« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »

2012/03/24

Windows8の内部設計は古くさいままなのかな?

リンク: 【山田祥平のRe:config.sys】 あのネットブックの騒ぎはいったい何だったのか.

ネットブック切り捨て批判的な論調が強い感じの記事であるが、私にはむしろ8のソフト設計手法の古くささが要因となっており、そのこと自体が大問題に感じ得る。

まず8の画面設計の前提がXGA以上ということだがこれ自体が古くさい。
ワイドやらを含めてフレキシブルな画面サイズを持つのが近代の流儀である。
スマートフォンがその典型であり、iPhone~iPadも同様である。
その多様さにどれだけ無理なく美しく対応できるかがアプリケーションに求められることであり、つまりはその対応をどこまでOSで対応できるかが肝要となるはずだ。
そのことはMSもWindowsPhoneで分かっていないとおかしいのに、まあ、WPをみるにつけ分かっていないのだろうと推察される。

問題なのはXGA以下を切り捨てたことではなく、そのような固定感覚であることが、逆方向の高解像度への対応においてもいい加減なんだろうという思わざるを得ない。
実際にその昔にWUXGAモニタが出始めた頃はまだOSがWindowsXPだったりして普通に使うと文字が小さすぎて読めなくなってしまった。
そこで調整をするわけだがOS画面においてはまだなんとかなるのだが、アプリの方が良い加減なものが多くて文字がはみ出したり崩れて読めなかったりは良くあった。

昔はCPUやらグラフィック回りのパフォーマンスが低かったから仕方ないが、今はフルHDで30fpsの動画をリアルタイムレンダリングで出せる時代である。
OS自体すらAeroなんてことをやっている時代である。
いまさらビットマップとか固定フォントとかあり得ないだろう。
ブラウザのグラフィックすらもベクトル描画を行う時代である。

原則ビットマップ画像禁止、フォントももちろん、ポイントではなく画面に対する%で指定せよという風にするべきではないのか。
別に無茶な要求ではなく、HTML5+CSSのデザインでもできることである。
当たり前だがそうすれば縦が768ライン以上必要なんてくだらない制約など発生しない。

別の観点もある。
iPhoneなどのiOSでは基本は200x320としてポイントで指定して画面を構成するような感覚で画面を構築しているようだ。
そしてそれより大きい(高精細)画面構成ではそれを拡大して表示する。
もちろん単純に拡大すれば画面が汚くなるわけだが、実際は異なる。
仮想的にそうやっているだけで、フォントなら相当分のサイズに換算を行うだけのことだ。
ベクトル描画でも同じことだから滑らかさは変わらない。
まあビットマップ画像は仕方ないのでスムージングを施しながらの拡大となろう。
だからこそ下は200x320の初代iPhone/iPod touchから最新の2kディスプレイを持つiPadまでをカバーし得る。
もちろん最適化という意味ではそれぞれ用にすべきだろうし、問題が全くないわけではないだろうが基本的構想としてはおかしくもない。

今回のWindows8が未だにWindows95時代のアプリも動かせ等というのならしがらみを引きずるのはわかるが、そうではなくくて今後のMetro専用アプリしか動かないというのだから問題視をせざるを得ない。
(動かないというのはネイティブでどうこうであって仮想上で動くのは別問題だ)

PC状でのOSのシェアは相変わらずWindowsがトップシェアを維持するのは間違いないだろう。
しかしPCの、こういうハイテク機器市場に対するシェアは凋落の一路をたどるのではないか、ということにならないだろうか。
まあ、8がどうなろうがそれは既に始まっているし、この8がそれに対する単なるあがきに終わりかねないというのは想像に難くない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/03/12

原発中央制御室再現劇

昨日日本テレビの特別番組でやっていた。
これをみていて私がいくつか微妙に思い違いをしていたのに気がついた。
そこを正すためにつらつらと書いておく。

原発が爆発する要因としては2つあった。

ひとつは原子炉の爆発。
原子炉は当然密閉されているので冷却ができないと中で高温になり水が沸騰から高温蒸気になり気圧が高くなるとその圧に耐えられずに爆発する。
タイヤに空気を入れすぎればパンクするのと同じことだ。

ふたつめは水素爆発。
炉が高温になったことにより発生した水素が外壁に溜まり高濃度になる。それがなんらかのきっかけで引火して爆発に至るものだ。
引火は静電気でも起こるし、電装系があればちょっとした放電は容易に起こるからそれ自体は容易に起きる。
今回の原子炉爆発がふたつめの水素爆発によるものだ、というのは原子炉爆発に添えられているのが水素爆発という言葉からも容易に分かるだろう。

大きくとりださされた「ベント」というのはこの前者の爆発を回避するものだ。
まさに「ガス抜き」をすることで圧を下げることを言う。
ただし高濃度の放射性物質を野に放つことになるので容易にはできないのは当然だ。
だからこそその可否は政府レベルで大きく揺れたのである。
しかし炉の爆発には換えられないのでベントをすることが決定され、手動でのベントはできなかったものの電源装置の到着により無事に行われたのである。

なんとか炉の中の圧力は下降をはじめたので一段落・・・というところで水素爆発が起きたのである。

つまり今回の原子力発電所の爆発とベントの決断の遅れとやらは関連性が無いと言うことになる。
どうもこの辺を間違ってなのかわざとミスリードしているのかは分からないが、爆発に至った一因は政府の判断遅れとか指揮系統の乱れとかそういう話があるがそれは違うと言うことになる。

ベントが遅れることでの爆発の危険性は確かにあった。
しかし劇中では政治判断の遅れ、指示の遅れでの爆発の危険性という描写はない。
むしろ三つの設計ミスによる障害がベント作業の遅れを招いていたということが描かれていた。

一つ目はベントの弁の開閉は電気式しか想定していなかったということ。
マニュアルにはそれしか書いていないのだから。
非常対応訓練もされていないので実際にその弁がどこにあるのかも図面上でしか知らない状態。
二つ目は手動での開閉を想定していないからとても回しにくい。
高濃度放射線下での作業となり、一秒を争う状態でそういう設計は障壁となる。
三つ目はそもそも高濃度放射線下での作業となるような場所に弁を置いていること。
海外の例を挙げていたがそこでは弁はごく普通に作業できるような場所にあった。
ついでにいうと放射性物質をフィルタで百分の一程度に取り除いてから放出するようになっている。
実際に作業者は一つ目はなんとか弁を開けたが二つ目は高濃度すぎて弁まで到達する前に引き返すことを判断した。
結局は現場での手作業でのベントはあきらめて電力車待ちとなっている。
つまりベント作業での律速段階は電力車の到着ということになる。、

このベントのための電力車の手配は「事故調査報告」でも出てくるくだりで「菅総理が口を出した案件」のことだろう。事務方が「総理がこんな細かいことに口を出すのはぞっとする」と揶揄したことでもある。
この部分が報道でもクローズアップされたのだがそのことに私は違和感を持っていた。
この再現劇を見ていてその理由が分かった。

そもそも爆発を抑えるにはなにが必要だったのか。
電力である。電力が無くなり冷却ができなくなった。
もしくは冷却水を循環するためのなんらかの手段である。

全電源喪失という事態に陥ったのだから東京電力は全力を挙げてその事態の回復に努めるべきなのは明白である。
電気がないと原子炉の状態を監視する計器すら正常に動かない。
かろうじて計器を動かすバッテリーが届いたのが全電源喪失から4時間かかっている。
制御室は窓がないので外に日があっても真っ暗なのだ。その明かりの電気すらない。
ベントが云々関係なく、いや、政府や役人の判断以前に電力の回復を行うために最大限の努力を遂行するのが当然だろう。
もちろんそのことに政府の許可などは不要だ。

もう分かったと思う。
ベントに必要云々の前に少しでも電力の回復を行っていないとおかしいのだ。
総理が電源の指示をするような遙か前に、つまりベントを行うかどうかという政治的論議をする前に電力源を現場に送り出していないとおかしいのだ。
東京から送り出すとして福島まで4時間は余裕でかかる。
それを考えても仮に現場で余っても良いから送り出さなければおかしい。

爆発を招いたのは政治行政とかそんなちゃちなことではない。
炉を冷却循環できなくなったこと。
電源を全喪失したこと。
電源喪失を素早く回復する手段を持ち合わせていなかったこと。

そういった物理的な現実が全てであったことがこの再現劇は物語っていた。
そしてこれらを想定し準備をする”義務”が誰にあったのかは言うまでもあるまい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/03/03

公務員給与削減「憲法を二重三重に蹂躙」提訴へ

リンク: 公務員給与削減「憲法を二重三重に蹂躙」提訴へ : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞).

同法で国家公務員給与は、4月から2年間、人事院勧告分を含め平均7・8%削減される。月給20万円以下の25歳独身の一般職員の場合、月1万円弱の削減だが、45歳の本省課長の場合は月約7万円、局長級は月10万円以上カットとなる。

一見すると高額カットに見えるが、実は元がいかに給与が高いかがよくわかる数字である。
そもそも平均7.8%というのは下が5%から局長クラス以上は10%という根拠の無い基準からあるわけだが、とりあえずその是非はおいておく。
局長で10%減で月10万以上減ということは月100万以上の給与ということになる。
課長の場合で7%としてこれも100万貰っていないと計算が合わない。
月給20万以下だけ書いて、それ以外はこの数字を書かないのはマスコミの気遣いだろうか。
算数ができれば簡単に計算できる話なのだが。
まあ、自分らもとんでもない高給取りだからなのか(笑)

しかし、国家公務員労組の反発は強い。全労連系の日本国家公務員労働組合連合会(国公労連)は同日、「人勧を大幅に超える賃下げを議員立法で行うという、憲法を二重三重に蹂躙(じゅうりん)するものだ」と声明を発表し、訴訟に持ち込む方針を明らかにした。

こういう場合の憲法を持ち出すということは法律での根拠違反が見当たらないからこういう言い方をしているのでだろう。 その前に国家公務員の給与は国家公務員法でその基準が定められている。

第六十四条  前条に規定する法律(以下「給与に関する法律」という。)には、俸給表が規定されなければならない。 ○2  俸給表は、生計費、民間における賃金その他人事院の決定する適当な事情を考慮して定められ、かつ、等級ごとに明確な俸給額の幅を定めていなければならない。

民間賃金並みにしろ、というのは法律で明示されていることである。 つまり現状が違法状態なのであって、今回の措置はその違法度を緩めているレベルであってその是正策が問題ということ自体がおかしい。 さらにいうと期限付きで戻すというのが前提なのもおかしい。 人事院勧告が生ぬるいから議員立法でやっただけのことではなかろうか。

ところで給与だけでは無く給与相当の他のことでも民間並みをおおきく逸脱しているのでは、ということを某経済評論家が言っていた。

ひとつはボーナスの積立金。
ボーナスというのは会社がいちどきに出すわけでは無く、給与の一部として積み立てていくのが通常だ。これが予算額でみると給与額の11%にもなるということだ。
実際の退職金額でみても民間平均とはかけ離れているということである。

もうひとつは年金の積立金。
年金の積立金は天引きだけでは無く、会社側が同額を折半して出すというのが通常である。
これも予算からみると給与額の22.7%相当が積立金に回っていると言う計算になり、しかし実際の給与からは7~8%が天引きされているということである。
どこかおかしいと考えるべきであろう。

予算額というのはごまかしようのない数字だからきちんと数字をみて考えればおかしいことは明白だろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

BSのチャンネルが増えた・・・が受信できないものがある

今月からBSのチャンネルが増えた。
実際はちょっと前から増えていたのだが、今回の増加で一区切りと言ったところのようだ。
殆どが有料チャンネルなのだが、無料チャンネルもいくつかあるそうだ。

うちはひかりテレビに入っているのでどのチャンネルも既に見るものは見ており、特に嬉しいという感覚は無い。

ところがちょっと気になったことがあったので調べてみた。
それはチャンネルによっては「放送が受信できません」というメッセージが出ることだ。
全部では無く「アニマックス」「ディズニーチャンネル」「FOX(238)」「放送大学」は受信できるのだが、それ以外は受信できないという状態である。
まずはDPAのページに行ってみる。
とても分かりづらいが迷ったあげくにこのようなページにたどり着いた。
一部を引用する。

(2)  集合住宅等の共同受信設備で受信している場合
ご利用している共同受信設備の管理者にお問い合わせください。
(3)
ご自宅のパラボラアンテナで受信している場合
3つの状態に分けられます。
① 現行BS○、BS新チャンネル○、110度CS ○
② 現行BS○、BS新チャンネル○、110度CS ×
③ 現行BS○、BS新チャンネル×、110度CS ×
110度CSに対応している状態 ①、或いはBSデジタルに対応している状態②であれば、BSの新チャンネルは視聴可能です。試しに110度CSの無料放送を選局して受信できていれば、BS新チャンネルも受信できる状態①ですので、事前に確認頂くことをお勧め致します。
3月以降も新チャンネルの視聴ができないときは、パラボラアンテナ、配信機器(同軸ケーブル、合波器、分波器等)がBSデジタルに対応していない状態③と考えられますので、電気店等に確認、交換のご相談をお願い致します。

(2)は相変わらずの丸投げであるが、(3)にやや詳しく書いてある。
なんのことかわけが分からないと思う。私も「は?」といった感じである。
まあ、それでもだいたいの察しがついてくる。
おそらくBS新チャンネルは電波の周波数が高いのだろうと。

所詮、特殊法人は無能なのでこういう時こそWikipediaの出番である。
衛星放送のトラブル解決の基礎知識はまずは放送局と衛星のトランスポンダの関係を把握することである。
確認してみると既に更新されていて感謝である。

物理チャンネル(BSデジタル放送)の一覧を見ていただきたい。
デジタルBS放送においてのチャンネルというのは実際のチャンネル(物理チャンネル)と殆ど関係が無い。
地デジもそうなのだが、デジタル時代では物理的なものと人間に分かりやすいもの(放送業界での都合?)とが異なってもよいとしてテレビ側でうまいことやっているわけだ。
BS-1やらBS-3やらなんだこれ?と思った人はこの表を見ていただくと良いだろう。
要するにチャンネル番号が大きい方が周波数が高いのだ。
周波数が高いとどうなるのか。
それはアンテナ線の品質が悪かったり線が長いと信号が弱くなりやすくなるのだ。

これは地デジになったときも起きた話で、VHFしか見ていなかった家庭(地域)では地デジアンテナを立てただけではダメで屋内配線を変えざるを得なかったというケースはよくある話だったようだ。
これは地デジがUHFというVHFより高い周波数の信号を使っているためで、周波数の低いVHFのときは電波信号がテレビのところまで来ていたのだが、周波数が高くなったせいで途中でどんどん減衰してしまってテレビまで届かない、という理屈になる。
その為に、家電量販店では「地デジ対応アンテナ線」とか分配器とか色々販売された。

BSに話を戻そう。
物理チャンネルの一覧をみると従来の番組は全部BS-15までにある。
新チャンネルでBS-15以下のものは「アニマックス」「ディズニーチャンネル」「FOX bs238」「放送大学」となる。
実際に見れている番組と見事に一致している。
一方でBS19以上のチャンネルは全部「受信できません」となっている。

これは偶然では無く、うちの環境ではBS-15までは電波が通るのだが、それ以上は通らないようなテレビ線の配線設備になっているのだろう。
ちなみにCS110度の案内チャンネルも映らない。

というわけで理屈がわかってすっきりとした。

やや小難しい話になってしまったが、要するに「アニマックス」「ディズニーチャンネル」「FOX bs238」「放送大学」が映って、それ以外は映らない(受信できないの類)という場合はテレビが悪いわけでは無くて、アンテナとか配線のあたりの問題であると考えた方が良さそうと言うことだ。

うちは共同視聴なのだが、しっかりと「地デジ、デジタルBS対応」と管理側は言っていたのだがこういうオチである。
まあ、実際に今まではデジタルBSは全部普通に見れていたので問題はなかったのだが。

ところでDPAの説明ではCS110の案内チャネル(無料放送はこれぐらいしかない)が映るかどうかを書いているが、これはBS-23よりCSのほうがちょっとだけ周波数が高いという関係だからCSが映ればBS-23等も映るはず、ということなのだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年2月 | トップページ | 2012年4月 »