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2011/06/12

USB-HDD録画テレビが増えていますねえ。

最近USB-HDDをつないで録画できるテレビが増えている。
(以下、特に断りの無い場合は録画テレビと略す)
お手軽で安く録画機能をつけられるということで各社とびついているようだ。
その一方で安易に機能追加しているメーカー・機種も有るようで、色々な問題も聞く。
AVファンとしては正しい認識をしてもらいたいという思いがあるので書いていきたいと思う。

私自身、Z7000やDTR1といったものを使っておりその中で感じたことである。

・シングルチューナー機は想像以上に使い勝手が悪い。

初期の録画テレビでは普通にダブルチューナーで問題は無かった(テレビ専用とレコーダー専用で2つ)が、最近いわゆる安物テレビに特長として録画機能をつけて差別化したいという思いがあるのか録画機能をつけているようだ。
これに釣られてうっかり買ってしまう例もあるのだろう。

これはレコーダーを地デジチューナーとして使っていたりした場合もそうだし、D-TR1でも同様なのだが、実は結構不便だったりする。
単純な話で、録画が始まると今見ているチャンネルが録画しているチャンネルに切り替わってしまう。
原理的に当たり前の話なのだが分かっていても結構ムカッとする。

確実に録画する番組は自分がテレビを見ていないとき、と割り切れる人限定と考えるべきだろう。

この他にもレコーダーでは当然あるような機能・性能に制限が多い。

・デジタル放送のそのまま録画しかできない。

レコーダーの感覚で買ってしまうと、そのギャップに苦しむことになる。
この録画機能はTS録画のみだ。(DR録画というほうがレコーダー的か)
簡単に言えば放送の電波を見れる直前の情報に変換した時点でそのままHDDに流して記録している以外の機能はない。だから安く作れる。
それゆえに録画したものを再生するだけ。
編集もできないし、圧縮して録画(いわゆる何倍録画モード)なぞない。
もちろんBDにダビングなぞもできない。(この辺は一部機種で可能なものもある程度)
この辺は今後機能追加されてくる可能性もあるが、よく調べてから買わないと落胆するだろう。

再生に関してもレコーダー比で機能が少ないものも多いだろう。
早送り巻き戻しや一時停止はさすがにあるが、スロー再生や早見再生。コマ送り/戻しが無かったりする。(Z7000では早見はあるが無い機種も散見される)
チャプターがないのでスキップは番組単位になる。(それはそれで便利だが)

・外部入力からの録画ができない。

デジタルであるHDMIもダメだし、アナログもコピー制御の有無にかかわらずできない。
なぜかといえばこれらの機能の実現には別途コストがかかるからだ。
HDMIをそのまま録画するとビットレートが高いのでUSB-HDD側の記録速度が追いつかないケースが出てくる。
2.5インチでは遅いものが多いし、放送録画だけの現状でも録画テストで追いかけ再生テストで失敗する物も実在する。
またそのまま録画だから録画可能時間が放送と比較して数分の1になってしまう。

ハイエンドテレビから今後これらの機能がついてくるかもしれないが、現状できるものは皆無といって良い。
(実際にBDへの録画機能のついているアクオスでは後期モデルにアナログ録画が追加された)
よく調べて必要ないことを自分自身で確認すべきだろう。

・追いかけ録画はできるか。

特にタイムシフト目的で買う時は注意しなければならない。
テレビでは確認したことは無いのだが、今使っているひかりテレビチューナーのUSB録画機能は追いかけ録画ができないので不便している。

・その他の制限は無いか。

Z7000とDTR1での制限だが、録画再生中に“上書き録画予約”が実行されると一端再生が停止してしまい、録画が始まるまでの数分程度は再生ができなくなってしまう。(ただの録画予約の場合はこの問題は起きない)
困ったことにこの時はたいがいCM集中時間であり実に間が悪い。
こういうことは表に出てこないので実際に使ってみないと分からなかったりする。

・他のテレビには録画したものをもっていけない。

録画して溜めるのに便利だと勘違いしている人も多い。
著作権保護の問題でそのテレビで録画したものはそのテレビでしか再生できない。
さらにいうとテレビが万一故障して基板交換修理になったりテレビ交換になっても再生できなくなる。
ディスクへの記録なら他のレコーダやプレイヤーで再生できるが、それと同等に考えるのは間違い。
これはテレビメーカーではどうしようもないことなので諦めるしか無い。
(なお、怒りの矛先は著作権保護を過剰に訴えている方々にするのが筋である)
同種の機能でホームネットワーク(DLNA)のHDDに録画できるものなら可能なためそれと混同する人もいる。
もちろんPCにつないでも再生なぞできない。

・USB-HDD自体の信頼性問題

USB-HDDの信頼性は比較的低いのが通説だ。
そもそも一時的なバックアップ等や持ち運び用途と考えられているため、まっとうな信頼性では作られていない。
レコーダーが専用の基準で選別されているのとは異なり、基準はかなり甘いと考えた方が良い。
もちろんこんなものは確率論なのでハズレを引くか引かないかだけの問題であるが、レコーダーに比較して故障の危険率が高いと言うことは覚悟しておいた方が良い。

・USB-HDDを再度PCで使いますか。

Windowsフォーマットではなく、独自フォーマット(と称しているが実際にはLinuxで扱えるフォーマットのようだ)で初期化されるため、再度PCで使うときは面倒だ。(できないということではないが)
単純にWindowsからフォーマットだけではまた使えるようにはならない。
テレビメーカーからしてもサポート外の話。
もちろん、専用で使い続けて不要になったら捨てるのなら問題ないことだが。

・最後に

こんだけのトラブルが想定されても(あっても)各メーカーが製品を投入しているということは、それだけこの機能がかけるコスト以上に売れ行きを左右しているということなのだろう。

USB-HDD録画があればレコーダーは要らない、と極論する人もいるが、それは言い過ぎでレコーダーの一部の機能を肩代わりしているに過ぎない。
それは見て消しやタイムシフトだ。
一度見れば十分ですぐ消しても良い、ディスクにいれることなんかいままで一度も無い。
そんな用途ならば、上記のデメリットは殆ど無くメリットが大きく上回る。
レコーダーにはレコーダーの役割が有る。
レコーダー機能がテレビに入った、と早とちりはせずに、自分の用途をよく考えて選べば良いだけの話だ。

ちなみに私はテレビでの録画と番組重複した時はD-TR1で見て消しにしている。
取っておくのはレコーダーでも録画と使い分けている。

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