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2006/03/31

PSE問題のおさらい

法律分の問題というよりは経済産業省の対応のまずさがあまりにもひどい。
混乱したまま猶予の延長もせずに猶予切れとなってしまった。
この対応自体がおかしなことなのであるが。

PSE法による"製造者責任"

中古店がPSEを貼るには"製造者"とならないといけないという。
ここで既におかしくなっている。
責任問題がぐちゃぐちゃになっている。
まだまだ整理されていないし想定した論議がなされていない。
そして法的にも、実効性にも、解釈にも色々な問題が想定されている。
問題として取り上げられているが、役所の見解、回答は未だである。
この状態での猶予解除となった。
これは当然のことで、法律の公布は5年前かもしれないが、中古業者を"製造者"とみなすという見解はここ数ヶ月のことである。
これ自体が非常に無謀な話である。
製造者は通常、設計~製造までを指す。委託をするケースがあるにしろ、あくまで設計が最初があっての製造業者である。
しかしそれがないのに製造者としないといけないというおかしさ。

そもそも役所の主張する安全性とはなんなのか。

・PSE法は安全性を向上するものではない
基準そのものはほぼ同等である。規制緩和の一環により、登録制になったことによって製造者の姿勢はむしろ緩んでいる可能性が高い。
安全性というのは一定の試験にパスすればよしとするのは明らかな間違い。
試験に通りさえすれば良しとする考えはいかにも"いい大学"を"お勉強"でわたってきた役人の考えそうな発想ではあるが。

・電気の事故というのはそんなにあるものなのか
旧電取法にパスしている(非PSE品)の商品による事故の実数は把握されていない。
少なくとも、漏電による16年度の人身事故は0である。
役所や大臣も追及するとはっきりとは把握していないという。
新聞での広告は限りなく嘘、百歩譲ってミスリードを招く表現をしていることは既に指摘されている。

・漏電検査で十分なのか
絶縁・漏電を検査しても安全性などほとんどかわらない。
そもそもACコードと筐体との絶縁性を測定するものであるから、 たとえばオールプラスチックや木などの絶縁物でつくられていれば感電のしようがない。
そもそも手順がよくわからない。少なくともパッと見では判らない。
落下試験など云々も聞くがよくわからなかった。
そもそも中古品を落下試験などできるわけもない。
それで壊れないことは検査できるかもしれないが少なくともダメージは与えることになる。そんな製品を売ることができるのだろうか。

法律の捻じ曲げ解釈

・正論が全く通じないということ
役所は一方的に強弁するだけで、問題点、質問点についてほとんど解答ができていない。
例えば他の法律との整合性については一切口をつぐんでいるし、私は知らないとか関知しないとか、 経済産業省の立場で会見などにのぞんでいるとみなされるのに、私は預かり知らないとか承知していないとか無茶苦茶である。

・曖昧な法文を作るとこのような役所によって無茶苦茶な解釈をされる可能性があるということ。
日本語は曖昧な文章になりやすい言語であるから注意が必要である。
普通はこうとるだろうとか過去の経過から言ってこうだろうとかほかの法文との整合が取れないからこうであろうとか、 そういうことは<B>一切反故にする主張がなされる</B>ということが今回の経過で明らかになった。
実際にこの法律がどこまで実効性がでてくるのかは不明だが、少なくとも多大な混乱を招き、 実際の損害を受けている人がいることはニュースでも報道されている。

"ビンテージ"認定の問題

リストが公表されたが全くのデタラメといっていいもの。
要点をあげれば
・重複がある。(タイプミスやブランド名と社名の錯誤など)
・色違いや電気的には同一としか思えないシリーズ品の抜けがある。
・ACアダプターや、さらに電池駆動、挙句の果てに電気駆動でないもの(私は未確認)、ものがある。
・パソコン用PCIカードが入っている

そもそも本法律の適用外ものさえ入っている。
役所の丸投げ体質が良くわかる例といえるのかもしれない。
このひどさは業者にリストをださせてどこかのアルバイターにでも整理(というのにも語弊があるが) させでもしないとこのような結果にならない。
そのリスト提出の主旨さえもきちんと伝わっていない、いや、伝えた人も理解していなかったと考えたほうが自然だ。
お茶目な会社の担当者がわざとおかしなリストを提出したのかもしれない。
YAMAHAあたりはバイクとかいれたら面白かったのにとか思ってしまう。

少なくとも発布している役所はなにも理解せずに、ノーチェックで公開しただけということは良くわかる。
(楽器・音響機器に無知でもすくなくとも明らかな誤字ぐらいは気付けよ)

こんな役所がビンテージの認定などというのだからもはや呆れる。

ーーーー

そして根本的に問題なのは
これだけの問題が満載状態なのに、猶予を変えようとせずに何もなさずに猶予解除となってしまったことである。
役所は何もしないでも猶予は決められたことだから放っておけば解除される。
つまり適当な対応をしてごまかしてきただけ。
いや、検査所500箇所を増設した分だけ"焼け太り"し天下り先の確保を増やした分、税金の浪費の理由をつけてしまい、 一般国民は損したことになる。

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