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2014/05/18

「美味しんぼ」に端を発した鼻血問題

ヒステリックだったり放射能アレルギー的な反応や官僚が反応するなど不可思議な展開を見せている「美味しんぼ」問題。

結局どうなのかと言えば
リンク: (1/2) 福島県双葉町で鼻血「有意に多い」調査 「避難生活か、被ばくによって起きた」 : J-CASTニュース.

論文では、「これら症状や疾病の増加が、原子力発電所の事故による避難生活又は放射線被ばくによって起きたものだと思われる」としており、事故の影響であることを明確に認めている。

とのことで事故の影響であると言う。
しかしここで問題なのはさらっと「避難生活または放射線被曝」を要因として挙げていることであり、この2つは簡単に並べられないほど重い大きな違いではないのか。

問題は今も続く「避難生活」である。これは誰一人否定できない事実である。

私がこの顛末を聞いて最初に思ったのは「なんだかしらんが、仮設住宅に三年以上も暮らしていればそりゃあ疲れ(心労)も溜まるだろうし先行き真っ暗だし不健康にもなって鼻血がでても不思議じゃないだろう」である。
「仮に仮設から出てどこか住居に入ったとしても新天地で気苦労があるし人よりは疲れていても当然だろう」である。
もしかしたら親戚の家に居候同然で気まずい人もいるかもしれない。

そういう状況下で慢性的な疲れを感じることに否定する人はいないだろう。
放射線の影響かどうかなんてその後の話でいい。

子供達も満足に外で遊べないという。そのせいで肥満が問題になりつつあるという。
そりゃそうだ。丸三年なら中学や高校なら入学して卒業するぐらいの長さなのだ。
心身に影響を及ぼすには十分すぎるほどの期間だ。
もちろん肥満自体よりも健全な身体の発達の阻害というほうが問題だ。

実は私は小学校の時プレハブ建ての「仮設教室」に一年いたことがある。
通常のコンクリ教室と違って冬は恐ろしく寒い。
いくら暖房しても底冷えするのである。
すると外に出た時も一段と寒さを厳しく感じるのである。
トイレに行ったり給食を取りに外に出るのもすごく嫌であった。
風が強いと結構あちこちがガタガタうるさくて気が散る。

学校にいる時だけでも今でも強く印象に残っているほどつらかったのに、プレハブ仮設に三年も暮らすなんてそのつらさは想像を絶する。
ましてやその前は体育館や講堂などで“段ボールの家”暮らしだったのである。

そういう生活をまだ今日も強いているのが現実なのだ。
放射線有害無害の論争なんてそれに比べたらクダラナイものにすら思えてくるぐらいだ。
(もちろんその次には重要な問題だとは思っている)

そういう現実があるのに「TPP」で損ばかりしていたり、「特定機密法案」で時間を費やしたり、秋頃にあるらしい日米ガイドライン制定で米国のご機嫌をとるために「集団的自衛権」の範囲を変える論議をしていたり、ましてや、これだけの損害や損失、今なお続く被害を直視し対策を考えもせずに原発そのものの安全性確保(確認)だけで再稼働させようとしたりなどふざけるにも程があることばかりである。

再度言うが放射線の影響なんか論議してもカスほどの意味しか無い。
それはそれで別次元でしっかりと統計を持って論議してしていただきたい。

問題なのは未だに仮設住宅暮らしを多くの住民に強いていること(その状況に陥れたこと)であり、その対策が遅々として進んで見えてこないことである。
もちろん風評被害も、原発からの放射能(物質)漏れも相変わらず続いているという現実である。

そのことを放射線の影響とかいう問題にすり替えようとしている方が私には胡散臭く見えるのである。

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