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2010/12/25

「遮断」はいいのだが。。

リンク: ネット児童ポルノ:業界も「遮断」へ本腰  - 毎日jp(毎日新聞)
まあ、やるべきだよなあ、でも技術的には結構難しいんだよなあ、と思って記事を眺めていたら

SWGメンバーは「DNSブロッキング」と呼ばれる比較的安価なブロッキング方式を導入する意向だが

おいおい、ずいぶんとこれは荒っぽいと。
例えばここのサイトは
(1)http://eldar-star.txt-nifty.com/etc/
なわけだがDNSブロッキングとなると良くても
(2)http://eldar-star.txt-nifty.com/
の単位になる。
が、おそらくは
(3)http://txt-nifty.com/
の単位になると思われる。
ニフティ外部のシステムで分類できるのは(3)の範疇だから規制制御できるのはここまで。
(2)を分類するのはニフティの管轄になる。
多くの他のブログやレンタルWebサイトではこれ以前で、個人単位では(1)のレベル。
これが記事中での

この方式はサイト単位でアクセスを遮断するため、同じサイトに含まれる児童ポルノ以外の画像までが閲覧できなくなる問題が生じやすい。

の話になる。
要するにココログに該当サイトがあって遮断が起きれば当然このブログも一緒に遮断を食らう。

ここまで厳しい事態になっても肝心の効果はどの程度なのか。
ひとことでいえばアングラサイトは迂回をする。
アングラサイトは名前を持っていない、DNSによる名前解決を必要としない。
最近は少なくなったがサイト名のところが数字になっているのがそれだ。
その数値を普通のサイトに貼ったりして誘導する。
ではその数値で遮断をすればいいのではと考えるが、それはもっと弊害がある。
IPアドレスは固定していないほうが普通。一時的に借用しているという形だ。
接続する(ログイン)するたびに変わるのが普通だし、いつ変えられても文句は言えない。
固定が欲しい場合はさらにお金を出して“買う”ということになる。(それでも所有権はなく賃貸のようなもの)
そしてアドレスが変わったらそのサイトを自動的にアップデートする仕掛けを作っておけばいい。
アドレスだけ貼っているサイトを遮断するのは難しい。

要はDNSブロックでは効果が薄い。

ちなみにこんなことはWebに多少詳しい人なら簡単に思いつくことだし、実際に既に行われていることだ。

遮断はすべきだろうが、荒っぽすぎるやりかたはダメだろう。
この例に限らず、規制する側は技術的に乏しく、規制される側が技術的に高く狡猾だ。
そして副作用の強く効果の薄い規制方法を強行してしまい多くの人への不利益になってしまう。

仮にこのままのレベルならこの仕掛けを使って簡単に特定Webサイトへの攻撃に使える。
特定Webサイトを直接攻撃する必要はない。
そのWebサイトの運営サーバー(の一部)を借りればよい。
いわゆる業者やISPのレンタルサーバーを利用してるサイトが普通だろう。
そしてそこにここでいうポルノサイトを構築する。
通報されて遮断されればそのサーバーごとになるからその特定サイトも遮断に追い込める。
遮断というのは全く見れなくなるのだから、もっとも強力な攻撃。
もちろん永久に遮断ではなくて対応は取るだろうが必ずタイムラグがある。

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2010/12/24

東京都のなんたら規制について

私は東京都民ではないので直接文句を言えない立場だ。
(ちなみに東京都に住みたいとも思わんしむしろ忌避している。買い物をするにはいい場所だけどね)
しかしその影響は全国的に波及する可能性がある。
そこがまず根本の問題だと私は思う。
なんであれ、出版物が東京で規制されたら商売をやっていけないので日本レベルで潰される。
それがたかが一地方自治体の暴走で起きてしまう。
これが国家の法律の問題ならまだなんとかなる。
直接的にも日本全国の議員が意見する権利があるからだ。
しかし東京都議会ではダメだ。
卑怯だ、という感覚すらある。

根本的には東京都をここまで大きくし、のさばらせてしまったのが悪因なのかもしれない。

規制はどうやら中立機関ではなくて、最終的には都知事判断だという。
つまり誰が審議するのかは都知事次第。
いわゆる知識人なるものを召集するのならともかく、下手をすりゃ東京都役人だろう。
仮に委員会を設置しても、基本はイエスマンの知識人で占めて、パターン的には一人ぐらいは業界側を入れて意見は聞いたという形式をとり、それだけで最終的には数で決めるという形。
まあ、この件に限らず、よくある手法だ。

この議決を受けて主要10出版社が東京都のアニメフェスタをボイコット宣言をした。
それに対して「理解に苦しむ」と役人がほざいたという。
まあ、役人としての人工無能的発言なのかもしれないがこんな理解すらできない役人(に近い人間が)規制審議をするのでは絶望せざるを得ない。
ちなみに私はボイコットは当然、よく決断した、と高く評価する。
(正直に言えば角川はあんまり好きじゃないんだけどね)

理解できないのが「ほとんどないから規制しても問題ないじゃないか」「実際に規制にかかることはないよ」といって賛成している連中。
規制の対象となることが実際に起きないのなら法で罰則を決めてはむしろいけない。
法で規制するのは、起きる頻度は少ないにしろ極めて重大なこと(殺人など取り返しがつかない犯罪に対するもの)、逆に重大度は低いものの、問題視される案件があり、その頻度が極めて多いため、規制を設定しないと収拾がつかなくなることだ。
例えばタバコの歩行時喫煙への規制があげられる。

例えば学校の校則を考えてみればよい。
「学校へのヘリコプターでの通学は禁止です」
そんなものを載せるだろうか。
バイクや場所によっては自転車も禁止されている場合があるがそれは起こりえるから記載しているのが普通だ。
しかしヘリコプターなんか載せない。
仮にあったとすれば頭がおかしいか、実際に過去に実例があったのだろう。
例えば「学校への牛馬での通学は禁止です」
東京都ではまずないだろうがもしかしたら地方ではあるのかもしれない。
それだけ牛馬が身近であり、交通手段として使われていたとしたらありえるケースだからだ。

規制というのはありえるから設定するものであって絵空事での想定で設定してはいけない。
むしろ弊害(副作用)のほうが深刻となるからだ。
今回のような、仮に一部であっても反対が起きているのならなおさらだ。
その規則が良い悪いの問題じゃない。

だから私はぶっちゃけ規制の範囲とか内容とか、どのアニメ・コミックが規制にかかりかねないとか、そんな細かい話はどうでもいいと思っている。
もっといえば青少年の影響とか良く分からない。
ただ現在のアニメ(よほどアングラなのは知らないが)のレベルで性の感覚が異常になるとは到底思えないし、本気でそう思っているのなら子供を馬鹿にしているにも程があると思う。

そんなことより、こういういい加減な感覚で都が規制を打ち出して可決されてしまったということに懸念を抱いているだけだ。

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2010/12/23

ガラパゴスステーションをいれてみた

ガラパゴスステーションとはシャープの電子書籍リーダーのガラパゴスとPCをリンクするためのソフト。
電子書籍のラインナップがどの程度か自分でも見てみたくなったので入れてみた。
無償ダウンロードで会員登録などは不要なので興味のある向きは入れてみると良い。
ただ問題はアンインストーラーに不具合があるようなのでちょっと試したらすぐに消したい、という人にはお勧めしない。当然その不具合に対するアップデートは準備中とのこと。

ちょっと使ってみた感じでは可も不可もなくといったところか。
どちらかといえば不可。
大企業にありがちな、頭の中だけで考えて仕様書を書いてどっかに作らせたような、血の通っていない感じのソフト。
こういうやり方をすると「ちょっとここをいじれば使い勝手がよくなるのに」ということができなくなる。

一言で言えばPCの画面が狭いと結構しんどい。
うちのモニタはWUXGA(1920x1200)なのにそれでもスクロールな場面がある。
まあ、アマゾンなどのECサイトでも同様といえばそうなのだが。。
全体にスカスカで特にサムネイル一覧風の画面でスカスカなのが腹が立つ。
余白がいっぱいあるのに表紙絵とタイトルと作家名しかないのだ。

逆に言えばアップデートの余地が満載というわけで、シャープの本気度はこのツールの更新度合いによって見て取れるのかもしれない。

まあ、ガラパゴスの場合は本体での購入もできるのでPCでの購入だけで判断するのは間違いという面もあろう。

さて肝心のコンテンツを見てみるとラノベ(ライトノベル)の多さが目を引く。
読んで捨てのスタイルが多いラノベは電子書籍には適しているコンテンツだろう。
私はラノベはよく知らないので評価できないが、アニメにもなったものでラノベ化もしたものがちらほらと見られる。
一方でコミックは少なすぎて評価に値しない。作家で言えば二人だけだ。
辞書や語学学習関連も英語は結構あるのだがそれ以外は無いと同様。
小説などもそれなりにあるのだが鮮度的にどうかなという感じ。

これらをみていて思ったのだが、蔵書が何万冊、というのは確かに重要だが、新刊をどれだけフォローできるかが重要なのかもしれない。
別に話題の新作に限った話ではない。
本屋で新刊チラシを配っているのはよくみかけるし利用もする。
それと同じことをせっかく本体で購入できるのだから新刊発売予告とか購入予約とか今日発売知らせとかそういうのをやったらかなり違うと思う。(予定はしているようだが本当にチラシを配るだけで購入画面への誘導とかが無い様子。それはどうかと思う)

それにしても分類とか検索とか作家での検索とかこの作家のほかの作品お勧めとか、そういうのが乏しい。
もっとECサイトやらiTSの研究をすべきだろう。
Amazonくらいお勧めがくどいくらいでいいのではないか。
品揃えはもちろんだが購入サイトの出来で販売量は変わってくるはず。
私自身お勧めで購入に結びついている例はなんぼでもある。

さて購入書籍以外の取り扱いを確認してみる。
ひとつはXDMF変換で、これはプリンタドライバとして導入される。
任意のアプリ、テキストならエディタ等でそのドライバを選んでプリントアウトする。
例えばWebで地図を出したらそれをXDMFでプリントアウトすればよい。
タブレットサイズか小さいほうかを聞かれる。最適にレイアウトするのだろう。
名称は自動で付かないのでそれは手で入れる。
そうするとその名称表示でガラパゴスステーションに放り込まれる。
これなら印刷機能さえあれば元データを選ばないし、順当な方法だろう。
残念なのはそれのプレビューが出来ないことだ。
名称をいい加減につけてしまうと後で困ってしまうだろう。
またPDFはドラッグ&ドロップすればよい。こちらもプレビューはできないが。
まずは悪くないレベルの対応といえる。

iTunesの時のように、それの出来ではめられてしまい、iPodを結局買ってしまった、などというレベルには到底届かない。
まあ、可も不可もなく、最初としてはこんなもんだろうか、というレベルだろうか。

ただiPodだってブレイクしたのは第3世代あたりからだ。
第3世代未満はMac専用だったから知る由も無いのだが、そんなに最初から凄いものでもないだろう。

書籍を増やすのは当然重要なことだ。
その一方で、購入への敷居をどれだけ減らせるか、欲しい本を見つけさせるのはどうすればよいか、そこも重要だ。
そのひとつが書店お勧めシステムだろうがそれも悪くない。
私個人で言えば、ただそれはあまりに受動的過ぎる。
こういうのはない?という要求にどれだけ最短で案内できるか、も重要だ。
例えば書店の並べ方を模倣するのもひとつの手だろう。
平積みと背表紙だけしか見えない状態。
平積みは新刊もしくは書店お勧めの意思表示だ。
棚でおいてある場所もメッセージがある。
届きにくいところのはやはり売れてない本だし、買って欲しい本は目線の高さにある。
棚での分類もジャンルだけではなく出版社や作家での分類もひとつの手法だ。
既にラノベは500冊を超えているがそれだけあるのなら「徳間」で分けても結構あるだろう。
日本での本屋での扱い、本を買う人のプロセス。
そこをもっと追求してこその「ガラパゴス」だろう。

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2010/12/19

電子書籍を検討してみて

シャープとソニーのそれをすこし検証したいと思う。

・購入
ソニーは普通に買える。
普通のショップ、Amazonなどオンラインショップでも買える。
大手書店でも売っているようだ。
書店展示・販売というのはいい視点。
普段は本が中心で電子にはあまり興味のない人たちへのアピールというのは当然として。
書店にとって電子書籍は“敵”にみえるかもしれないが、書店で売れればおそらく結構な収入になろう。
書店でオンライン販売しても良いのではないだろうか。
実際にやるかどうかは別としてとっかかりの確保となっているだろう。

シャープはダメだ。
オンラインショップ限定で、例によってなんたら会員に加入手続きをして云々で、支払いはカードか代引きのみ。
また会員登録か(IDとパスワードか・・)とうんざりする。
Webサイトを見てもよくわからないのだが(これも問題)買ってから書籍に購入に別途IDとかが必要にも見える。
こんな面倒なことをさせて何を考えているのか。
店頭で展示したりもするが申込書をその店で配って自分で記入して郵送らしい。
コンビニでも配布するそうだがこんなのでは店頭でチラシを配っているのと変わりがない。
限定でいいから電気店店頭で契約できるとか(携帯電話だってやってるんだから)は最低ラインだろう。
「ツタヤガラパゴス」なのならツタヤ店頭でも展示販売をしないのだろうか。
ツタヤ会員であれば個人情報流用は承知は前提として簡単に買えるとかやらないのだろうか。
もちろん、書籍購入時にはIDとかパスワードが必要になろうが、本体の購入時の敷居の高さ感とは別だ。
あとダメなのは購入一台ごとにメールアドレス(しかも携帯のメアドはダメらしい)が必要ということだ。
買わせる気がないのだろうか。
たくさん駄目出しをしたが、大問題なのはユーザーの購入するシーンを想像できていないことだ。
ユーザー層、使用シーンすらも想定できていないのではないかという不信感を抱いてしまう。
スタートダッシュはまず確実に取れないだろう。
どこまで我慢できるかになる。

・本体の性能
何を求めるか、だろう。
シャープのはiPod/iPadとかぶる。
カラーなどもあろうが形や重さも志向としては同じだろう。
一方でソニーはかぶらないが、来年のAmazonのKindleとかぶることになろう。
ソニーは文庫本サイズ(置き換え)に拘ったということがわかる。
重さも文庫本より軽いというところに収まった。
それだけで大いに賞賛に値する。
厚いものが好きだったり何冊も持ち歩く人には明らかなメリットになる。
そうするとシャープはなんだろうか。
タブレットサイズの場合、家の中での新聞やカラー雑誌だろうか。
アウトドアではハンディサイズの方で文庫本だろうか。
ムービーをどこまでもってこれるか、ないと厳しい気がする。
カラーはメリットと同時にデメリットも負っている。
ここで問題なのは双方を持たせる場合、両者のコンテンツの共有だ。
しかし現在はそれを許諾する意向はないようだ。
この点でアップルのものに劣る。
また価格に割高感が否めない。
絶対的な値段ではなく、出来ることに対する価格がアップルのそれに劣る。
出来ることの簡単さも含まれる。
簡単にできなければ、それはできないことと同等と考えるべきだ。

・コンテンツ
出だしは両方とも明らかに足りない。
シャープは新聞は日経(ご存知のように新聞としては高い)だけだし、雑誌の日経なんたらもごく一部だけだ。
毎月のように増えていけばよいが、半年もなにも増えないようだと明らかに失敗となるだろう。
これはガラパゴス専用サイトをせっかく立ち上げたのだからそこで雑誌の新規参入をどんどん出して欲しいものだ。
おそらく様子見をしている層もおおかろう。(いままでに痛い目にあっているひとも多いはず)
現状ではまったく食指が伸びない。
これはソニーもシャープも同様だ。
従来書籍というより買い捨てになるような書籍・雑誌を求めたいのだがない。
新刊が欲しい。ベストセラーが欲しい。
幻冬舎にオファーをしていたソニーの姿が放映されていたがこれも当然だろう。
このあたりは売るほうと買うほうのずれなのだろうか。
何万本、というオーダーではたいがいが欲しい本はない。

・コンテンツ購入
購入に関してはネット環境が必須なのがまずひとつ。
ソニーではPCが必須で、PCでのダウンロードして転送する。
シャープはソニーと同様、もしくは無線LAN経由で購入できる形。
設定の敷居云々はあるが設定してしまえば本体のみでというメリットはあるだろう。
無線LAN搭載によるコストアップはあるが。

シャープでは本体として問題提起したがコンテンツの購入という点でも問題がある。
決済がすべてクレジットカードである。
まあ、それでもいいといえばいいのだが、従来から見ても疑問が残る。
アップルやゲーム機のコンテンツ販売では店頭もしくはオンラインでもだがポイントを購入する。
そのポイントでものを買う。
ユーザーメリットとしてはクレジットカードを持つ必要がないこと、ポイントをプールしておけばクレジットカード番号の交換が無用であること、プレゼントなどにできること、手軽に郵送(メール)できるキャッシュ代替にできること、等がある。
店にしてもポイントを売ることで手数料を得ることが出来る。
また残ポイントの死蔵は販売側の資産となる。
キャンペーンに使えるというメリットもある。
今回のような場合には限定千ポイントとか配布というスタイルがある。
これは任天堂のDSiでやっていたことでとりあえずオンラインショップを使ってみてもらうという誘導になる。
限定という言葉でお買い得感への煽りにもなる。
まあ、実際にはワンクリック販売とはいかずとも最低でもツークリック販売ぐらいにはしないとだめだろうし、たぶんなっているのではと期待したい。
ちなみにソニーでは既に行っているソニーポイントを流用できるようだ。

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2010/12/16

新しくないものには飛びつかない

リンク: 【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 日本のPCユーザーは新しい製品に飛びつかなくなった!? ~マイクロソフトの焦りは、業界全体の焦りになるのか.

繰り返しになるが、これまでの機能訴求型の提案では、これらを「SkyDriveで25GBの無料オンラインストレージ」、「オンラインカレンダーで一括スケジュール管理」、「Hotmailにおける複数メール一括管理」と表現していた。

これらの機能はなんら目新しいものでもないし不要なものだ。
日本のユーザーはリテラシーが高いので他の方法を知っているし飛びつく必要もない、ともいいたくなる。

 だが、就職活動をしている学生を中心とした、こうしたシナリオ型の提案にすれば、ユーザーはWindows Liveで提供される機能が、自らの生活において、どんなメリットを及ぼすのかを容易に理解することができるはずだ。

いかにも広告の文句で全く説得力を持たないのが残念といえる。
さてひとつづつダメを押していってみようと思う。

・「SkyDriveで25GBの無料オンラインストレージ」
写真などは既にGoogleのPicasaやデジタルカメラメーカー(世界的にみても日本メーカーが強い)のオンラインストレージサービスが普及している。
電子フォトフレームとのリンクを行っていたりする。
さらに写メを飛ばせば実家のフォトフレームに反映されるようなサービスすら行われている(ソフトバンク)。
まさにガラパゴス世界の面目躍如といったところ。
当然しちめんどくさいPCなんか使う必要がない。
日本では1000万画素を越えるカメラを搭載した携帯電話がゴロゴロしている。
それでとってメールで飛ばしたり赤外線で飛ばしたり出来る。
HDMIでつないでカメラからそのままテレビに表示したり赤外線で飛ばして表示することすらできる。
デジカメからはDVD/BDレコーダーではUSBでダイレクトに繋いでHDDに入れたりDVD/BDにダビングができる。
印刷すらプリンターでPCいらず。
こんなんでPCなんかわざわざいるだろうか。
オンラインストレージなどといってもネットワーク環境がなければ役に立たない。
それならばUSBメモリやSDメモリなどを持ち歩いたほうがはるかに確実だ。
オンラインストレージ自体だっていわゆるアップローダーなんかゴロゴロしているし、いくらでもサービスがある。
日本ではブログやホームページを開設している人が比較的多いというが、その領域に自分専用のアップローダーを開設したり、ページの余っている領域にデータをおいておく、というのも珍しくないだろう。
いまさらSkyDriveなんぞ、である。

・「オンラインカレンダーで一括スケジュール管理」
一括スケジュール管理、という言葉自体が意味不明だ。
携帯電話だけで済んでしまう、もしくは紙のスケジュール表で十分だろう。
スケジュール入力が分散しているなどとはどこのエグゼクティブを焦点にしているのだろうか。
そもそも日本ではOutlookを使っているのは稀有な人ではなかろうか。
よほどの物好きといえよう。
現代においてはWebメールを使うのが一番簡単で楽だろう。
私自身もいわゆるメーラーを使わなくなってから久しい。
まあ、会社でどうしてもExchange縛りでとなるとどうしようもないのだが。

・「Hotmailにおける複数メール一括管理」
一括管理といえばGmailが一世を風靡し定着した感がある。
なにをいまさらである。
だいたいHotmailというのは「無視されるメアド」筆頭。
SPAM対策はとりあえずHotmailとYahooを遮断するのが初歩といわれるようになってからもう何年経とうか。
そんなメアドで一括管理とはなんの冗談であろうか。
「信頼されるメアド名(ドメイン名)」にするのが先決だと思うのだがどうだろうか。
また日本のISPでは殆どの場合メアドひとつまでは無料で配っており、信頼のあるメアドとしては(携帯電話以外が必要なら)そちらを使うだろう。

なにをいまさらだがWindowsのやっていることはたいがいが数世代前には市販ソフトが、その後に枯れてフリーソフトでもできるようになり、その次にOSで取り込むという感じの順番だ。
要するになんの新しさもない。

PCの世界だけならそれでも良いだろうが、日本ではそこに携帯電話やテレビ、レコーダー、プリンターといったものが役割を代替をしている。
今年からだがとうとう“プリンター”だけで年賀状が作れるものがでてきてしまい、日本での重要PC用途のひとつが潰されてしまった。

Microsoftの提示するものはなんら新しさを感じない。
そんなものに「飛びつく」と期待するほうがおかしい。

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2010/12/12

川崎市バス「ミス続出」

リンク: 川崎市バス、「ミス続出」なぜだ? 「うっかり」「気の緩み」が止まらない : J-CASTニュース.

記事を読んでも「なぜだ?」の答えがないのでがっかりな記事だが・・・まあ、中身を見ていくと不可思議なことばかり。

10年度に入ってから、経路ミスなどの運行ミスが相次いでおり、その件数は2010年6月から12月6日までに48件にのぼっている。

10年度、つまり4月から運行ミスが増えているということ。

統計をとったのが6月から11月末+αの半年の間に48件ということ。
だいたい一週間に2回ぐらいの頻度となる。
これは確かにひどい。

ここで気になるのはなぜ“10年度に入ってから”なのかである。

9月14日の市議会でも小林隆交通局長が
「経路誤りはすべて運転手のうっかりミスによって発生しており、その背景として、業務へのなれや緊張感の欠如などが考えられる」
と分析している

とあるが、これを理由とするには不十分だろう。
ミスの理由としてはありだが、10年度に入ってから急増した理由にはならないからだ。
これが一人や二人の問題ならその人の個人的事由もあろうが

市が10年8月末に公表した調査報告書によると、経路ミスをした16人の運転手に対して原因を聞いたところ

とあるのだから少なくとも16人はミスをしているのだ。
もはや個人的な事由で片付く話ではないはず。

ミスが目立ちしたのは6月のことで、それ以降(1)運行ルートや時刻が記載された「運行指示書」の確認(2)行き先の復唱(3)車内放送に右折や・左折に ついての情報を加える(4)早朝の点呼に交通局幹部が同席する、といった対策を講じている。

私は当然ながらバス運行に対しては素人なのでなんともいえないところはあるが、この対策案で解消するとはちょっと思えない。
例えば早朝の点呼に幹部の同席、とあるが、末端の運転手に幹部のプレッシャーがあるとはあまり思えないし、仮にあっても運転席に座ってしまえば関係ない一時のものだ。
運転指示書の確認はいくばくかの効果はあるのかもしれないが、漫然と業務をしているのならその確認もおざなりとなって効果はないだろう。

それでもミスが止まらないことから、8月からは、ルートを誤り やすい交差点に局幹部を立たせた上で、ミスをしやすい交差点の前で運転手が声を出す「行き先アナウンス指定交差点」を定めた。

これは一見効果があるように思えるが、そもそもその“ミスをしやすい交差点”であることを失念すれば意味がない。
実際に

運転手は、2回とも交差点でのアナウンスを怠っていた。

という結果すらおきている。
怠っていたというより覚え切れていなかったのかもしれない。
もちろんそれは怠っていた、という結論で片付けられてしまうのだが。

これがまずいのはミスをしたことのないような運転手にまでとばっちりが及ぶことだ。
この作業を実行するにはこの“ミスをしやすい交差点”を覚えなくてはいけない。
つまらない作業負荷が増えればそれによりミスを誘発する。
シンプルにしないと事故は減らないのに、複雑化してしまっている。
対策としては失策といわざるを得ないだろう。

なにか運転手個人の問題に帰結しようとしている節もあるが、
・16人以上の作業者が起こしている
・今年の4月から急増している
・“対策”を打ったが効果がない
運転手の単なるポカミス以上のなにかがあると考えたほうが妥当だろう。

単純に考えればその4月で
・職場環境等で大きな変化があった
・新たな業務(ルーチン)が増えてそれに気を取られた
・大幅に人員入れ替えがあり“素人”が大量に増えた
というあたりか。
・大幅な退職があり新人教育が追いついていない
・従来勤務路線から変更された運転手が大幅にいた
・新規に委託先が増えてそこに問題がある
この辺も考えられる。

私は製造工場のラインでアルバイトをしたことがあるが、なにか間違えるのはなにか作業を追加された直後だ。
さらに直後からある程度慣れてくると間違える。
以前の作業と現在の作業とが混乱、ミスを誘発するのだ。
そこを越えると完全に慣れて半分寝ていても間違えることはなくなる。
頭で考えずに体が動くというレベルになるからだ。

毎日通勤で運転をしたり営業でルーチン経路がある人なら分かるが、経路なんか慣れると絶対に間違えない。
次を右に曲がってなんていちいち頭で考えない。
右にすーっと寄って曲がるときの安全確認に全神経を集中させる。

いずれにしろ何年もその経路を運転していた運転手が、4月になってからいきなり、たかがポカミスなんぞで経路を間違えるわけがない。
たとえ居眠りをしていたってそんなものを間違えるものではないのだ。

本当の原因を究明できていないから、対策も効果がないのだろう。
現場の運転手の問題ではなくて管理や対策ができないという組織的な問題となりつつあるのかもしれない。
組織的な問題の場合、まず対策は立てられない。
大概が自分の首を絞めることになるからだ。

それが分かっているからこその、市営はやめてしまえ論なのかもしれない。
まあ、ミス云々は別としても民間への経路移譲の検討というのはありなのかもしれない。
もし民業圧迫しているのならば、である。
川崎という土地からも採算が取れないということもなさそうだから可能性はあるだろう。

川崎という土地柄から推察するに、ただ運転するだけでも相当の神経をすり減らすだろう。
道が狭いからすれ違いにも神経を使うし曲がるときなぞ本当に大変だろう。
そういう緊張を張り詰めた大変な仕事をしている人の“気の緩み”とかで簡単に片付けてしまえる問題とは思えないのだ。

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2010/12/11

電子書籍

シャープとソニーが電子書籍事業を立ち上げた。
両者ともハード売りきりではなく、ソフト、つまりこの場合は書籍をどのように展開していくのか、そこが重要と(すくなくとも表面上は)強調している。
従来とはそこの点が違うとは思われる。

これはアップルや携帯電話型の事業を見習っての事だろう。
製造業では避けられていた事業形態だがこれからは変えていかないと会社が持たないという判断もあろう。

iPod(アップル)の音楽配信でもそうだったが、ともかくコンテンツが充実するまでが大変だろう。
一般人に受け入れられるラインナップを揃えられるまで我慢ができるか。
書籍が世界一クラスに豊富な日本では特に大変だ。
たった一年で新刊がコミックだけでも数千、書籍全体では数万という規模らしい。

それでもせめて有力新聞各紙や情報雑誌で「どこの書店・コンビニ」で置いてあるもの程度は揃えないと厳しいのではと思う。
個人的には書籍全部を揃えるなどと言う夢物語は生きているうちには実現しないと思っている。
必要なのは“定期的に捨て”ないといけない類の書籍だと思う。
私以外にも知人では捨てるのが面倒で新聞を取るのをやめたという人がいる。
もちろん代替としてネットの情報でいいというのもあるが。

月間・週間の雑誌の類もそうだ。
これもネット情報や飽きたというのもあるが捨てるのが面倒という理由も大きい。

これらを配信でやってくれるのなら買ってもいいかなというものがある。
シャープのガラパゴスではプッシュ風の配信(実際にはタイマー起動して取ってくる仕掛けらしい)もあるわけだが、新聞だけのようなことが書いてあるが、雑誌や書籍でもできるのだろうか。
予約しておいて発売日になったら自動的に書棚に入れておいて欲しい。

まだまだガラパゴスは進化させていくということは明言しているのでこの程度は普通に対応していただきたい。
使っていれば当然不満がでる。それを解消していくのが長続きさせることにも繋がろう。

それでも現時点では難しいだろうということで、両者ともアクロバットリーダー、いわゆるPDFファイルに対応している。
テキストの取り込みにも対応しているのが目に付く。
いわゆるOfficeではOOOでもマイクロソフトのものでもPDFファイル形式での書き込みに標準で対応しているからこれを持ち出すことも容易になる。
タブレットは10インチあるから、例えばエクセルやパワーポイントなどで作った資料を単に誰かに見せるためだけにPCを持ち運ぶことは必要はないわけだ。
iPadでもできないわけではないし、いわゆるiPadもどきのAndroidタブレットでもできるだろうが。
また取説なども最近はPDFでの提供がだいぶ広まってきている。
そうするとリンクを張っているPDFに対応できているかどうか知りたいところだが・・。

電子書籍での購入よりも“自炊”での利用が多くなるのかもしれない。
ゲームハードではハード本体と売れたゲームの本数の比率が話題になることが多い。
特にソニーのプレイステーションでは赤字でハードを出してもゲーム販売での“アガリ”でとんとんにするという戦略をとっている。
価格設定からもコンテンツが売れるというのは期待はしていないのだと思われる。
書籍側でもスタートダッシュをするための価格設定は見られない。
かなり冷ややかな見方をしているのではと見受けられる。
確かに電子書籍は今までに何度も失敗しているから当然であろう。

さて、書籍リーダーということでの販売だが端末としての観点ではどうだろうか。
ガラパゴスではLinuxベースであることが明言されているがプログラミングはできないだろう。
ザウルスほどオープンではないようだ。
ただWeb閲覧ができること、AdobeFlashのLiteには対応していることが書かれている。
そうなるとWebアプリケーションにどの程度対応できるかということが興味がでてくる。
CCSやHTML5への対応の度合いはどの程度なのか。
Flash対応ということはNetFrontではなくOperaベースなのかもしれない。

最近は端末でプログラミングできるかどうかはあまり意味がなく、サーバーサイドでの実装が端末でどの程度反映できるか、の方に興味がある。
なにか専用タグは実装していないのか、というのもある。
これは例えば携帯電話での番号キーに対するアクションを定義するとかである。

電子書籍の話ではじめたが、ガラパゴスでは配信事業者が“ツタヤ”であることがある意味不自然だ。(厳密にはツタヤとシャープの共同出資会社。ツタヤがメイン)
ツタヤはご存知のように書籍も扱ってはいるもの、メインはレンタルDVDだろう。
要するに映像配信業である。
映像配信に対しては明言を避けているがやらないともいってはいない。
この辺は(電機メーカー主導で)既にやっている“アクトビラ”やテレビやレコーダーの機能に取り込んでいる“ひかりテレビ”との関係もあるのかもしれない。

電子書籍だけではなく、電子教科書や医療部門への展開をというビジョンを取材に対して示していたが果たしてどうだろうか。
自社(系列)で賄うのか、開発キットを展開していくのか。
せっかくのタブレットなのだから情報端末としての展開は考えないのか。
既にiPadやタブレットPCでやっているが保険の説明用や販社での販売支援ツール、修理でのサポートツールや情報の吸い上げなど。
そういったところでの一般客への“露出”を強めていくのも必要だろう。

そういうのができるのがシャープやソニーといった総合家電業者の強みでもあろう。
ソニーなら保険もやっている。

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2010/12/05

ソニーレコーダーの0.5秒瞬間起動

最近、ぱっと0.5秒とかCMでやかましいのでなんぼのもんかと思い調べてみた。

とりあえずWebサイトで探す。ソニーのサイト
どうもよくわからない。待機で最小が0.08Wが目に付くがこれは起動に時間がかかる。
その次のモードがあり、起動6秒程度。これが0.2Wという。
0.2WはHDMI切の場合であり、当然これだと「ブラビアリンク」などは使えない。
(BS切でもあるがこれはBS未使用やマンション等では切で良いので無視する)
もう少し実使用では高くなろうがこの数値は立派と思う。
0.5秒よりもこっちを押すべきではないかと思う。

で、0.5秒起動の場合の消費電力がサイトのそのページには書いていない。
仕様タブもないのでカタログをダウンロードしてみたところやっと判明した

「瞬間起動モード」時の待機消費電力は、BDZ-AX2000(約30W)、BDZ-AX1000(約28W)、BDZ-AT900/AT700/AT500(約22W)、BDZ-AT300S(約18W)になります(HDMI機器制御「入」、BS/CSデジタルアンテナ出力時「入」時)

ちなみに消費電力はBDZ-AT900/AT700/AT500は37W、BDZ-AT300Sは29Wとある。
AT900等で15W程度は低下している。
ただし、消費電力というのはたいがいが最大の場合と思われる。
BDレコーダーならBDディスクを再生しながら2番組同時録画する、などのケースになるだろう。
つまり、そうすると特に何もしていない(放送受信のみ状態等)の場合はもう少し差が少なくなると考えられる。
さらになぜかアンテナ入での数値となっている。
これは最大との差を少しでも多く見せるための姑息な努力か。
これらを考慮すれば、要するに

“電源が入っている”状態よりは若干少ないものの、電源を入れっぱなしと大差がない。
自動車で言えばアイドリング状態。
これならすぐに起動できてもなんら不思議ではない。
映像出力やら一部の回路の電源を切っているだけなのだろう。

おそらくファンは回りっぱなしだろうし、少なくともこの消費電力ではオーディオラックによっては熱がこもる。

ただえらいのはこのモードに移行するのは学習で覚えてくれること。
曜日ごとに行動パターンを覚えるのというのは良い。
手動設定も出来るらしい。

なお、他社にもそれらも同様の「ほとんど電源いれっぱなし」モードはある。
0.5秒は立派だが他社の数秒と0.5秒で何ぼの差があるのかというと多少疑問ではある。
まあ、宣伝機能とはいえるだろうか。
CMで連呼するのは多少恥ずかしいレベルではなかろうか。

さて、今回の機種のカタログをながめていた点をいくつか。
(久しぶりなので前からそうだったかもしれないが)
・DVDが既にない。
ラインナップがBD・DVD機のみになっている。
確かに値段的にも下手をするとBDの型落ち、セールス品のほうが安いことさえある。
開発力を考えてもDVDはやめるのは賢明だろう。
・地アナ対応廃止
地アナチューナーを廃止している。
単純に部品コストが上がるし設計コストも上がる。
あと半年ちょっととなった今でいまさら地アナを要求する客は切り捨ててもかまわないという判断だろう。
またリモコンにボタンをつけないといけないからそれの誤押しも考えれば廃止にするのは当然といえる。
それよりもやることはたくさんある。

それにしても録画機能内蔵のテレビが増えてきている中、レコーダー機とは何をすべきものなのか、というのが問われてきているのだと思う。
簡易だがHDDからBDにダビングできるものさえもある。
私自身レコーダーはほとんど使わなくなっているわけでただ見て消しならレコーダーは要らない状態。
それでも残しておきたいものや検索機能による録画はしているため使ってはいるが。

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