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2011/09/29

ライター規制

リンク: ライター規制:火遊び防止へ27日から実施 業者に苦情も - 毎日jp(毎日新聞).

独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)によると、05~09年に全国の消費生活センターなどから通報のあったライターが原因の火災は169件。うち13件が12歳以下の火遊びで、5件で死者が出ている。NITEは「子供は火を前にぼうぜんと立ち尽くすケースが多く、被害が拡大しやすい」と分析。

まずこの分析自体に疑問を持った。
169件のうち13件が12歳以下の火遊び。
逆に言えば156件が13歳以上の火遊びか火の不始末ということになる。
こういうものをいじりそうな年齢を3歳程度からとすれば分布として3~12歳で9年で13件なので1.4件/年。一方で13歳~90歳として77年で156件なので2.0件/年。
実は13歳以上のほうが事故率としては深刻だと言うことが分かる。
下が3歳で上が90歳というのは13歳以上が少なくなるようなやや大袈裟な取り方だがそれでもこうなる。

つまり集計上は12歳以下を問題視するのは間違いであり、むしろ13歳以上の事故要因をしっかりと対策するのが全体の事故数を減らすのが有効、と考えて対策をとるのが適切な処置であり、小さい子供云々だからといって恣意的にターゲットを作るのは対策として不自然であり不適切である。
(そもそも12歳を区切りとする是非はおいておく)

被害が拡大しやすいというのは希望的観測に近く、通報があった火災というのだからそれなりの規模の火災であるはずだ。

「ぼうぜんと立ち尽くす」ことのない13歳以上のほうが件数が多いというのはどういうことなのか。
死者数はどうなのか記事に無いためわからないのだが、どちらも死者は出ているはずだ。
なぜなら火事による死者数というのは現代では深刻な死因だからだ。

そもそも火災原因としては寝タバコなどタバコ要因が多かったと思うがそれに対する規制や対策はどうなっているのか。
取る順番が間違っている。

数年前に大問題となった家電製品のPSE問題の発端も発火・火災による死者数と言うことになっていた。
あの時も現実に問題とは思えない検査方法を槍玉に挙げて新検査法に通らないと販売させないというトンデモ解釈を行ったのだがこのときも理論的におかしかった。

今回はチャイルドレジスタンスということで非常に固い操作にしたそうだ。
テレビで見た限りでは相当固い感じで大人でも女性は厳しい感じを受けた。
障碍者やなんらかの要因で筋力の弱い人、お年寄りなどに厳しいのは間違いあるまい。

さらにはおそらく火花を出すだけであろう着火器具についても同様の規制をするという。
もはやわけがわからない。

そもそもたかがライターなのになぜ親の管理責任を問わないのか理解に苦しむ。
喫煙者ならポケットにしまえば良いし、家事に使うのなら棚の上に置けば良い。
仏壇なら奥にしまえば良い。
子供の手に届かないところに置けば良いだけだ。
ずさんな管理をしている大人・親の責任が大きいのでは無いか。
実はこういう話の展開でも問題は子供では無くて大人である。

自分が子供の頃の記憶をたどると、私はあまり火遊びという記憶が無い。
庭での落ち葉を燃やしたりその後始末、花火での火の始末、台所でのガスコンロを使った料理(最初は手伝いから)、小学校では可燃ゴミは自前の焼却炉で燃やしていた。
別に火なぞ珍しいものでも無いし触れば熱いし火傷もする。
紙や布というのは容易に燃え上がるし水やら土やらをかければ消える。
フライパンや鍋が発火すれば蓋を閉めれば良い。
そんなこんなを親やら教師からも教わったし自分でも理解していった。

今の子供というのはそんなに火が珍しいのだろうか。
親も火の扱いをきちんと教えないのだろうか。

動物というのは基本的に火を怖がる。
だから子供というのは本能的に火は怖いはずだ。
しかし便利でもあることを知っているからこそ興味を持つ。
その端境が「火遊び」であると私は理解している。

だから火なんぞ別に珍しくも無い、火遊びなんぞいまさらやらない、くらいに日頃から火に接させれば火遊びなどしない。
例えば仏壇でも墓参りの時でも蝋燭や線香の火を子供につけさせる。
火を使って料理を手伝わせる。
ガスコンロを毎度のように子供自身の手でつけさせるだけでも全然違うはずだ。
料理で無くてもお湯を沸かすだけでも良い。
それが無理なら一度で良いから大人の監視下で飽きるまでライターで火をつけたり消したりを繰り返させれば良い。
むしろ飽きてからさらになんども罰ゲームのように繰り返させれば良い。
そうすればライターが嫌いになって子供のうちは二度とライターを触りたくもなくなるだろう。

この処置は危険なものを安全なものに改善した、わけでもなんでもない。
もしかしたら使いづらくしたせいで新たな危険が増えるかもしれない。

冒頭で13歳以上のほうが危険度が高い、と指摘したのはその意味もある。
確かに小さい子供の要因の事故は減るのかもしれないがその上がかえって増える危険性は無いのか。
その点についてきちんと検討がなされたのか、極めて疑問に感じるわけである。

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