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2014/03/31

加湿器の選び方とか

加湿器の方式はいくつかあるが、意外と理解されていなかったり誤解もあるようだ。
解説記事にもクビをかしげざるを得ないものすらある。
方式の言い方も悪いのか、難しそうに思えるが、原理はいずれも簡単だ。

加湿器の能力はまさに「加湿能力」になる。
○○ml/h (毎時○○ミリリットル)というような言い方になる。
1時間にどれだけ空中に水をばらまけるか、ということだ。

タンクは何時間持つか、というのはあまり意味がない。
タンクの容量をこの加湿能力で割れば、何時間持つかになる。
加湿能力が低ければ長持ちするだけの話だ。
どの方式にしろ、基本は毎日水を取り替えるべきだから、自分の使い方の一日分の時間以上は無意味だ。

またメンテナンスしやすさも考慮にいれよう。
水を蒔くだけに雑菌を繁殖させずに清潔に使い続けることが重要だ。
分解掃除のしやすさは特に超音波式は重要だ。、
信じられないような掃除のしにくさのものもある。

使用シーン(置く場所や部屋の大きさ、日に何時間程度使うのか)をきちんと想定しよう。
三方式にはどれも長所短所があるからだ。

値段も重要だが、不適切なものを買ってしまっても「安物買いの銭失い」になりがちなので注意しよう。

超音波式・ハイブリッド式

最も安いものからあるのが超音波式だ。
原理としては霧吹きと同じ。
水を超音波で振動させることで霧を発生させる。
それをファンで外に送り出す。

安いと言っても加湿能力は低めのものが多い。
加湿能力の割には消費電力は小さく、機器自体も小さい傾向がある。
デザインに凝ったものが多いのも特徴かもしれない。

騒音はファンの音だけなので小さいが、安普請のものはファンか超音波発生のモーター振動なのか、本体と共振して不快な振動音を生じるものもある。

水の成分をそのまま空気中に全部放出する形になるので、水の中のミネラル分までばらまいてしまう。
ミネラルが良いのは体に取ってだけで、例えばカルシウムが乾いて付着すれば白い粉のようなものが付着することになる。
要するに加湿器の周りのものに白く粉をふいてしまうのだ。
もちろんそれは水の性質に大きく依存するわけで、こまめに拭き掃除をする人なら気になるレベルではないかもしれない。
例えば木材とかはさほどでもないが、黒いプラスチックなどは目立ちやすい。

また雑菌も同じ話だ。
超音波式加湿器を使っていて肺病になった例があるが、4日も水をろくに取り替えないで密室で使ったりすればそれはダメだろう。
水タンクをはじめ、こまめに水が接するところや吹き出し口や経路などはこまめに掃除しないとヤバイ。
購入の際はそういうところがきちんと洗えるかを確認していただきたい。
この点でダメなものは意外と多い。

またフィルターやら浄水機能と称するものがついている場合も注意。
これも汚れてカビがついたらどう対処すれば良いか、そこまで考えよう。
除菌ユニットが黴びてしまって雑菌の巣になったら冗談にもならない。

原理的に水の汚れも撒き散らすし、加湿器自体の内部もあちこち汚れやすいのは欠点だろう。

ハイブリッド式はヒーターで弱点を補完するらしいが、結構高くなるし機器もでかいし消費電力も大きい。
私には超音波式の利点が見えなくなっているようにも思うのだが意味がよくわからない。

煮沸(スチーム)式

方式としては最も古典的な方法と言える。
ストーブの上にヤカンやタライを置いてお湯を沸かして(煮沸して)加湿するのと同じだ。

実際に構造的に電気ポットをずっと沸騰させつづけるようなものである。
(電気ポットのフタを開け放していると沸騰しつづけるが、そういう使い方をすると寿命が一気に縮んでじきに壊れるので注意)

消費電力が桁違いに大きいので電気代が気になる人にはお勧めできない。
また加湿能力を可変しづらい。大中小とかそういうレベルだ。

音は水が沸騰するぶくぶく音だが、就寝時などは意外と大きく聞こえる。
それが気になるかどうかは個人差が大きいだろう。

他の2方式は原理的に冷風が出るのに対して、熱いぐらいの蒸気が出るのが大きな違いだ。
それは長所でもあるが短所でもある。
それなりに対策は打っているものもあるが、小さいお子さんがいる家庭ではどうしても心配だろう。
また沸騰しているお湯を常に機械の中に蓄えているわけでそれも危険因子だ。

一方で水を常に沸騰させているので雑菌は繁殖する余地が少ない。

熱い蒸気を空中に散布するので、冷たい窓で結露しやすいように思う。
超音波式も水の粒が大きいせいか結露しやすく、置き場所によっては置いている面や壁などに水滴がつくぐらいである。これも冷たい窓で結露しやすいようだ。

気化式

濡れたバスタオルや洗濯物を部屋で干すと湿度が上がるが、原理としては同じである。
水を空気にさらして気化させるので気化方式という。
乾いてしまうと加湿しなくなるので、こまめに水を掛けたり水を吸わせるなどの仕掛けを持つ。
さらに風を当てて乾きやすくする=加湿能力を上げるという仕掛けもあり、その風量で加湿能力を調整することができる。
消費電力はその風(小さい扇風機)の分だけなので低めだ。

加湿能力の割にはサイズは大きめになる。
その代わり大きくして良いのならいくらでも加湿能力を上げることができる。
空気清浄機との混合商品が多いのもそのためで、もともと空気清浄機は大きいのでその大きさに便乗すれば良いわけだ。

水が気化すると熱を奪う(気化熱という奴)ので、出てくる加湿された空気は超音波式よりも低い。
それを嫌う人もいるようで、ハイブリッド式として温めてから出すという方式もあるようだ。
もっともヒーターで温めるので消費電力が桁違いに上がる。
多少気温が下がる分はヒーターで温めずに普通にエアコンでその分温め直した方が消費電力は少ない。

また「白い蒸気がでてこないので不安(不満)」「加湿能力が低い」という意見も見かける。
これはむしろ逆で白い蒸気というのは水蒸気の粒が粗いのでまた水に戻りやすい。
超音波方式は細かい水の粒でしかなく、空気中を漂っているうちにやっと気化する。
つまり結露しやすく加湿への貢献度が低い結果になってしまうわけだ。
この点で気化式は完全に気化している水なので比較的水に戻りにくい。
つまり比較的結露の程度は低い。

湿度センサーを持って自動的にある湿度を保つ機能(加湿しすぎれば弱める等)を持つのもこの方式では普通にある。(他の方式では非常に少ない)
一日中つけっぱなしで放っておけるのはこの方式ぐらいとも言える。

最も大きな欠点は値段が高いということだろうか。

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