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2016/08/18

原発規制委員会や安全基準のとらえかたについて

前から書こうと思っていたのだが、つい書けずにいたことを書く。
この一つ前の記事の続きで書いたのだが、本題が変わってしまったので別記事にした。

それは、そもそも「規制委員会」や「安全基準」に関する考え方(とらえかた)である。

これらはもちろん重要な存在(要素)であるが、すべてを決めるようなものではない。
別の言い方をすれば「必要条件ではあるが、十分条件ではない」ということだ。

普通に人として話していても勘違いをしている人も多い。
そもそも多くのマスコミやコメンテーターも浅いので仕方ないのかも知れない。
さらに政治家にもおかしな考えの人も多くて閉口する。

根本は社会的に常識な話なのになぜ原発問題になるとねじ曲がるのだろうか。
非論理的・非科学的である。

規制委員会というのは責任が無い

元々規制委員会には何の権力もないし、何の責任(能力)も無いと言うことである。

最悪でまた福島原発レベルの事故が起きたとしても、せいぜいが全員が退任となって総入れ替え程度だろう。
元々なんらかの専門職があって集められた人達だから、クビを切られてもさほど痛くないだろう(国(役所)も職を斡旋してくれるだろう)。

そういえばリーマンショックにおける「格付け問題」にも似ている。
格付けの不確かさがリーマンショックの要因となったという「責任問題」をリーマンブラザーズに問うたのである。
それに対して彼らはなんと言ったのか。
「我々はただ一企業でしかない。私たちが私企業として基準で格付けをしただけである」

彼らからしてみれば、勝手に自分達の格付けを“神格化”しておきながら、間違っているということになったら手のひらを返して「責任問題」、ともすれば犯罪者扱いというのは不当である、と憤っても不思議ではない。
私もむしろこの点に関してはリーマンブラザーズの論理には同意せざるを得ない。

残るのは、たかが一つの営利的私企業の「特定の格付け」によって社会・経済が壊滅的なほどの影響を起こしたという事実である。
そしてひところではないにしろ、まだ格付け会社のランクを盲信している人もいて驚く。

規制委員会も現状でさえも、このようなことを既に言っている。
それに対してマスコミは「おかしい」「無責任」という論調をいう人もある。
私はその論調はどうかと思うが、まあ、不勉強なマスコミやコメンテーターはしょうがないだろう。

問題なのは、発する言葉に責任ある立場でありながら“神格化”している人がいることだ。

そもそも安全基準とは何か

そもそも安全基準というのは「安全とするにはこのレベルが(最低限)必要ですよ」ということでしかない。
まあ、一般社会の常識と言っても良いだろう。。
車の安全基準、電気製品の安全基準、ガス製品の安全基準、おもちゃの安全基準等々、世の中には色々な安全基準がある。
建物にも建築基準というのがあるし、危険物を扱う設備にも特定の基準がある。

発売・販売するには安全基準を満たしてそれを届け出をしないとアウトである。
そして安全マークという“お墨付き”を商品に明示する(車はマークがなかったかも知れないが)。

安全基準を満たさないこと自体も問題になるし、事故でも起こしたら会社に出荷停止や回収指示などの制裁がかかって大損害になるし、不買などの社会的制裁も受け、下手をすれば大赤字、倒産である。

では一方で基準を満たせば“安全”だろうか。

いうまでもなく車の事故は日々起きている。いわゆる整備不良や運転手の問題もあるが車自体の問題もゼロでは無いはずだ(なぜか日本ではほぼ運転手の責任に転嫁されるが)。
電気製品原因とみられる発火事故も、製品安全設計以外の問題要因が多いにしても、起きているのは事実だ。

つまり安全基準を満たしていることは、安全である必要条件の一つであって、十分条件ではないのだ。

「(規制委員会の)安全基準を満たしていれば問題ないと判断し再稼働」という言葉・考え自体がどれだけ愚かしいことか。

高い社会的立場にいながら、強い口調で繰り返し言っている人がいるから大問題なのだ。
それが、言うまでも無いが安倍総理である。

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