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2017/01/28

突然壊れる自転車はなぜ存在するのか

リンク: 「マジで死にかけたんですけど」 突然壊れる“自爆自転車”の恐怖 (4/5) - ITmedia ニュース.

自爆自転車というのは不適切な煽り題目に見える。
記事にある二つの事故は「買ってから二日」「買ってから二週間」である。
「買ってからすぐ壊れるのはおかしい」と言いたいのかも知れないが、私の感覚で言えばむしろ逆である。

これはいわゆる「初期不良」と見られるからだ。
初期不良はいわゆる検査では通過したが実際の現場でアウトとなった事象だからだ。
検査基準が“ザル”だったのか、検査員が気を抜いて通してしまったのか、それは神のみぞ知る、である。
こういうのは実際に数週間使ってみると発覚するもので、メーカーに叩き返す性質のものである。
これの延長が「一年間のメーカー保証期間」であり、一年間以内の不良はおおかたがメーカー側の責任である、という考え方から来る。

設計上の問題なのか、部材の問題なのか、生産上の問題なのかは分からないが、いずれにしろ販売したメーカーの責任であることは変わりない。

溶接や接合の不良、強度不足などで走行中に部品が破損したケースが66件で最多。組み立て段階でハンドルやチェーン、ペダルがしっかり固定されていない締め付け不足も目立った。

記事によるとこのように書いているが、これらの見立てが正しければ、生産(製造)上の問題である可能性が高い。次には部材上の不良の可能性がある。
つまり、以下に日本メーカーの設計販売であっても、それが“日本設計だから問題が少ない”という事には全く繋がらないと言うことだ。
おそらく生産地である中国では、設計通りに生産できないことなど普通である。

いや、少し感覚的には違うか。
設計の意図通りに、問題の起こらないように生産する、という発想が日本の工場では普通にあった。生産での品質を少しでも上げていこうという考えがある。

このメンタリティが、中国人には無いのである。というか日本以外にはそうはない。
彼らは生産方法の説明に書かれた範囲内、数値内で最も手抜きしたやり方でやる、と考えるべきだ。

かといって日本品質を保つべく細かく数字で縛ると“生産できない”レベルになる。
それは中国人だからできないのではなく、日本人でも出来ない。

例えば「歪みなくきちんとネジをしめる」というのをどう数値化すれば良いのか。
角度で指定するとしても、いちいち角度を測ってネジを締めることは現実にあり得ない。
日本人なら「抵抗なくすっとネジが入ればいい」と解釈して作業をする。
自分が検査員だったらと考えて作業をするのでこのレベルの問題はそもそも起きない。

ここの違いが、「メードインジャパンは素晴らしい」神話を作ってきたのである。

日本設計の中国生産というのが、むしろヤバイ可能性が高い。
素晴らしい日本の工場作業者に“助けられてきた”ので多くの日本人設計者の考えは甘い。
それでも出来たものを検査して愕然としてから修正するからまだ品質を保てる。

ただし工場の日本からの海外移転によって、日本の工場も危なくなっているだろう。
これらのメンタリティは“空気”であり、継続しなければ消滅してしまう。
いや過去形かもしれない。

さて、ゴチャゴチャいっても現実は何も変わらないので手段を考えよう。

記事にあるように「プロに見てもらって検査して貰う」というのは非常に良い手段である。
購入店で問題ないことを確認してもらってから売ってもらうのも考えである。
締め付け不足やらが問題なら、プロに一度バラして貰って再組み立てをして貰えば余裕で回避できる。
工場における締め付けなどは流れ作業でやっているだろうから、「時々手抜き」が発生しても不思議ではない。
溶接不良なども見る人が見ればわかるかもしれない。

安全性が不足すると“死にかける”自転車を、通販とか素人しかいない量販店で買うなど愚の骨頂である、と考える。
速度を全く出さないママチャリでだらだら運転をするのならともかく、ガチで走るつもりならガチな自転車専門店で買うのは大前提だろう。
自分でメンテナンスをやるレベルなら、自分で一度バラして組み立てるのも手である。

最初は「おそるおそる使う」というのも考えである。
どんなものでも最初は「取説通りに」使う。
それでおかしくなったら堂々とメーカーに突き返せるからだ。

自転車などは壊れたら怖いので、最初は慣らし運転をする。
自転車の機構をならす意味もあるし、人間側をならすという意味もある。
徐々に負荷をかけていく。
いきなり公道で走るのではなく、なるべくガラガラのサイクリングコースで徐々にあげていく。
そうしてから「引っ張ったり」「ねじったり」と負荷をかけていく。

申し訳ないが、買ってから二日で公道を高負荷で走って壊れた、というのは、確かにメーカー側に問題があるのは否定しないが、「うーん」と感じてしまう。

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