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2015/04/22

やっと「正解」のふとん掃除機

リンク: 業界初、温風でダニを引き剥がして吸引するふとん掃除機「コロネ」 - 家電 Watch.

比較的盛り上がっているという布団掃除機市場で、なんで今まで出ていなかったのか理解に苦しむほどだ。

今までの布団掃除機で「ダニを吸い込む」ものは皆無である。
そもそもアレルゲンというのは繊維や人から出るホコリ以外はダニが広く知られているが、それは生きているダニではなくてダニの死骸である。
だからなのか布団掃除機は「ダニチリセンサー」やら「叩き」やらといってもそのダニを指すのは死骸のほうである。
当たり前で、ダニとチリなんか簡易なセンサーなんぞで区別できないのでどちらを吸い込んでいるかはわからないのがミソである。

叩きはホコリや死骸等を叩きだすのには効果はあるだろうが、生きているダニには効果が殆ど無いと容易に予想ができる。
生きているダニは叩きやら掃除機の吸引力なんぞでは吸えない。
ダニは(その体積に比較して)本当にしがみつく力が強いのだ。

紫外線も数秒や十数秒当てた程度ではなんにも感じなくて(逃げることすらしないようだ)、ましてや殺すことなど無理なのはちょっと生物に関しての知識があれば当然であると理解しているだろう。
ただし細菌バクテリアのたぐいは紫外線に“弱い”から「殺菌効果」をうたって、ダニにも効果があるかのような錯覚してくれるのを期待しているのだろう。

天日干ししでダニが死ぬなんてありえないのはちょっと考えてみれば判る。

たとえ真夏に布団を干しても温度が上がるのは表面だけでウラ面はさほど暑くなっていないのは干している最中に実際に触ってみればわかること。
ダニが暑さに弱いのはよく知られているが、表面からウラ面に逃げてしまうのだから死ぬのは温度上昇より逃げるのが遅いような間抜けなダニくらいだろう。
だから裏返すのだと言ってもまた逃げられるだけである。
ただし乾燥させたり紫外線を当てての殺菌防カビ効果はあるし、布団がフカフカになって気持ち良いという効果もあるので否定するものではない。

くだんの布団掃除機は熱風を当ててダニを殺すわけではないのがポイントだろう。
熱風を当てることで単に逃げさせる。
多分ダニにとっては本当は死ぬまではいかないが、死ぬかと思うくらいは熱いのだろう。
いうならば「熱湯風呂」だろうか。
あれは短時間なら火傷にはならない温度だが、普通の神経では熱くて耐えられない。
しがみつかれると吸引できないが、逃げるとしがみつくは両立しないので掃除機程度の吸引力でも吸い取ることが可能となる。
理屈上も正しいし、実際に顕微鏡を使って確認をしているようだ。
面白いのは特にヒーターを設けずに掃除機のモーターの発熱で済んでいることだろう。

他の布団掃除機で残念賞なのは レイコップRPなのだが、吸い込みプロセスのあとで温風をかけるという本当に残念なつくりである。

ただ、布団掃除機の効果を否定するわけではない。
そもそも生きているダニを吸い込む必然性は少ない。
こまめな掃除によってダニのエサを激減させ、繁殖しにくい環境を保つということによる効果は高いと言える。
専用の掃除機をあてがうことで頻繁に掃除を行うことによる効果を感じても不思議ではない。

ただし、生きているダニもいずれは死骸になるのでその前に吸い込んで(除去して)くれればより良いことは間違いないし、そうでなければことさらに掃除機の機能として「ダニ」を強調するのもおかしな話しではある。

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