スマッシュブラザーズX
このソフトのユーザーインタフェースは久しぶりに見るひどいものだ。
Wii基準では最低ランクではないだろうか。
まずWiiリモコンのポインタは一切無視している。
キーのコンフィグに関してもできるということが公式サイトにもかいてあるが、実際には制限が非常にある。
私は結局思ったとおりの割り当てができずに、妥協しまくったあげくに、さらに1と2キーの同時押しにまでアピールを割り振ってという妥協せざるを得なかった。
ヌンチャクとリモコンであれば機能(動作)に対して十分なキーの数があるにもかかわらず、である。
もっとひどいのはキーに対して「おなまえ」が割り当てられるのだが、そのキー割り当てをする[オプション]-[ボタン]にはそれを消すメニューがないことである。
取説には一通りの説明しかないし、公式サイトにも何も説明がない。
質問掲示板を丹念に探したところ、[みんなで]-[おなまえ]のメニューで消すそうである。
これに気づくことはまず無理だろう。
そもそも私のように一人でのプレイをするか、WiFi対戦ぐらいしかしない人間には[みんなで]など開いたこともなかった。
間違えて押したことはあるが、当然すぐに戻るのでメニューの内容など覚えていないし[おなまえ]のメニューがそんな機能を持つなど想像もしない。
さらにいうとこのメニューは確かに消去がその機能なのだが、アイコンが鉛筆マークなのだ。
これではおなまえを入れるメニューであるという感覚を持つのが普通であり消去するためだとはとても想像できない。
せめてオプションメニューの中にいれておいてくれれば気づくだろうがそれですらない。
他にもひどいところはたくさんある。
ともかくもディスクを読む。
ちょっとしたメニューの移動やキャンセル動作などでもディスクを読む。
その鬱陶しさといったらない。
もちろんPS2の時のようなひどさではないものの(それだったらとうに投げ出しているわけだが)ともかくやかましい。
それでもゲームは非常によくできているし、楽しい。
WiFi対戦も思った以上に快適だしよく練られている。
おきらく対戦でのユーザーのランクわけでのマッチングはどうやらなさそうだが、まあ、それはどうでもいい。
それだけにユーザーインタフェース、メニュー構成に関してはもうちょっとなんとかならないのか、ということに残念さを感じる。
このゲームの基本がGCコントローラーであり、一台の前に対戦相手が座って「みんなで」対戦するのが基本である。
どうもそういうのが大前提で作られたゲームのようである。
ユーザーインタフェース(特に文字入力など)はリモコンとポインタを使えばはるかに快適になるにもかかわらず、あくまでGCコントローラーでもっとも快適になるということが前提としたものにデザインされている。
ネットワークに関しても、[WiFiコネクション]を選ぶと初めて接続をする。
そこでネット経由でリプレイやステージ、写真の配信が受け取れるわけだが、それを見るのは選んだ先のWiFiコネクションの中では見れない。
一旦はそこを抜けて(ネット接続を切る)、[コレクション]にいったり、ステージは実際に[みんなで]でプレイでもしないと見ることができない。
この辺も流れとしてなんか不愉快としかいいようがない。
総じていえば実にGCらしいソフトであるといえる。Wiiらしいのではなくて。
要するにGCソフトのリメイクのような印象を受けるわけである。
同じGCのリメイクでありながら、Wiiらしさを十分に取り入れたゼルダの伝説やバイオというものがあるにも関わらず、である。
それでもスマブラXは楽しい。
本当によくできている。
GCの中でもっとも売れたソフト、負けハードのはずのGCでありながら、ミリオンを突破したというのは伊達ではない。
値段だけの価値は十分にあるし、これらの欠点はさほどでもないと思えるほどの魅力がある。
WiiでWiFi対戦をいれて一気に魅力を増しているといえる。
ひとりでのアドベンチャーモードも十分なボリュームでよくできている。
これをやると必ず一通りのキャラクターである程度の操作の習熟を余儀なくされる。
つまり食わず嫌いのキャラがでてしまうことを防止している。
また自分で扱うことによってキャラの長所短所が実によくわかる。
コンピューターであろうと人間相手であろうと、対戦相手になったときにそのキャラの長所短所を知っていることは実に重要なことである。
そういうところは実によくできているといえる。
GC版では実際に遊びに来てくれる友人がいないと楽しめる作品ではなかったようだ。
しかし今回の作品では、ひとりでも遊べる(無論WiFiでつなげる友人がいればなお遊べる)。
だからこそユーザーインタフェースのひどさは際立つ。
次はないし、いまさらどうしょうもないがそれだけに残念だなと思うわけである。
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