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2010/03/13

PlayStation Move

SCEAプレスカンファレンス「PlayStation Moveはモーションセンシング型コントローラの完成形である」と自信を見せる
ようやくお披露目となったようで「完成形」と言っているが、ぱっと見ではWiiのリモコンと大差がないし、両手持ちの様子とかも同様に見える。
完成形というのは改良を重ねてある形にたどり着くことであって、Wiiのときのような「革命」ではないということを自ら語っている。
さて、これはどの程度受け入れられるのか。

まず第一には100$という高さ。
ゲーム一本ついての値段ということだが、なにに適用されるのか。
ゲーム一本つけるより、ゲーム一本のその場で使えるクーポンをつけたほうが良いのではないかと私は思う。
そうすればかなり気持ちは緩和されると思う。

第2は反応速度への危惧感。

「既存のあらゆるモーションセンシング対応のゲームインターフェイスよりも高速で正確である」
と言いながらも
ただし、認識個数を増やせば増やすほど遅延は大きくなるとのことなので、リアルタイムゲームには2基同時使用までを奨励するようだ
とある。
高速なのに2基がせいぜいの反応速度というのはどういうことなのか単純に疑問に思う。
カメラを使わなければ高速で使うとこうなるということなのだろうが。
「PlayStaion Move」のPS3におけるレイテンシーは1フレーム以内
気になるCELLプロセッサにおける負荷率だが、これは1SPEをフル占有させることで現状事足りている
4基を認識させたときもSPEの占有は1基のままで変わらない
ただし、認識個数を増やせば増やすほど遅延は大きくなる

これらを総合すると要するにSPE1つを使うのは固定で、増やせばその台数分の遅延が発生する、というように読めてしまう。
鵜呑みにするとなにかすごい技術に聞こえるが、実は複数のSPEで複数台の同時処理をさせるのは困難なのでシーケンシャルに処理を行っているだけなのではないか、という憶測を生んでしまう。

第3は日本での展開。
先行するWiiを見ると米国ではサードはがんばっており任天堂と半々ぐらいで市場を分け合っている。
つまり割合とモーションコントローラーを使いこなしているのだ。(もちろんイコールではない)
ところが日本ではほとんど任天堂の独占。
裏返せば日本のサードはろくに使えていないということがいえる。
PS3ではSCEのタイトルが乏しいため基本的にサード頼みの構造である。
米国ではタイトルを揃えられても日本ではほとんど無理となりかねない。

第4にポリシーの問題。
リアリティや高精度な反応をどう捉えるか。
ゲームというのはある程度いい加減で自動の部分もないとゲームにならない。
シミュレーターになってしまうとただつらいだけのものになってしまうのだ。
WiiSportsResortをやってみるとその辺のさじ加減が実にうまいことがわかる。
これはレーシングゲームなどではもう十年以上も前に通った道で、本当のF1やラリーは再現できるが、そんなものを作っても普通の人には耐えられない、操作しえないものになってしまう。
普通はできないことを疑似体験させるのがゲームの面白さのひとつだとすれば、過剰なリアリズムはマイナスですらある。
任天堂はそれと値段とのバランスを考えてあえてある程度「いい加減なセンサー」を搭載したと考えれば、このコントローラーや言い方は実は「完成形」ではないもいえてしまう。
それなら緩めればいいのではないか、という考え方ももちろんあるが、ではWiiとの差はどこにあるのかとなってしまう。
後追いとなってしまった者の宿命ではあるが差を出すのは大変難しい。

第5にコントローラーの形状
プロトタイプではなにか懐中電灯かマイクかというような独特の形状だったが、結局、Wiiリモコンのそっくりさんになっている。
これを完成形というのであれば任天堂はもう4年くらいは前にほぼ完成形に到達していたと認めることになる。
これはオプションということだから良いのかもしれないが、プレステ伝統の4ボタンが×配列になっているのがなんとも気に入らない。
伝統なのはいうまでもなく十字の配列である。
これはソニーは「見て認識して押す」ボタンであるというポリシーのようで無頓着なのかもしれない。
私は特にゲームの場合、ボタンは少し慣れたら見ないで押すものだと思っている。
そこで、WiiリモコンでいうA/Bボタンもパクったらしいので現実には問題がないのだろう。
手元を見ないでポイントをしながら操作できるのはA/Bボタンが限界であろう。
一見してなにかのイメージかと思った先端の球状のもの。「スフィア」と呼ぶらしいがこれは強度的に大丈夫なのだろうか。
私でさえ振り回すリモコンをどこかにぶつけることはあるのに、先端にこのようなものをつけたらぶつけて外れることは必至ではないのだろうか。
まあ、むしろ容易に外れる形状であれば良いのだが、これが外れると修理コースではやりきれない。
基本的形状もWiiの場合は単三乾電池を使うことや横持ちを想定したためにくびれを作ることは困難だったとおもうのだが、PSの場合はそのしがらみがないのだからもっと大胆にくびれをつくり、すっぽ抜けることがほとんど起きないようにはできなかったのだろうか。

それにしてもWiiのときはコードネーム「Revolution」=革命というのはなんとも大げさだと思ったが、実は本当に革命だったのだなと感嘆させられる。
これをもって「完成形」とすればもう4年目を迎えるWiiというのは当時からかなりの完成度を持って世に出てきた、という実証であろう。
私自身もWiiのリモコンを手に入れたとき、自分で色々と思考実験をしてみたが、すごいものだと関心しきりだった。どう発展させても結局このやり方がベストであるといわざるを得なかったのだ。
一方で仕事で全力をあげて色々やっても、結局この形に落ち着くものなのだな、ということになったわけだ。
色々独自性をだそうとがんばっているのは見て取れるが、正直かなり苦しいように見える。

まあ、なんにせよ、日本でどれだけ楽しい面白いソフトがでてくるか、楽しみに待ちたいと思う。
ただ「腕をあげなくてはならない卓球」は勘弁して欲しいと思う。

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