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2008/02/24

SDとHD画像

SD画像とはStandardDentisy 従来の解像度。
最高でも720x480(日本/米国等)もしくは720x576(欧州の多く等)の
画素数構成される映像
HD画像とは1920x1080もしくは1280x720の画素数で構成される映像
前者はFullHD、後者はHalfHDと区別されることもある。

さて、HD DVDの撤退を受けて、そもそもHD配布メディアというのは必要なのか、という論議がある。
ネットで十分ではないのか、そんな議論もある。
DVDで十分ではないのか、という議論もある。

そもそも、に戻る。
HD画像はハイビジョンというNHK研究所等が中心になって研究されたもので、次世代テレビはどうあるべきかが議論された。
その中で3次元映像か、大画面か、と絞られ、大画面が先だろう、ということだったようだ。
大画面となれば従来の画素では粗くてみられたものではない、それならば画素数を細かくしなければならない、ということになる。
逆に言えば大画面でなければHD画像は不要なのはあたりまえなのだ。
では大画面というのはどのあたりか、といえば最低でも30インチ、40インチ以上あたりのようだ。
ブラウン管しかなかった時代では36インチが最大であったが、これはブラウン管の本質的な問題、真空とガラス強度の問題があり製造限界からきている。
製造技術限界というより物理的限界とされているようだ。
ブラウン管に対するブレークスルーとして液晶とプラズマという方向で大画面化技術が進み、今日に至っている。
これも大画面化という要請による流れである。

ちなみにプロジェクター、プロジェクションテレビ(リアプロ)という方向もだいぶ進んではいる。
前者は投影という設置条件とランプ寿命からくるランニングコストの高さ(一時間あたりの値段を考えてしまうほど短寿命で高い)、スクリーンへの投射のため明るい部屋では白くなってしまう(これはプロジェクターがいくら明るくなっても回避できない)という本質的な問題がある。
黒いスクリーンに投射という方法もあるがこれだととんでもない明るさのプロジェクター(実現はされているが家庭で買える値段ではない)が必要。
後者はこれは背面投射となるがこれもスクリーンの問題で視野角が極端に狭い。
液晶も視野角が狭いといわれるがその比ではない。液晶は色の欠落だが、この場合は明るさの欠落であるため致命的である。

ちょっと話がそれたが、そんなわけでHDかSDかを論じるにはまずテレビが最低でも30インチ、できれば40や50クラスのもので論じないと話にならない。
SDでもHDでも大差ないじゃないか、というひとは評価基準がブラウン管だったり30インチ以下のテレビだったりする。
アップコン(アップコンバート)すればいいじゃないか、ということもいわれるがそれもなにかアップコンが特殊で魔法のようなイメージを持っている人も多いが、そんなにたいしたもんじゃない。
もともとない(欠落している)情報を周辺の情報から予測して補っているに過ぎない。
つまり偽造しているわけだ。ないよりは偽造したほうが良い、という考えもあろうが、そもそも欠落しているほうが問題だ。
欠落をより少なくするのが、HDで記録する、ということになる。

情報は圧縮でも欠落する。
従来DVDにHDを高圧縮でいれればいいじゃないか、という説もある。実際にそういう技術も実用化されている。
これも従来のSDよりは良いが、所詮は高圧縮で情報は欠落している。
わかりにくいか、わかりやすいか、という議論でしかない。

まぁ、難しい議論はおいといても、実際に大画面で従来のDVDとBDなりのHD画像をみれば一目瞭然なのが実際のところな訳である。
いくら何十万もする高級DVDプレイヤーを使ってみても、安物のBDプレイヤー(PS3でもいい)のHDMI接続をしたほうがはるかに綺麗。
SDであるDVDの信号はプレイヤーなりテレビなりで当然アップコンバートされるわけだが、その際にどうやってもボケる。
ボケなくすればジャギー(ぎざぎざ)感がでる。
これはどうしようもなく回避できない。
つまりDVDはなんかピンボケの絵をみせつづけられるようなものだ。

よくCDとSACD/DVD-Audioとの比較もされるが、私にはSACDとCDの差はブラインドではまったくわからない。
良いCDプレイヤーと安物のSACDとではCDのほうに軍配を上げてしまうこともある。
もちろん再生環境は私の感覚では百万円は越えるようなものでないと話の俎上にすらあがらない。
大画面に50万出す人はそれなりにいても、音だけに百万出す人はそうそういないだろう。
こんな環境でただでさえタイトルの少ないSACDを買うような人はよほどの酔狂だ。

映像なのだから静止画の代表であるデジタルカメラで考えればわかるかもしれない。
SD画像は35万画素程度、つまりデジカメ黎明期の画素数にあたる。
一方HD画像は200万画素程度。これは現在のデジカメの一般的な画素数といえるだろう。
35万画素など携帯電話でももはやない。
その昔、自分取り専用カメラということでついていたレベルで、一人の人物だけを画面一杯取りでそこそこの画質でとれる、というレベルの認識ではあるまいか。
景色や記念写真を撮るレベルであるとはちょっと思えない。
デジカメプリントなどをすればたちどころに粗が出て見るに耐えない。
いわゆるプリクララベルといったところか。
200万画素であれば写真としてそこそこ使用に耐える。
このレベルになればようやく従来のカメラの代わりとして使う気になるレベルではないだろうか。
実際に従来のカメラを捨てて乗り換える人たちがではじめたのはこのあたりのクラスを気軽に買えるようになってからではなかろうか。

つまりこの辺の画素数が本来は必要なレベルだったはずなのである。

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そうするとゲームもHD時代ではないか、という説になる人もいるがそれは違うと思う。
PS3やXBOX360ではまだまだ足りない。
画素数はHDになったのだが、論理上は細かい画素数を描けるようになっただけで、細かく描けていない。
ポリゴン数が増えただのなんだのいう数値は単に従来より増えた、というだけでHDレベルにとって必要な数かというとまだぜんぜん足りていないのではないだろうか、というのが私の印象である。
いや、SDにあてはめてみても足りないのではないだろうか。
さまざまな効果(イフェクト)に関しても同様である。
効果を入れるとフレームレートが落ちるのでやめている、というのが実際にはあるのではないだろうか。
もちろんアクションゲームにおいてはフレームレートが最優先事項であるから適切な判断であろうが、しかし、それならその効果って無いと同じではないか。
一方、止め絵なら描画能力として持っている必要は無く、プリレンダリング(事前に用意しておく)で十分である。

このような疑問を持ったのはWiiの画像とXBOX360やPS3の画像を見比べられるようになってからである。
SDレベルでまだまだやるべきことをやりきっていないのではないか。そう思えてくる。
実際に同じSDレベルの映像なのにPS2とGC、そしてWiiではまったく質感が違っている。SDの範囲でも進化はまだ不足である。
衝撃に近いものを受けたのは、Wiiのマリオギャラクシーでの蜂やもぐらでの毛の質感(もふもふ感とでもいおうか)である。
ゲームの性質もあろうが、XBOX360やPS3の画像は、細かいのかもしれないがやわらかさや質感に欠けるものばかりなのである。
確かにジャギーは少ないが、動きにぎこちなさがあるし、なにか平べったく違和感がある。

現在の(家庭に使えるような)半導体技術ではCGのリアルタイム描画においてまだSDすらも使いこなせておらず、HDは時期尚早ということではないのだろうか。
考えてみれば技術的にいって圧縮されたHD画像をようやくリアルタイムで復元して表示できるようになり、また、信号の伝送もできるようなった。
そんなレベルだからこそ、やっとHDテレビやプレイヤーやレコーダーが家電として販売されるようになったわけである。
CGのリアルタイム描画というはそれよりも何桁も難しく大変なことだから、HDで現在においても十分にできなくても無理は無い。

つまりゲーム機におけるHD化というのはそもそも現時点の技術では無理難題だったのではないのか、と思うわけである。
もちろん、現時点では、というだけで将来的にはHD化に進むのは当然の方向である。

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BD vs HD DVDや、DVDはなくならないとか、ネットワークもからんでいろんな議論があって面白い。
よくたとえ話がでてくるが、一瞬納得しかけるがどうも結論ありきの誘導に不適切なたとえのものも多い。
じっくり実体験をもとに考えることが大事なんだなということを再認識する面もあって実に面白い。

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