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2010/11/24

「非実在青少年」を削除、再提出へ 都条例改正案 - ITmedia News

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漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く)で、刑罰法規に触れる性交もしくは性交類似行為または婚姻を禁止されている近親者間における性交もしくは性交類似行為を、

まあ、細かいところはどうでもいいのでひとつだけ。 “漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く)”と限定されているのが気に入らない。 これに限定した条文になっているのか合理的な説明はあるのだろうか。 問題となるのはその“不健全となる状況となる”ことなのだからそれがどんな描写形態かは無関係のはず。 わざわざのこの限定条件は、この条件に含まれるものに対しての“敵意”があるのだろうか。

こんな限定条件をいれさせたのは、推進積極派の石原都知事が小説家であったことも無関係ではなかろう。
しかもどういう類の小説を書いていたかを調べればなるほどと思うだろう。
そう邪推させるに足りる状況がある。

そして実写はおそらくヌード写真集の類に“配慮”してのことだろう。
宮沢りえの写真集は当時、物議を醸した。
このような条例があればかなり黒に近くなってしまう。

要するにこれは利権の産物ではないのかと邪推させる。
弱いが勢いのある業種(漫画・アニメ・ゲーム関連)の人たちを潰すために、権力はあるが衰えつつある業種(文芸小説・芸術写真関連)の人たちから圧力をかけているという構図にしか見えない。

この法律の妥当性や保護対象が云々ではなく、利権目的であれば断固反対に相当せざるを得ない。

違うのであればこのような限定条件を付した合理的理由。
もしくはこんな馬鹿げた条件をはずしての法案としていただきたいものだ。
細かい法案の妥当性の話はそこからの話となろう。

そもそもこんな境界線を引くこと自体が私には全く理解できない。
この世界での描写というを列記してみよう。
主に流通形態で分類する“メディア”としては
・映画
・テレビ
・ビデオ(映像)
・CD(音声)
・書籍(文章・写真)
・ゲーム

漫画と小説は書籍に含まれるものであり、その境目はあるのだろうか。
一般には文字が多ければ小説、絵が主であれば漫画となるのだろう。
しかしその境目はいくらでも曖昧にできる。
ただそれだけのことである。

アニメと実写の境目も実に曖昧だ。
特撮というジャンルがあるがCGもアニメと含めるのなら特撮というのはその中間にあるといえる。
最近はアニメ的な描写、よくあるのが現実にはありえないヒーローと悪の戦いを実写で撮影したものを特撮と称しているが、いわゆる普通の実写ドラマや映画でもCG合成は多い。
ハリウッドはその最先端を行っており、最近の映画は実写に見えながら実はCG合成が非常に多い。
特撮映画などとはわざわざ言わずく普通にアクション物なり恋愛ものとして上映されている。
アバターのことではなく(これはかなりCGっぽくつくっている)、どうみても普通の実写なのに合成で表現しているものは非常に多い。
トータルリコールで顔が分割されてどっきりしたのはもうはるか昔。
昔はスタントだった領域やエキストラでモブなんかも既にCGが普通になっている。
例えばスタントマンにやらせた後、顔をCGで挿げ替えたり体型すら修正してしまう。
動きだけ実際の人間で取って、CGの人物を動かすなんていうのもよくある話だ。
普通の撮影でも背景などはクロマキー合成が普通。
わざわざ実物セットをつくらず、ミニチュアでセットをつくり合成すれば従来映画表現ができてしまう。
CGでできたオブジェクトをおいたりもする。
デジタル化の恩恵で違和感が画面上で全くでない(影なども作ってしまうから)。
この辺はDVD/BDでメイキング映像を見ているひとにはおなじみの話。
もはや、実写かCGかはどっちが安くて合理的かどうか、だけといっていい。
表現としてどちらを選ぶか、単に監督や映画製作会社の好き好きなんだろう。

ましてや画像の実写か否かなども極めて曖昧だ。

こんな現代において漫画やアニメ、実写かどうかなどで区別をするのはナンセンスとしかいえない。

単に従来利権の範疇で法律を操作しようとしているとしか思えない。

非実在なんたらというのはその中の象徴的な言葉であったに過ぎず、非難が集中したのだろう。
今回はなおさらその背景が浮き彫りになっているのが滑稽といえる。

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