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2009/08/18

高速道路無料化議論

選挙前になっていろんな話題がでて面白い話になっている。
その中で目玉といえるのが高速道路無料化論だろう。
賛成・反対意見がテレビなどで飛び交っていてなかなか興味深い。

私はさっさと無料化しろ論なのだが、それゆえに頭が凝り固まっているのかどうも反対意見がおかしなものにしか聞こえなくなってしまっている。困ったものだ。

財源をいわれている。
道路の財源といえば超巨大な財源があり、いうまでもなくそれは道路特定財源で、この間再度とられるようになった暫定税率を含めて、約6兆円の規模である。ガソリンのみにかかるとはいえ50%近い税率のために満遍なくとっている消費税は税率5%の現在でも10兆円と比較してもかなり巨大なものであることがわかる。
通常税率と暫定税率はほぼ同じなので3兆円+3兆円という言い方ができる。

さて、暫定税率分を一般財源に振り分けるとかいう議論があるが、これこそ受益者負担の原則から外れるではないか。
もちろん使用用途の明確化のために一般財源化する、というテクニックで言っている人もいれば、福祉や医療教育に振り分ける(といえばなんでも通るのでこういう言い方はよくされる)という論さえある。
だから余計に論議をややこしくしている。

さて、高速料金無料化であるが、借金返済と維持費合わせると約2兆円ということらしい。
福祉にまわそうかなどという論議が出るほどの暫定税率分。これが3兆円である。
どこが金が足りないのだろうか。

ただ、現実問題としては暫定税率分が他に消えてしまう(高速道路の無料化などで使うと仮定で)なくなると地方行政が危機に陥る、という論があり、話をややこしくしている。
これは暫定税率廃止論議でご存知かと思うが、“暫定”税率なのにすでに予算組み込み済みだったりこの交付税はかなり高額のために予算の支えになっているという現実があるようだ。
まあ、これは本来は不健全でおかしな予算組みをしているとはいえるのだが、しかし現実として枠組みを変えたくないということはあるようだ。

すごくシンプルに言えば、暫定税率は一度0で考えてもらう。
そもそも一般道路に関してはそうすべきだと思う。もうそういう時代になっていると思うのだ。
しかし実際には従来どおり暫定税率で徴収はする。
それを高速道路の修繕費、残りを全部あててさっさと返済してもらう。

ところで地方に住むものとして現実を書いておく。
高速道路は実に使われていない。
帰省ラッシュあたりは除いてほぼガラガラである。私はたまーにしか乗らない。
高速に乗れば大体半分程度の時間で済むが有料だからだ。楽をしたい時だけ。
一般道はどうか。
拡充工事を頻繁に行っている。無論渋滞緩和が目的だからだ。
なんでもこないだ開通したバイパス(ほんの十分もない程度の経路だ)で数十億使ったとも伝え聞く。
開通まで数年はやっていたはずだ。
もしかしたら凍結した期間もあったのかもしれない。
しかしそれでわずかに私が使いたい区間でさえ、ちょっと渋滞が緩和されただけに過ぎない。
他にもボトルネックはいくらでもあるからだ。
ちまちまと2車線拡張が細切れで行われている。
悪いことに2車線拡張したおかげで、再度一車線になるところで合流が生じ、そこで速度低下・渋滞が起きるという結果になっている区間さえある。
要するにむしろ流れが悪くなっている。
そこは会社からの帰り道の途中なのだが拡張された後で確実に通過時間が遅くなってしまった。
帰宅時間にそのまま影響するため良くわかる。3~5分ぐらいは遅くなっている。
もちろん全区画2車線になればよいのだろうがいつの日になるだろうか。

さて、渋滞の原因はなんだろうか。
もちろん原因はひとつではない。
とりあえずトラックである。
トラックは基本的に経費節減のために高速をさけ一般道を走る。
一般道ではかなり頻繁にトラックをみかけるが高速ではほとんど見かけない。
トラックはどうしても始動が遅いために自然渋滞の要因になりやすい。
これが高速にいってくれればかなり楽になる。
念のため書いておくがみかけるトラックはほとんどが離れた県のナンバーである。
動機が経費なのだから高速が無料になってくれれば間違いなく高速にいく。

現状で渋滞対策費として9000億とかのお金が使われているという。
決して無視できる数字ではない。
その全額が高速への移動でなくなるとはいわないがかなりの効果があると思う。

無料化反対論者の中には受益者負担を言う。
自動車利用者の中で1/10しか使わないというが、それは有料だからに他ならない。
無料ならもっと積極的に使う。
一般道をむしろ避け高速を組み込んで効率よくプランを立てる。
旅でもそうだし、通勤や運搬でも使う人も多いと思う。

あと、せっかく民営化したのにまた官(公務員)に戻すのか、という論がある。
民営化の効果を説く人もいる。
せっかく民営会社にしたのだから別にそれはそのままで良いだろう。
どちらにしろ国が100%株主なのだから民間委託みたいな形にすればよいだけのことだ。
どうせ今でも天下りが理事幹部にいるらしいので大差ない。
トイレがきれいになったり、アウトレットがはいったりと充実したPA・SAになったというのはちょっと笑ってしまった。
そんなちっぽけなことなのだろうが。
その程度は民間にしたことで効果があった、と言いたいがために重点目標としてそうしただけにしか私には思えない。
それは穿った見方だろうか。

また無料化することによって雇用が喪失するところがある、という論もある。
これには笑うしかない。
確かに雇用問題は重要だ。しかし、そもそもだぶついた経費削減のために人員削減をするのも民営化の目的であり目標さえあったのではなかったのか。
こういう論議のところで雇用を言い出したら経費削減・赤字解消・借金返済などという目的ははるか遠のく。

つらつらと思いつくままに書いたがこんなところか。

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コメント

これから利権主義の自民党とそこから大きな利益を得て来た土建・ゼニコンのデマによる大反撃が始まります。民主に替わったら不景気になったと…。自民党のやってきた無駄使いによってできた巨額の国の借金がありますから、民主の政治はマイナスからのスタートです。国民はしっかりと新政権をサポートしましょう。変なデマには惑わされないように。ころからが本当の自民党・公明党との戦いです。
長野県知事だった田中氏が受けた自民による反撃のように…。で長野は今自民政権。

投稿: y | 2009/09/02 17:53

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