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2012/01/12

Business Media 誠:日本とフランスの原発、どう違うのか? (1/8)

リンク: Business Media 誠:日本とフランスの原発、どう違うのか? (1/8).

およそ電気製品(家電製品)での設計の基本中の基本なのだが、安全を担保するのに“電気を使ってはいけない”というのがある。
電気製品の危険性というのは例えば爆発する、感電する、火を噴く、煙を出す、等々がある。
電気製品は原発に比べれば安全を確保するのは楽であって、供給される電気(普通はAC100V)を遮断すれば良い。
外からのエネルギーを遮断すればそれ以上は被害は酷くならない。
あとは内部で燃焼するものがなければ良い。金属で遮蔽したり難燃性のものを使ったりなどの対策が有る。

遮断する手段はまちがっても電気を使ってはいけないということだ。
最も単純で簡単で確実なのは“ヒューズ”という仕掛けだ。
機器に想定以上の電流が流れこめば自分で発熱してその熱で線が物理的に切れる。

誤ったやり方は例えばマイコンで電流(発熱)監視をしてリレーで切る、などということだ。
まあ、ヒューズが切れる以前の異常状態を検知して事前回避する、という目的にいれることは否定しない。
しかしこれをいれたからといってヒューズを回路から取り除くのは大間違いである。

マイコンが暴走してロックしたらどうするのか。
マイコンの入力端子が壊れて監視ができていなかったらどうするのか。
いくらでも“想定外”のことは起きえるのだ。
一端火災を起こせばとんでもない大事故になるわけで言い訳は一切通用しない。
だからどうころんでも大問題にならないように設計するのが“当然”のことなのだ。

原発が他の発電方式と比較して何が怖いかと言えば、放射能云々は別としても外からの燃料を遮断しても依然として発熱を続けて大惨事につながることだろう。
燃料を常に供給し続ける必然がないことは原子力の美点とされるが、安全観点で言えばかなり危険なものに見える。

今回の事故の主原因として冷却システムの停止やらがあげられるが、そもそも冷却システムが停まっても大丈夫な設計になっていないのが根本的にまずいということになろう。
冷却システムが停まったことで水素発生となり、水素爆発につながったとされている。
つまり水素発生しても問題なければよいわけで、それが一番上のリンク先に書いてある「無電力で水素吸収するシステム」となるわけだ。
ここで水素吸収を電気を使ってしまえば、またこの水素吸収装置の電力喪失によって動作せずに爆発、となるわけだ。

冷却システムが動作しなかった上に代替え手段がなかったのも問題とされる。
“水をいれるところ”は建物で言うところの三階の高さにあったという。
なぜかあまりいわれないがこういう設計も大間違いであろう。
私が前にブログで“海から水を誘導して満たせばいいじゃないか”とか言ったが、実はそんなことはできない設計になっていたわけだ。
ちなみにそんなことはこの原子炉よりも新しい原子炉では解決されているようで、例えばもんじゅでは一階よりずっと低いところに炉が有り、やばい場合には周辺のプールから容易に水が流れ込むような仕掛けにしてあるらしい。
普通に考えて地下三階をつくるほうが普通に三階の建物をつくるほうがコストがかかるわけで、おそらくそんな理由なんだろう。

同じくリンク先の記事を読んでいくと、日本の40年前の炉は老朽化しているから危ないだけでは無くて、設計が古くて根本的に安全性確保が甘いというのが大問題ということが見えてくる。
もちろん政府やらはそんなことに気づかない訳が無いとは思えないが、そんなことを言うと大問題になるので老朽化ということにして40年経った炉は止めていくと言っているのだろう。

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