい、文字が消えてしまう場合があるということなのです。

それでも「ああ、切れてるな」というところで切れているのならまだ良いのです。

他人の(PDFとして)印刷された書類で事前にチェックして欲しいという依頼を受けて見たことがあるのですが「…ではない。」というような文で、この「ではない。」がちょうど切れて消えてしまっており、結論が逆になってしまっていたのです。
きちんと読めば結論の文はおかしいですし、よく見れば文字の一部が数ドット見えているように見えるし、少なくとも文の最後が「。」で終わっていないので指摘したのです。
(全体の体裁からExcelで作ったな、という特徴があったので疑った節もあります)
文書を作った本人は気づいておらず、うっかり流出してしまうところでした。

なので、そもそも「Excelで文字を扱うときは細心の注意」が必要です。
(最近は紙に印刷しなくてもPDF化して配布するのでそれも同じ事です)

さらに問題なのはこれがPDFとプリンタ、さらにプリンタが異なる毎にこのズレ具合が違うと言うことなのです。(厳密には「違うことがある」ぐらいのことでたまたま同じ事もあります)
ズレは学習できる、と言う人もいますが、プリンタが違うとダメですから“学習による合わせ込み”は不可能なのです。

これも「文書のメンテナンス性が悪い」という意味のひとつで、プリンタがリプレイスされると文書として破綻する(場合がある)ということもあります。(私のいる事務所ではプリンタは共用品であり、リースなので私の意思に関わらず新機種にリプレイスされるので不可抗力です)

この「場合がある」が曲者で、「私は問題が起きたことも無い。だからいいじゃないか」という論拠になってしまうわけで、これもこの論争が収束しない原因のひとつなのでしょう。
また、普通の人やプリンタを購入する事務所ならそうそう買い換えないでしょうし。

更にいえばExcelは図形やテキストボックスのズレが酷いのも問題です。

これらの指摘をすると「Excelそのものの問題であってExcel方眼紙が悪いわけでは無い」という私には訳の分からない抗弁をする人がいて理解に苦しみます。
「Excelで文書を作るのがダメ」なんだから「Excel方眼紙で文書を作るのも当然ダメ」という話でしか無いのです。
とりあえずは、このズレを“治して”くれない限りは話にもならないというレベルの話です。

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2018/01/30

インフル大流行は「風邪でも絶対に休まないおじさん」のせい? - ITmedia ビジネスオンライン

リンク: インフル大流行は「風邪でも絶対に休まないおじさん」のせい? (1/5) - ITmedia ビジネスオンライン.

全くその通りだ。

ウィルスキャリアを自覚しないおっさんたちがうろうろして風邪を撒き散らす。
まあ、自宅にいると風邪をうつされると言われて奥さんから嫌がられるので会社に逃げてきているのではと嫌みの人も言いたくなる。

インフルエンザが流行しだした、とされたあたりからは風邪気味の人はとりあえず会社の診療室に連行して、インフルエンザチェックすべきではないのか。
各職場で何人も休んで大変だ!などと騒いでいるのに一向に具体的な行動をしようとはしない。
くだらない“通達”を出しておわりであるから、何も改善しない。
「熱が出たら出社するな」ぐらいの通達を出してほしいものだ(笑)。

この記事にもあるが、多くの人が勘違いしているらしいのは「風邪薬」は「風邪を治す」と思っていることだ。風邪薬というのは「風邪の症状を緩和する」だけだ。
風邪の症状を緩和して、体力を風邪の治療に振り分けて治す、というのが本来の目的。
しかし、その体力を「会社に存在する」ことに費やすから始末に負えない。

解熱剤にしても、熱が高すぎると体力を奪われたり体を痛めるので抑えるだけだ。
本来は熱がでるというのはそれによって風邪の菌を殺すという免疫力なのだから。

クスリを飲まないと、会社に行けないなら「会社にくるな」である。
もっといえばそもそも外出するな、である。(通勤電車なんて最悪である)

他にも日本の会社でありがちな問題がある。
それはおそらくはほとんどの会社における「大部屋信仰」にあるのだと思われる。
管理職が全員の顔が見えないといけない、各人が自由闊達に話をできる状態にあることが良いことなのだ、と信じ切っているエラい立場にいるおじさんたちの意向である。

これの対義的にあるのが、海外の会社の風景でよく見る(日本でもIT系などでは見られるが)、各人がパーティションで区切られた職場である。
前述のおじさんたちは、社員達はパーティションで隠れてこそこそとサボると思っているのだろうか。
(私は原則的には「成果主義賛成」なのだが、こんなおじさんたちに「成果主義」で評価をされたらたまらないから「成果主義反対」なのだ。)

また、会社の設備関連をやっている人達も、社員の健康よりも効率をとる。
簡単にいえば湿度調整など毛頭やるつもりもない。
温度はエアコンでやるのが熱効率的も良い時代になったから、あとは設定温度の問題になる。これすらも「夏場は28℃の温度設定にすべき」などと勘違いしているバカな人もいる。
政府などは「最低でも、活動環境を28℃以下にしなくてはならない」といっているのであって、設定温度では全くない。

話を湿度に戻すが、インフルエンザは低湿度であればあるほど元気になり、空気浮遊や壁や机等に付着して生存する確率が高くなる。
50%ぐらいあればかなり改善されるが、普通であれば40%を容易に切って30%台となり、インフルエンザウィルスは元気一杯で飛び回ることになる。

前述したように職場はオープンスペースで空気の動きが良いので、ウィルスも自由に動ける。
また、オープンスペースでは個々が(意識の高い数人程度が)個人用加湿器を動かしてもすぐに離散してしまい、焼け石に水である。

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2018/01/27

安倍政権が唱える意味不明な「働き方改革」「生産性革命」

語られない2つの観点

「働き方改革国会」を前にいくつかの番組で話題となり、与野党の議員や識者が様々な“事前議論”がなされたが、私はそれを聞いていてとても不満足であった。
私が考える是非ともやるべき点がなぜか全く語られないからだ。
それはこの2つ

・選択的夫婦別姓
・残業割増率の増加し

夫婦同姓強要という不利益

不利益は公私に亘ってよく語られる。いまさらここで挙げる必要も無いだろう。
業務上も様々な不利益を生じるのである。
強制的夫婦同姓を前提とすれば、結婚によって必ずどちらかが不利益を負うことになる。
結婚した時点と、その後も続く不利益もある。

現実の数値として女性が不利益を被るケースが多い。
女性の勤労意欲を高めたいのなら当然この問題(障害)は解消しなければならないことではないのか。

夫婦別姓は強制されない。これは(日本を除く)世界の常識である。
現実に夫婦同姓を強要している国は日本以外に存在しない。
国連の機関を始め、諸外国の“男女平等を訴える団体”からも非難されている(是正勧告もされている)のに無視し続けるというのは世界的に見て奇異なのだ。

しかも少子高齢化(人口減少)も国難レベルの問題というのなら、まずは結婚のハードルを少しでも下げるべきである。
結婚により強制的に男女どちらかが必ず姓を変えるという不利益を負うのは論理的な事実。
少しでも不利益を取り除くのが行政がやるべきことであり、国会で法律を見直すべきでは無いのか。(ちなみに戸籍法の改正だけで良いらしい)

「女性は家庭に入れ」であれば女性が姓を変えるのはさほどの不利益はないだろう。
自民党の基本的姿勢として、そういう国家が理想であり、そういう生活基盤整備(世帯収入の確保)や社会保障体制などを組んでくれるのならそれも構わないかもしれない。
しかし、安倍政権で奥に声高に言っている「男女関係なく働く社会を目指す」のならば、「選択的夫婦別姓」とする法改正はまずやることではないのか。

そもそも、この制度改正によって政府や企業、国民など誰も損をしないし困らないし、金もかからない。選択制なのだから今まで通りに同姓選択をして貰っても全く構わないのだから。
反対しているのは一部の非論理的で偏屈な人間達だけでは無いのか。

残業時の割増率を上げよ

現状で割増率は25%増し、月60時間を超える場合は50%増しとなっている(これはあくまで法定最低基準であり、これに上乗せしている企業もある)。
これが低いのが諸悪の根源である、と私は考えている。
例えば基本を50%増しとし、40時間で70%増し、60時間で90%、以後、20時間毎に20% 増やすぐらいで良いのでは無いか。

何人かの経営者がテレビ番組で異口同音に言っていたことだが、50%増しになると基本的に残業で対応するよりも人を増やした方が経営的に良いとなるらしい。

これにより、もちろん、平均所得も上がる(か同じ)。
この割増率を定めるのは法律である。
簡単に言えば政府が、安倍総理お得意の閣議決定をして、国会を通してしまえば決定である(多分野党も反対しないだろう)
民間企業の給与アップには手をつけられないなどとうそぶくが、こういう形で実質的な所得を増やすことは可能なのである。

もちろん、こんなことをすれば経団連を始め会社のお偉いさん団体からは大ブーイングである。
だからどうせ安倍総理には出来ないんだろうし、他の事項でごまかそうとしているんだろうと思っている。

経営者はこんなことをすれば会社が潰れるなんて言うが、論理的に考えて元から残業ゼロでやっていれば影響はゼロである。
潰れるというのは「残業が恒常的」と自白しているようなものであり、それがそもそも問題であるという認識を持って貰わねばならない。

経営レベルで社運をかけて残業を減らす努力を強制的に促すべきなのだ。
これが“働き方改革”で本来させるべきキモである。
しかもこれは生産性向上革命にも当然ながら向かわせることになる。
どうも生産性向上を一般社員に求める向きが多いが、いうまでもなく設備投資をきちんと適切に行えば自然とぐんと上がるのが生産性向上というものである。(というか、そもそも設備投資というのは生産性向上のために行うのが目的の1つである)

こういうとサービス残業や風呂敷残業が酷くなるというが、私はそうは思わない。
サービス残業やらを今でも強いている会社はどっちにしろやる。
率がどうこうではなく、少しでもタダ働きさせたいだけだからだ。

一方でコンプライアンスやら体面を気にする(普通にまともな)会社はやらない。
割増率が増えたからサービス残業を強いるようになる、という思考で動く会社(経営者)は非常に少ないと考えている。

そもそも「サービス残業」について労働問題と考えられているようだが、私は「不正経理(会計)」であり「給与のピンハネ(金銭搾取)」であるという認識で取り組むべきだと考えている「不正防止」に向けて罰則規定、刑事罰や社会的制裁も含めて厳しく対処して欲しいと考えている。
不正会計とは納税金額の不正な操作でり、法人税等の脱税行為になっている可能性があるからだ。
別の面として給与を不当に抑えていると言うことは所得税や社会保険料なども不当に低く払い、その差額を会社に溜め込んでいるということである。つまり、ここでも脱税行為なのである。
つまり、サービス残業が(特に集団的に)発覚した場合、労働基準監督署だけではなく、国税局(税務署)もきちんと査察すべきではないのだろうか。

こんなのが「働き方改革」なのか

メニューを見るとアホらしくて話にもならない。
せいぜいが「労働法規制の再整備」レベルではないのか。

「成果主義」は働き方改革に入るのかも知れないが、これはやるべきではない。
「成果主義」というと聞こえが良い。
これは数十年前から流行ったが成功した事例なぞ、大企業でも存在しない。まともな会社なら元に戻しているのが実態だ。
米国企業ですら、成果主義はやめようという動きを良く聞く。

「成果の評価」を行うには、「目標」と「測定基準」の2つが必須だが、特に日本では元からいい加減だったので、まずこれが論外に酷い。

まず、基本的に同じ仕事を複数人で行っていることは非常に稀なのが問題である。
机を隣り合わせていても業務の共通点が少ないという事が多い。
この体制の考えは、特定の人に業務が集中するなどの弊害もある。
よく「○○さんは今日は不在なのでこの件がわかりません」という言葉が出る。
これはまさにこの状態になっているという典型的な症状である。

隣の人と異なる仕事をやっているのに、どうやって隣の人との“成果”の違いを定義出来るのだろうか。そもそも目標も違う。
これは「仕事に人をつける」のではなく「人に仕事をつける」という日本的発想からきている弊害である。
また体系的に業務教育をするのでは無く、ごく定型的な作業ですら業務手順書も存在せず、OJT等という個人に教育のコストを押しつける、非合理的なやり方の結果でもある。

ある業務に対して、同じ手順書を使ってほぼ同様の作業を行ってもらう(成果の測定も手順書にある)。
その結果として達成すればこの評価。というような積み重ねならば成果で測っても良いだろう。
しかし、現実は真逆と言って良いほど異なる。

「目標を達することができたかで測れば良いのでは」というのは浅はかすぎて話にもならない。
目標に対する到達レベルの難易度をいったい誰が測るのか。
そもそもその目標が給与に見合う「適切な難易度」なのか。
ハッキリ言ってそんなものをコントロール出来る人など存在しない。

存在しないから「当人の自己評価」によるという現場への丸投げでごまかす制度となっている。
無論、自己評価を丸呑みにしたら会社として不味いので、上司辺りが評価という名目で“いちゃもんつけ”を行う。
上司に対しては会社側が様々な“制限”をつけて評価下げを行わせる圧力をかける。
例えば“部門への評価”を経営的に決めて下げてしまえば、個人の評価はそれに引きづられて(少なくとも誰かの評価を)下げざるを得ない。
そうして担当対上司の構図に落とし込んで評価を不当に下げ、給与(賞与)を絞ろうとするのが実態だ。

「成果主義」の本質として、「成果物」に対し評価する人間が恣意的に評価可能であればいくらでも評価を下げることが出来る。
これがまさに「電通社員自殺問題」の要因の1つだったのでは無いのか。
伝え聞けば、プレゼン資料を作らせて「これじゃダメだ」と何度も突っぱね、ろくに何も指導しないで期限だけは切ったり、文句(人格の否定)ばかりを言っていたという。

定時帰りなら「もっといい資料を作るための」様々な自主的勉強をしたかもしれない。しかし連日の残業(というか夜間に及ぶ拘束)でそれも許さなかった。
この面でも、会社側が生活環境を悪化させることで、個々人がコントロール出来ない面において、成果を恣意的に下げているということなのだ。

こんなレベルの中で「成果主義」とか「正当な評価」が成立するわけが無い。

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2018/01/21

千葉三市のゴミ処理場建設に震災復興特別交付税?

TBS番組「噂の!東京マガジン」の中で「三市が協力ゴミ施設建設のはずが負担金で対立!」という題目で特集が組まれていた。
三市というのは、千葉県にある銚子市、旭市、匝瑳市の三市のことで、この三市がいままでは個別に運営していたいわゆる「ゴミ処理施設(可燃ゴミ焼却施設)」を三市共同で運営していこうという話のようで、負担金の割り方で揉めているという話です。

内容は正直言って「二市が主張するせせこましい話」であって、正直いって当事者同士の揉め事なのでどうでもいい話であり、今回はそれ自体の話ではありません。

問題なのは国の負担分が「震災復興特別交付税から約120億円拠出される」という話です。
いうまでもなくこの交付金は「東日本大震災による被災団体等」に支払うものです。
この税金は震災後に創設され、所得税と住民税が“増税”されているものです。
「大規模な震災復興のためなら仕方ない」というメンタリティを利用して導入が容認されたもののはずなのですが、目的とはどうみても異なるところに使われているという話なのです。

番組による説明では、どうみても「通常の家庭ゴミ処理施設」が「老朽化によって建て替えが必要」であるため、建設をするという話であり、震災はどうみても関係があるとは見えてこない話なのです。
千葉県ともなる家屋への影響は非常に限定されたものであり、津波も三市については太平洋に面しているため影響が皆無では無いとは思われますが、その北の茨城県あたりで既に殆ど被害が聞かれませんのでこの千葉三市で巨額の税金が投入されるべき格段の被害があったとは考えにくいものです。

要するに「復興のため」ではないにも関わらず、その目的税として大規模なお金が拠出されているという話なのです。
これは本来は通常の地方交付税の中にあるべきものでしょう

番組の中では「平成33年3月までに施設が稼働しなければ使えない」という期限を説明するために出してきたようです。
「揉めてはやく建設しないと交付金がもらえない、だからさっさと決めた方が得策なのにね」という文脈のようでした。
ちなみになぜこんな期限のある話かと言えば、この税制度自体がそもそも震災復興支援目的ですから、時限的なものであり、この税制度自体の期限にあたるからです(要するに徴税できなくなるから交付もできなくなる)。

しかしこのような“目的外支出では無いのか”という視点については番組中でも触れられず、この120億の話も一画面のテロップであるとは言え、ほんの数秒で消えるものでした。
この番組は比較的”情報感度の高い番組”と思っていましたが、近年劣化が酷いなあと思ってきたところにこんな「酷いスルー」がおこなわれたのは大変残念です。

この復興特別税はかなり“だぶついている”らしく、かなりいい加減な支出に使われているということは聞いていましたが、その実例を詳しく見たのは初めてです。
なんでも九州地方の公共事業にも使われたという話も聞きますから相当酷いようです。
このような事に使われていると言うことは“影の公共投資”としか言い様がありません。

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2018/01/14

新潟・三条市の電車立ち往生問題

雪国新潟

新潟県三条市で、雪により電車立ち往生という一報を聞いてそもそも違和感を持った人は多いのではないでしょうか。

多くの人にとって新潟県と言えば「米」「雪」でしょう。
全国的に有名なスキーリゾート地であるし、新潟の歴史は雪との戦いです。

山間地が豪雪なのは言うに及ばず、平地でもそれなりに降ります。

ただ、三条市は比較的降らないらしく、私の親戚のおじさんは老齢になり、また新潟地震でかなりの家屋被害を受けてからは山間部から三条市に引っ越したぐらいです。(子供が三条市に住んでいることもあったようですが)

今回の件は50cm前後の積雪でのスタックであり、町中の道やらも大混乱していたようなので“想定外”なのかも知れません。

また除雪車も用意されていなかったようで、それが必要なほどの雪が降るとは想定されていないということのようです。

新潟-長岡間の信越本線

この路線はどこにあるのか、地域的な点を抑えるべきでしょう。

新潟が雪国と言っても地域差が当然あるからです。
今回問題となった区間は新潟駅-長岡駅間です。

新潟駅、長岡駅というのはその周辺は新潟県の中でも大きな町である、新潟市、長岡市の中心駅です(新潟市は県庁所在地)。

また、新幹線の停車駅もあり、三条市には燕三条駅という新幹線停車駅があります。

つまりこの路線は新幹線とある程度並行して走っている路線であると言えます。

このような路線は過疎地の場合は廃線されかねないのですが、4両編成で走っており、(通勤通学時間帯とはいえ)立っている人がいるほど乗客がいたと言うことは当面は大丈夫という事が言えます。

しかしながら、今回話題になったような「東光寺」という無人駅もあることを考えると地域による偏差があると考えられます。
大きな町がある、ということは雪が比較的降らない地域である、という裏返しでもあります。
その両市の間にある路線であるが故に“油断”があったのではと考えるのが妥当でしょう。

なぜ運休させなかったのか

今回の様な件で運休になったのならニュースにはならなかったでしょう。

路線の途中で立ち往生(停車し)十何時間も客を閉じ込めた状態になったから問題であり、ニュースになったといえます。

運休するのも判断です。
「大雪のため運休します」なんてさほど珍しいことではありません。

特に都会では「えー?この程度で?」というのもありますが、それでクレームをつけるのは単なるクレーマーである、と私は断言します。プロが「危険である」「立ち往生の危惧がある」と判断すればそれに従うべきです。

クレーマーを怖れて判断を誤る方が明らかに問題であり、これこそ「事なかれ主義」で結構です。
今回の件は、既に大雪で大幅遅延が起きており、線路への降雪も認められており、また雪がやむ気配もなかった(天気予報でもそうであったのではないのか)、もっといえば夕方から夜になり更に気温が下がるのは当然のことで状況は悪化するしかないにもかかわらず、運行を決めている。
これが不可思議で問題なのです。

地域としても珍しい大雪が降っており、安全が確認出来ないのであれば、現地の線路まで自動車で行って線路状態を確認するなども可能でしょうし、少なくとも各駅に連絡して駅周辺の線路状況を確認することも可能だったはずです。

仮に大雪で自動車が走れないレベルであれば、もはや電車も不可と考えるべきです。
除雪車を先行させるのが筋ですが、近くには無くできなかったようです。

それならば空(乗客なし)の電車を先行させて、次の駅までの運行を確認できたら、次いで運行させるという手段も考えられます。(法規制などがあってできないという反論があるのかもしれませんが、それなら変えるべきは法規制です)
電車の中で長期間滞在させたとか、周辺に駅があったのだからそこまで歩かせるべきだったなどと言う論点が多いようですが、そもそもろくな安全確認(確保)も無しに「発車させた」責任をもっと問うべきです。

マスコミなどのネットを含めた論調も「そもそも運休すべきでなかったのか」というものが少ないようで残念です。

ネットで検索しても大手でその論調を表に出しているのはこの東京新聞の記事ぐらいです。
http://amp.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201801/CK2018011302000125.html

この記事の中で重要だと思ったのはJRの弁明です。

JR東日本新潟支社は「遅れが出ても走らせたいとの思いがあった」と釈明した。

「思い」だけで運行させて欲しくは無いでしょう。
「思い」の前に必要なのは運行しきれるという判断です。

今回の件は明らかに状況は悪化するしか無かったのに、しかもその列車は度々止まり、その度に外に出て除雪をしないと走行出来ない状態がたびたび起きているのになぜ「走らせることが可能」と思ったのでしょうか。
運休か判断が難しい状況で、運行を決めるというのはそれだけの社会的責任が伴います。

責任があると言う意味は、運行可能と判断できる条件が揃っていることをきちんと確認している、またやむなく少ない事実収集ができない場合は経験上問題が無いと判断出来る、ということを確認するということです。
まさか現場が「もう無理だ、途中駅で運休すべき」と司令室に進言したにも関わらず、“上層部”は「運行を続けるべき」と判断したのでしょうか。

これではつい先に起きた「(山陽-)東海道新幹線台車亀裂事案」と同じ構造です。
「少しでも(安全上)可能な限り走らせろ」という主旨の指令であったらこれも大問題です。

これは「途中で立ち往生」しても構わないと考えているからです。

「遅れが出ても走らせろ」というのが現場への指示であったとしたら、私にはほぼ同じ事を言っていると感じます。

情報発信が遅すぎる

もう一点言われているのがこの点です。

SNSやらTwitterやらホームページやらでほぼリアルタイムで情報を得られる人々にとって、今回のJRからの情報提供はかなり酷かったと映ったようです。
今回の件も駅に停車している段階で運休を決めていれば、個々でなんとかしたでしょう。
学生なら親に連絡して車を出して貰うのもあるでしょうし、最悪でもタクシーなりバスでなんとか帰り着く、またホテル等に泊まるなどの手もあります。

新潟駅で運休が分かれば新幹線を併用して移動する手もあります。
学生で学校側が気がつけば学校に留め置く処置もあるでしょうし、会社でも同様です。

真偽は不明ですが、立ち往生して翌日になってもなお、その情報がホームページの告知がされていなかったという話もあります。
別に会社がSNSの類に書かずとも、ホームページで告知すれば誰とも無く拡散してくれます。

もちろんマスコミ発表しても構いません。

情報を外部に出さない、外部とのコミュニケーションが無いという状態は企業として問題とすらいえます。

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2018/01/13

「超音波ウォッシャー」は使い物になるのか

超音波ウォッシャーとはこれです。
リンク: なぞって洗う、新スタイル。「超音波ウォッシャー」.

単なる興味本位で買ってみたのです。
「汚れをなぞるだけで魔法のようになくなる」なんてことは物理的・科学的にはありません。
そんな期待はしていないわけで、どういうものなのか、実物を触って使ってみたかったのです。

結果から言えば「これは結構使える」です。
半年ぐらい前に買ってから色々使ってみましたが、汚れが落ちるか落ちないかは使い方次第といえるのでしょう。

そもそもこれって何?

まず原理から説明しましょう。
「超音波洗浄機」というのは既に世の中にあって、「眼鏡」や「顔面」洗浄機と呼ばれるものとして存在しています。
眼鏡のものは眼鏡店の店頭にあったりするので試した方もおられると思いますが「意外と落ちる」と思いませんか?
もちろんガラス、金属もしくはプラスチックについた汚れだから落ちやすい、というのはあると思いますが、それでも水+超音波振動だけで結構落ちるものです。

また「超音波加湿器」というのもあります。これは超音波で叩いて水を細かい粒に(水しぶき)にするものです。
超音波加湿器をみたことがある人は、白い霧を発生させる場所には薄い銀色の金属が貼られていて、これが超音波で振動します。音波は数Hz~十数kHz程度です。
超音波というのは通常は数十kHz以上を指していて、この超音波ウォッシャーでは38kHzだそうです。

この金属部が、先端についていて電源を入れると振動するだけのものです。
あとは(ありていにいえば)モーターを動かす電池が入っているだけで、ある意味構造はかなり簡単です。
超音波加湿器の値段を考えれば、現在の価格はやや高いようにも思いますが、大企業が作ると様々な安全に気を遣うのでコストが色々かさんでいるのでしょう。(そんなに売れるようなものでも無いでしょうし)
デザインも売りにしており、実際に塗装や電源ボタンを含め、質感などはしっかりしています。付属の“パフ”もチープさはないです。
ただ、充電端子部の蓋はやはりケイタイのように“ちゃちい”ですが仕方ないでしょう。

充電は私の持っている携帯電話やKindle、電子ノート等と同じタイプの端子(半月型の小さいUSB)のものが流用できますので面倒さがありません。

使い道

“先発”の”コトン”もですが、旅先の衣類汚れ落し、みたいに言われますが、それはいかがなものでしょうか。
あるかどうか分からない”突発的な汚れ”のために旅先にこんなものを持っていくというのはどうしても違和感がありますが、それは私が男性だからでしょうか。
(200g程度でサイズも500mlマグボトルサイズよりも小さいですから“痛い目に遭った”記憶のある人にとってはメリットがあるのかもしれません。)

それよりも普段の生活の中の衣服などの「しみ抜き」「汚れ落し」を主に考える方が妥当ではと思います。

部分汚れ落としやしみ抜きというのは結構あるものです。
汚れの種類によって適切な対策方法が異なるということを知っていれば、ネットで検索して試してみるでしょう。

適した薬剤として、例えば洗濯用洗剤の原液や台所用中性洗剤、酸素系漂白剤や重曹などがよく登場します。
お湯を使うか、冷水の方が良いのかも汚れによって異なります。
それらをつけてからブラシなどで叩いたり揉んだりします。

その”叩く”の代わりにこの機械を使うととても効果的である、と考えると良いのでしょう。

ブラシで叩いても人間の手では一秒間に十回も叩けるわけが無いのですが、この機械では何万回も叩いてくれます。
金属部を当てるために持っていれば良いだけです。

金属部が(振動のため)発熱することもあって、数cmくらい衣類を水に浸した状態で汚れ落としをすることが推奨されますが、これは汚れを水に移すという意味でも必要だと思われます。
汚れというのは化学的に分解・漂白されるものもありますが、多くの汚れは何かに移すものです。
不要な布を当ててその布に移したり(吸い込ませたり)、薬品に取り込ませたり、多くは水に移すものです。

この機械があるから汚れが覿面に落ちる、とかそういう魔法の道具ではありません。
洗濯機だって、汚れを落す主役はほぼ洗剤です。
水のもみ方やらの効果が無いとは言いませんが、所詮は洗剤の力を引き出すかどうかではないでしょうか。

この機械の場合も同じです。
的確な洗剤(漂白剤・薬剤)の使用や温度管理があって、はじめてその汚れが落ちるかどうかが決まります。
ただし、楽に素早くその効果を十二分に得られる助けをしてくれます。
少なくともブラシを使って手で叩くよりは明らかに効果があります。
布の傷みも少なくて済むでしょう。

もちろん水洗いだけでも結構汚れが落ちますから、単に水だけでこの機械を使ってもそれなりに落ちます。手で水洗いをするよりは落ちますが、洗剤などを併用するより落ちないのは仕方ありません。

実際の使用感

ブラシでこする(叩く)やり方では、うっすらと残ったりしていまいち抜けてくれないものです。
一度水で流してから再度洗剤などをつけてこすっても、それを何度か繰り返してもなかなかスッキリといきません。結構時間もかかります。

それがこの機械では短時間・一回でほぼスッキリ消えてくれる、そんな感じです。
もちろん消えない汚れもありますがそれは別の要因の汚れなので別の方法(薬剤)でのトライをすべきものである、という感覚です。

ブラシで叩いても、ブラシの先が繊維を叩いているだけで、なかなか薬品が効果をなさない、感じがあります。
一方、超音波では水を叩く、つまり水(薬品)に圧をかけて繊維にぶつけることになりますから薬品の浸透(まわり)が良いのではと感じます。
また、汚れた水を繊維の間から叩きだしてまた新しい水(薬品)と入れ替えている感じがします。
(使うときも、金属を布に接触させてしまうより、膜一枚浮かしてなぞる感じの方が良い気がします。)

また、水に移る汚れ(つまり水の汚れ具合)が、かけた時間に比べて明らかに多いと感じます。

なお、連続使用時間がカタログスペックで30分程度です。

また、5分程度毎に勝手に停止します。
これは安全性を考えてのことらしく、金属部分が振動で高熱になるのでその回避策のようです。温度センサーで管理してくれればと思うのですが。
広い範囲の汚れ落としを試みている場合には、いちいち電源ボタンを押さねばならず、これは難点です。

それでも例えば手のひら程度の広さの汚れ落しなら5分もかかりませんから、想定している使い方としては充分という判断をしたのでしょう。

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